初心者の方必見!ネットショップの基本を、ECコンサルタントが教えます。
ネットショップ運営のコツは?
開業の流れとよくある課題もチェック
小売業において、ネットショップは重要な販路のひとつです。EC市場規模は年々増加しており、今後も多くのユーザーが利用すると予想されます。しかしネットショップを運営し成功させることは容易ではありません。
これからネットショップに参入しようと考えている方は「どのようにネットショップを開業・運営したら良いのかわからない」とつまずいていたり、すでにネットショップを運営中の方は「集客がうまくいなかない。客単価が低い」などの悩みを抱えていたりします。
そこでこの記事では、ネットショップの開業・運営に関する情報と、ネットショップ運営でありがちな課題も併せて紹介します。自社に合ったネットショップの運営の参考にしてください。
目次
1.ネットショップを運営する方法は主に2種類
一言でネットショップといっても、具体的な運営方法は「ECモールに出店する方法」と「自社でオリジナルのネットショップを構築する方法」の2種類です。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、正しく理解して適切な方法を選ぶ必要があります。状況によっては2つの方法を併用するのも有効であるため、検討してみましょう。
ECモールに出店する
多くのネットショップが集まるECモールは集客力が高く、ユーザーを集めやすいのがポイントです。モール側が用意している決済手段を使用できるなど、必要なインフラを整えやすいのもメリットといえます。
一方で、ECモールに出店すると手数料を支払う必要があったり、審査があり一定の基準を満たしていないと出店できなかったりすることなどが注意点です。出店までのハードルが高いものの、集客力を考えると出店を検討してみることをおすすめします。
自社サイトとして運営する
自社でネットショップ用のサイトを制作する方法もあります。パッケージソフトやレンタルショッピングカート(ASP)といった構築サービスを活用することで、比較的スムーズにサイトを制作できます。
自社サイトとして制作する方法はカスタマイズ性が高く、自社のカラーを出しやすいのがメリットといえます。一方で集客が難しく、売上を安定させるまでに時間がかかることがデメリットです。
2.ネットショップを開業するまでの流れ
実際にネットショップを開業するまでには、さまざまな作業や手続きが必要です。ここでは、ネットショップの開業を決めてからオープンするまでの流れを5段階に分けて紹介します。
滞りなくオープンするには、各フェーズでどのようなことをしなければならないかを理解しておくことが大切です。
販売する商品やコンセプトを定める
まずは取り扱う商品を決めてから、商品の特徴に応じてコンセプトを定めましょう。一例として、自作PC用のパーツを販売するネットショップを開業する場合で考えます。
扱う商品が「PC用のパーツ」と決まったら、どのようなコンセプトのネットショップにするか検討します。例えば「独創的な自作PCを組み立てたい人に向けて、他では扱っていないユニークなパーツを提供する」などです。
コンセプトはどのような商品を仕入れるかにも直結するため、明確にしておくことが大切です。
ネットショップの運営方法を決める
商品とコンセプトが定まったら、どのようにネットショップを運営するかを考えます。ECモールへの出店と自社サイト制作のメリット・デメリットを比較し、扱う商品や自社のビジネス戦略にあった方法を選ぶことが大切です。
すでにネットショップを運営しているなら、まだ着手していない方にチャレンジして販路を広げるのもひとつの方法です。場合によっては、ECモールへの出店と自社サイト制作の両方に取り組むことも検討します。
事業計画を立てて必要な手続きを済ませる
ネットショップ運営では、事前に事業計画や販売計画を立てることが大切です。運営をはじめてから途中で、ビジネスの軸がぶれることを防ぐ目的もあります。
さらに、商品によっては法令に基づいた資格や許認可が必要です。例えば、酒類(通信販売酒類小売業免許)や中古品(古物商許可)などです。商品を扱うのにどのような手続きが必要なのか確認し、対応を済ませます。
ネットショップの決済手段を準備する
商品を販売する上で、決済手段の準備は重要です。ネットショップで利用できる決済手段は、例えば以下のとおりです。
- クレジットカード決済
- 電子マネー決済
- キャリア決済
- 銀行振込
- コンビニ払い
- 代金引換
ユーザーは自分が使いたい決済手段にネットショップ側が対応していないと、購入を見送るケースがあります。そのため、主要な決済手段への対応は欠かせません。
商品を登録して公開する
開業の準備が整って仕入れが完了したら、ネットショップに商品を登録して公開します。ネットショップはオープンしただけで勝手にユーザーが集まるわけではないことを考えると、オープン後は宣伝活動に取り組むことが大切です。
- SNSやサイトに広告を掲載する
- プレスリリースを出す
扱っている商品の特性を考え、どのように宣伝すれば効果的なのか考えましょう。
【ネットショップの開業についてさらに知りたい方はこちら!】
ネットショップを開業する7つの手順を紹介!必要な機材や成功のポイントとは3.ネットショップ運営における主な業務
ネットショップは開業したらそれで終わりというものではありません。売上を上げていくためには定期的な仕入れや集客、購入者のアフターフォローなどが必要です。
ここでは、ネットショップの運営業務にはどのようなものがあるのかを紹介します。さまざまな業務が発生するため、体制を整えておくことが大切です。
商品の仕入れ・在庫管理
販売する商品を仕入れ、在庫状況を適切に管理することは、ネットショップ運営に欠かせない業務です。
- 既存商品の在庫管理・発注
- 棚卸し
- 仕入れ数量の検討・見直し
- 新たに扱う商品の選定・調達
商品登録・集客
販売する商品をユーザーが閲覧・購入できる状態にするのが商品登録です。単に商品データを登録するだけではなく、ユーザーが購入をイメージしやすいように画像や動画、使用イメージなどを掲載します。掲載方法によって売上が大きく変化することもあるため、重要な作業のひとつです。
SNSやサイトに広告を掲載するなど宣伝活動を行い、扱う商品に適した集客方法を取り入れます。ECモールに出店している場合は、購入時に使えるクーポンを配布するのも販売促進に繋がります。
受注管理・カスタマー対応
ユーザーからの注文対応・問い合わせ対応も重要な業務です。受注管理にミスがあると、在庫数以上の注文を受けてしまうなどのトラブルに繋がる可能性があります。リスクを減らすために、管理システムを導入して業務を自動化する選択もできます。
購入を検討しているユーザーから商品の仕様などに関する問い合わせが入った場合、スピーディーかつ適切に回答することも重要です。対応の質が購入判断に直結することも多いため、丁寧に対応をしましょう。
商品の梱包・出荷
商品が準備できたら梱包・出荷作業に取りかかります。注文数が増えてくると手間が増大しミスが発生しやすくなります。そのため、注文数が増えたら在庫保管・梱包・出荷をまとめて外注するのもひとつの方法です。ノウハウのある業者に依頼できると、配送スピードの面でも大きなメリットがあります。
商品出荷時は、扱う商品の種類や運送会社の特徴を考慮し、商品の種類ごとに適切な業者を選定しましょう。受注生産の商品を扱っている場合は、製造が完了したら梱包し出荷します。
アフターフォロー・クレーム対応
購入者から不良品の連絡や、使い方についての問い合わせが入ることがあります。アフターフォローも顧客満足度に直結するため、丁寧に対応することが大切です。
不良品の連絡があった場合は状況を確認し、必要に応じて交換・返金します。使い方に関する質問であれば可能な限り早く回答しましょう。アフターフォローで顧客満足度を高められれば、リピーターになってくれる可能性があります。
4.ネットショップ運営でよくある悩みと対処法
実際にネットショップを運営してみると、さまざまな課題に直面します。ここでは、運営面でよくある課題と対処法を3つ見ていきましょう。いずれも自社の状況に合った対処法を検討してみることをおすすめします。
自社ECサイトに上手く集客できない
自社ECサイトを運営していても、思ったように集客できずに売上が伸びないケースがあります。自社ECサイトに集客するためには、以下のような対策例があります。
- SNSで宣伝する
- メディアに広告を出稿する
アピールしたい顧客層にアプローチするには、どの方法が有効か考えることが大切です。
転換率が低い
自社ECサイトにアクセスしたユーザーのうち、どの程度の人が実際に商品を購入したのかを示す割合が「転換率」です。この転換率が低い場合の原因と対策は以下の通りです。
- 商品価格が適切でない:市場を調査して適切な商品価格に改める
- 商品説明がわかりにくい: わかりやすい画像や動画、説明文を掲載する
- 購入方法が複雑である: 操作性や使いやすさを改善する
- 決済方法が限られている: 決済方法を増やす
まずはなぜ転換率が低いのかを調査しましょう。
客単価が低い
客単価が低く思ったような売上になっていない場合の主な原因は、安価な商品しか売れないことや、ついで買いが少ないことなどです。有効な対策には、以下のようなものがあります。
- クロスセル: ユーザーの購入商品と関連性が高い商品を紹介し、ついで買いを促す
- アップセル: より高価格帯かつ性能面で優れた商品を紹介し、購入を促す
- レコメンド: ユーザーの行動履歴をチェックして関連性が高いと考えられる商品を勧める
客単価を上げられるように、上記の対策を実行できるシステムを導入するのがおすすめです。
5.ネットショップ運営の課題解決にはECモール出店がおすすめ
これからネットショップ運営をはじめようと考えているなら、開業後に直面するさまざまな課題を解決しやすいECモールへの出店を検討しましょう。ECモール自体の知名度が高くユーザー数が多ければ、多くの見込み顧客にアプローチできます。
モール側がすでに販売促進に繋がるようなレコメンドシステムなどを実装している場合、客単価を上げるための施策を実行しやすいのもメリットです。ネットショップの運営を計画しているなら、ECモールへの出店をおすすめします。
6.初心者でも安心!ネットショップをはじめるなら「楽天市場」
ネットショップの開設・増設を検討しており、まだECモールに出店していないのであれば、多くのユーザーが利用している楽天市場への出店をご検討ください。
楽天市場はユーザーが多く、出店することで幅広い見込み顧客に商品を宣伝できます。ここでは、楽天市場に出店する3つのメリットを見ていきましょう。
楽天ID数は1億以上!圧倒的な集客力
楽天ID数は1億以上にも及び、楽天市場に出店することで多くのユーザーに自社のネットショップを認知してもらうことが可能です。
楽天ではさまざまなキャンペーンを実施していますが、特に期間内に複数の店舗を利用すると付与されるポイントが増える「お買い物マラソン」は特徴的な施策です。期間中に対象条件を満たし2店舗以上で買い物すると、利用した店舗数に応じて付与されるポイント倍率が増加するため、多くのユーザーが買い回りをします。
この機会を活用して魅力的な商品をアピールすれば、売上アップが期待できます。
ECコンサルタントがショップ運営をしっかりサポート
楽天市場に出店した店舗には、専任のECコンサルタントがついて運営面をサポートします。ECコンサルタントに相談することで、以下のようなノウハウを学べるのがメリットです。
- 魅力的な商品紹介文はどのように書けば良いか
- 購入を促す商品画像とはどのようなものか
- 集めたデータをどのように販売戦略の策定に生かせるか
ネットショップ運営に精通したプロから手厚いサポートを受けられるのは、楽天市場に出店する大きなメリットです。
出店が信頼性の高さに繋がる
楽天市場では出店を希望する全ての店舗を対象に審査があります。ネットショップの運営には信頼性が重要になるため、ユーザーに安心して買い物を楽しんでもらうための対策です。
審査が厳しい楽天市場に出店している店舗は、信頼性が高く安心できるショップともいえます。つまり楽天市場に出店することで、自社のネットショップが審査をクリアした安心して買い物できるショップであることをアピールできます。
7.まとめ
ネットショップの市場規模は大きく、扱っている商品を多くのユーザーに認知・購入してもらうのに有効な方法です。しかし、実際に運営するとさまざまな課題に直面し、常に試行錯誤し続けることになります。
より効率的に売上アップを狙うなら、ECモールに出店するのがおすすめです。特に楽天市場は規模が大きく、審査をクリアしたショップだけが出店していることや、専任のECコンサルタントのサポートを受けられるなど店舗運営支援サービスが整っていることもメリットです。
この記事でご紹介した以外にも「楽天大学」というネットショップ運営のノウハウを学べる無料のeラーニング講座もあります。この機会にぜひ楽天市場への出店をご検討ください。