初心者の方必見!ネットショップの基本を、ECコンサルタントが教えます。
ハンドメイド販売を始める5つのSTEP!
初心者におすすめの商品とは?
ハンドメイドの作品は、手作りによる独特の温かみや自分のこだわりを細部まで詰められる点など、多くの魅力があります。世界にたったひとつしかないハンドメイド作品を販売し、顧客に喜んでもらえた時の喜びはひとしおです。
ハンドメイド作品は、販売サイトや販売アプリ、ECサイトで手軽に販売できますが、具体的な手順がわからない方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ハンドメイド販売を始める流れを5つのSTEPに分けて解説します。また、どのような商品を販売すればよいかわからない方に向けて、初心者でも挑戦しやすい商品を5つピックアップして紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
ハンドメイド販売が人気の理由とは?
ハンドメイドの市場規模は世界的に拡大しています。理由として挙げられる要因は、インターネットの発展で誰でも気軽に商品を販売できるようになったことや、新型コロナウイルス感染症の影響で「おうち時間」が増え、新たに趣味を始める人が増えたことなどさまざまです。
ここでは、ハンドメイド販売の人気の理由や魅力について解説します。
手作業によるオンリーワンの作品
ハンドメイド販売の魅力は、世界にひとつしかないオンリーワンの作品を顧客に届けられる点です。自分のこだわりを細部まで詰め込めて、作品が完成した時には大きな満足感や達成感が得られます。また、ゼロから作品を作り出すワクワク感が味わえるのもハンドメイドのメリットです。
インターネット上で手軽に販売できる
インターネットの発展に伴い、販売サイトや販売アプリが増えています。これまで趣味としてハンドメイドをしていた人が気軽にインターネットで作品を販売し、消費者もスマホアプリで簡単に購入できるようになりました。
インターネットでの売買に対する敷居が下がったことが、現在、ハンドメイド市場が拡大している理由のひとつとして考えられます。
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個人でネットショップを賢く始める方法とは?成功するためのポイントも紹介隙間時間を活用して稼げる
家事の合間や寝る前、休日など、ちょっとした時間を使って製作できる点がハンドメイドの魅力です。ハンドメイド販売は副業としても注目されており、アルバイトのように通勤の必要がなく、自分のペースで作業ができるのもうれしいポイントといえます。副業として始めて、稼げるようになったらハンドメイド作家への転身も可能です。
ハンドメイドの販売方法
ハンドメイド作品は、実店舗を持たなくともインターネットや委託販売を活用して販売可能です。ここでは、実店舗を持たずにハンドメイド作品を販売する方法を3つ紹介します。収益を上げたい場合、自分に合った方法を利用することが大切で、組み合わせるのも有効です。
委託販売する
委託販売は、ハンドメイド作品をネットショップや小売店に預けて、代わりに販売してもらう方法です。作品が売れた場合、売上から手数料を差し引いた残りを報酬として受け取ります。
自力で販売しようとすると、ネットショップの開設や広告・宣伝など、やることが数多くあります。ハンドメイド作品を多くの人に見てもらうには、Webの知識や集客のノウハウを学ぶ必要があり、初心者にとっては容易ではありません。
委託販売であれば、販売ノウハウに精通した業者に販売業務を任せられ、作品が売れる可能性が高まります。
販売サイト・販売アプリに出品する
フリマアプリやハンドメイドを専門に扱うサイトで、ハンドメイド作品を販売する方法があります。販売サイトやアプリを利用するメリットは、実店舗を持たずとも、インターネット上で手軽に商品が販売できる点です。アプリやサイトに会員登録し、商品の情報を入力すれば、すぐに販売できます。
売上の一部が手数料として引かれますが、自分でショッピングサイトを立ち上げる手間がかからない点は大きな魅力です。
EC(ネットショップ)サイトを開設して販売する
ECサイトとは、オンラインで商品を販売するショッピングサイトです。ECは「electronic commerce」の略で、「eコマース」または「電子商取引」とも呼ばれます。
自分でECサイトを開設すれば、顧客と直接取引するため、手数料がかからない点がメリットです。ただし、多くの人に自社ECサイトを見てもらうには、Webや広告の知識が必要です。
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ネットショップを開業する7つの手順を紹介!必要な機材や成功のポイントとはハンドメイド販売の始め方・手順を5つのSTEPで解説
ハンドメイド販売に挑戦しようと考えているものの、どのように始めたら良いか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。効率的にハンドメイド販売を進めるためにも、以下で紹介する始め方と手順を押さえておきましょう。
STEP1:販売する商品を決める
最初に、販売する商品を決めます。何を販売するかは自由であるため、自分が作りたいものや興味のあるものを選びましょう。何を作ればよいのかわからない場合、難易度や売れやすさで選ぶのがおすすめです。
特にハンドメイド初心者は、簡単な作品から挑戦しましょう。ハンドメイドのノウハウをつかめたら、売れそうなジャンルに変更します。初心者におすすめの商品は記事の後半で紹介します。
STEP2:お店の方向性を決める
ハンドメイド販売というビジネスを始める際は、お店の名前やコンセプト、方向性を明確に決めることが重要です。コンセプトを確立すれば、自分の考えや作品がターゲットに刺さりやすくなります。方向性が定まらないと、複数のジャンルに手を出してクオリティがいつまでも上がらなかったり、思うように集客できなかったりします。
お店の方向性を決めるには、ターゲットを詳細に設定することが大切です。「30代の女性向け」「子ども向け」など、具体的にイメージを膨らませてみてください。その上で、作品に込める想いを整理し、お店の名前や方向性を考えましょう。
STEP3:販売方法を決める
実店舗や委託販売、販売アプリ、ECサイトといった手段から、販売方法を決めましょう。本格的にハンドメイド作品を販売したいのであれば、委託販売やECサイトが有効です。
ハンドメイド未経験者や副業として始めたい方は、販売アプリで試しに出品してみることをおすすめします。販売ノウハウをつかめたら、改めて販売方法を検討しましょう。
STEP4:撮影機材や梱包資材を用意する
インターネット上でハンドメイド作品を販売するには、撮影機材や梱包資材が必要です。撮影機材は商品を魅力的に映すための道具です。どれだけ素晴らしいハンドメイド作品でも、写真で魅力が伝わらなければ購入には繋がりません。スマホでも綺麗な写真が撮れますが、よりこだわるのであれば、以下の撮影機材をおすすめします。
- カメラ
- 三脚
- パソコン
- 照明
- トレーシングペーパー(光を柔らかくするための半透明の紙)
- 背景紙(商品の背景に使用する紙)
- レフ板(被写体に光を反射させ、暗い部分を補うための板)
梱包資材は扱う商品によって変わりますが、基本的には以下が挙げられます。
- 商品を入れる段ボール、メール便ケース、封筒
- 梱包用テープ
- 緩衝材
- カッター
- デリバリーパック(納品書や案内状などを入れる透明の袋)
- ケアマークシール(「取扱注意」「われもの注意」など記載されたシール)
- 荷札(商品の中身をメモできる紙)
STEP5:集客・宣伝する
自分のハンドメイド作品を多くの人に認知してもらい、売上に繋げるためにも、集客・宣伝は重要です。代表的な集客・宣伝の方法として、以下が挙げられます。
- SNS
- ブログ
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- アフィリエイト広告
比較的簡単に始められて、費用がかからない方法は「SNS」です。ハンドメイド作品を投稿し、SNSユーザーが魅力的だと感じれば自然に投稿が拡散され、多くの人に認知されます。
【初心者向け】ハンドメイド販売におすすめの商品5選
ハンドメイドに初めて挑戦する場合、どのようなジャンルを選べばよいか悩む方もいるのではないでしょうか。ここでは、初心者でも可能なハンドメイドのジャンルを5つ紹介します。興味のあるものが見つかったら、ぜひ挑戦してみてください。
1.アクセサリー
ハンドメイドの定番ジャンルが「アクセサリー」です。例えば、ヘアゴムやシュシュ、ヘアバンドといったヘアアクセサリーや、ビーズを使ったブレスレット、ネックレス、ピアスなどが挙げられます。
必要な道具は商品によって異なりますが、基本的にはペンチとニッパーです。材料は、ビーズやパーツ、針金、ワイヤーをよく用います。作りたいアクセサリーのイメージが湧かない場合、ハンドメイドキットを購入して始めてみるのがおすすめです。
2.刺繍
手先が器用な人やコツコツとした作業が好きな人には刺繍がおすすめです。刺繍が入ったハンドメイド作品は、ハンカチや枕カバー、キッチンクロス、エコバッグなどが挙げられます。刺繍は繊細で温かみがあり、表現の幅が広い点が魅力です。
使う道具は、基本的に針・糸・ハサミの3つです。初心者はまず、基本のステッチ(縫い方)を覚えましょう。ランニングステッチ、バックステッチ、アウトラインステッチなど、さまざまなステッチを覚えることで表現の幅が広がります。
3.キャンドル
ハンドメイドのキャンドルは、インテリアやプレゼントとして人気です。香りや炎のゆらぎで心を癒してくれます。ハンドメイドキャンドルには、香りつきのオイルを加える「アロマキャンドル」やドライフラワーやハーブといった植物を装飾に加えた「ボタニカルキャンドル」など、いくつか種類があります。
溶かしたろうを型に入れ、固めて取り外すのが基本的な作り方です。色や香り、形は自分好みに作れます。
4.ソープ(石鹸)
ナチュラル志向の人が増えていることもあり、添加物の入っていない手作りソープは人気があります。溶かして固めるというシンプルな作業で、初心者でも簡単に製作できます。ソープの作り方はいくつかありますが、おすすめなのはグリセリンソープを使った方法です。
グリセリンソープは、電子レンジで溶かして固めるだけで使えるソープの材料です。天然の保湿成分であるグリセリンが多く含まれており、宝石のような透明感のあるソープが作れます。
5.ハーバリウム
ハーバリウムは「植物標本」という意味で、ドライフラワーやブリザードフラワーをガラスの瓶に入れ、専用のオイルに浸した商品です。花や植物を長い間美しい状態で楽しめる点から、インテリアやプレゼントとして人気があります。
ハーバリウムの製作に最低限必要な道具は、ボトル(ガラス、空き瓶)・花(ドライフラワー、ブリザードフラワー)・ハーバリウム専用オイルの3つです。ボトルと花の組み合わせや花の飾り方、装飾で個性が出せます。
ハンドメイド販売を成功させるポイント
ハンドメイド作品を多くの人に販売するには、商品のクオリティアップはもちろん、写真の撮り方や広告の仕方といったコツやノウハウが重要です。時間をかけて製作したハンドメイドの作品がしっかりと売れるように、以下で紹介する4つのポイントを押さえておきましょう。
見栄えを重視して商品の写真を撮影する
インターネットで商品を販売する場合、写真が命です。どれだけ商品のクオリティが高くても写真映りが悪いと魅力が伝わらず、購入には繋がりません。
撮影にはいくつかコツがあります。「明るさ」「背景」「ピント」「角度」を意識して撮影しましょう。また、商品を使用している人の写真を撮って載せるのもポイントです。「商品を購入した後どのように使用するのか」というイメージが湧くと、購入に繋がりやすくなります。
購買意欲を上げる説明文にする
ネット販売では、写真と同様に説明文も重要です。商品を直接手に取れない顧客に対して、サイズや質、重さを文章でわかりやすく説明する必要があります。
また、ただ商品について説明するだけでなく、購買意欲が上がるような文章を加えるのもポイントです。「ターゲットの悩みや問題は何か」「商品を使用するメリットは何か」「どのようなシーンに最適か」といった点を意識して説明文を作成しましょう。
商品の価格設定を定期的に見直す
商品の価格は、原価や材料費を加味しつつ、高過ぎず安過ぎない適切な数字にするのが基本中の基本です。ただし、市場の流れや競合他店の変化によって、適切な価格が変わる場合があります。
例えば、新型コロナウイルス感染症の影響で、一時は手作りのマスクが注目されていました。しかし、現在はマスクの需要は減少していると考えられます。消費者のニーズと競合他店の状況を踏まえ、柔軟に価格を見直しましょう。
資格を取得して商品のクオリティを上げる
いくら商品を作っても、クオリティが低ければ売れません。クオリティを上げるには、コツコツと努力してスキルを上げる必要があります。目標がないと継続が難しいと感じる方におすすめなのが資格取得です。
ハンドメイドに関する資格はいくつかあります。例えば、レジンクラフトの技術を認定する「レジンクラフトデザイン認定講師」や各種クラフトの知識や創作スキルを認定する「ハンドメイドマイスター」です。
資格取得という明確なゴールがあることで、モチベーションアップに繋がる上、取得できれば大きな自信にもなります。
参考『レジンクラフトデザイン認定講師 資格取得講座/PBアカデミー』
参考『ハンドメイド資格のハンドメイドマイスターR認定試験/日本デザインプランナー協会【JDP】』
ハンドメイド販売をする際の注意点
ハンドメイド販売は気軽に始められますが、商標権や著作権といった法律が絡む点に注意しましょう。また、事業として始める場合、届出の提出や納税が必要になる場合もあります。法律やマナーを守ってハンドメイド作品を販売するために、以下で紹介する5つの注意点を押さえておきましょう。
ほかのお店や作家の真似しない
ハンドメイド作品を販売する場合、完全にオリジナルであることが重要です。ほかのお店や作家の真似をして作っても、販売せずに自分で楽しむ分には問題ありません。
しかし、真似をして作ったハンドメイド作品を販売するのは著作権違反で、マナーにも反します。著作権侵害に該当する例として、手芸本・手芸サイトに掲載されているレシピや手芸教室の見本と同じように作った作品が挙げられます。
商用利用が禁止されている素材を使わない
手芸用品店や生地屋ではキャラクターやブランドロゴをプリントした生地を販売していますが、あくまでも個人での利用を想定した商品で、商用利用は禁止されています。
たとえオリジナルのデザインやレシピでも、商用利用が禁止された生地・素材を使用した商品を販売してはいけません。また、手作りキットで作ったアクセサリーの販売も禁止です。
販売に許可が必要な商品がある
ハンドメイド販売自体に営業許可は必要ありません。ただし、商品によっては許可が必要なケースがあります。例えば、手作りのお菓子やパンを販売するには「食品衛生責任者」、化粧品を販売するには「化粧品製造販売業許可」が必要です。
特に、ハンドメイドで人気のソープや香水は化粧品に該当する場合があります。「雑貨」として販売すれば許可が不要になることもあるため、自身のハンドメイド作品が販売できるか調べておきましょう。
事業を始める場合は開業届が必要
ハンドメイド販売を本格的に事業として始める場合、開業届の提出が必要です。原則、副業でも開業届を提出します。なお、開業届は事業開始から1ヶ月以内に提出するのがルールですが、1ヶ月を超えても罰則はありません。初めて商品が売れた日やショップを開設した日など、比較的自由に設定できます。
所得が20万円を超える場合は確定申告する
ハンドメイドの販売収入は課税対象で、副業でも年に20万円を超える所得があった場合は確定申告が必要です。ハンドメイドの販売収入が20万円を超えなくても、アルバイトやブログの広告収入を合計して副業収入が20万円を超えるなら、確定申告の義務が生じます。
ハンドメイドの販売は「楽天市場」がおすすめ!
「ハンドメイド作品を販売したいけど、ネットショップを立ち上げるのは自信がない」「ハンドメイド作品をもっと気軽に販売してみたい」という方は、ぜひ楽天市場をご利用ください。楽天市場は、多くの人が利用するネット上の大型ショッピングモールです。
楽天市場を利用すれば、一からECサイトを開設しなくても簡単にハンドメイド作品が販売できます。また、専任のECコンサルタントによるサポートが受けられ、初心者でも安心してハンドメイド作品の販売が可能です。
まとめ
ハンドメイド販売は、隙間時間を活用して製作できる点やインターネット上で手軽に販売できることから、副業として人気が高まっています。最初は副業でも、軌道に乗れば本業として稼ぐことも可能です。ただし、ハンドメイド販売を成功させるには、集客力やネット販売の知識が求められます。
大型ECモールの「楽天市場」に出店すれば、ネット販売のプロによるアドバイスやサポートを受けられ、ハンドメイド販売の成功確率を上げられます。お気軽にお問い合わせください。