初心者の方必見!ネットショップの基本を、ECコンサルタントが教えます。
ECサイトとネットショップ・通販の違いは?
主な出店形態とそれぞれの特徴
オンライン物販ビジネスについて調べていると、ECサイトやネットショップという言葉が頻繁に登場します。いずれもよく使われる言葉ですが、違いが気になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ECサイトとネットショップの違いや主な種類を紹介します。ECサイトとネットショップの特徴や運営のコツを正しく理解すれば、売上アップに繋がる施策を立案しやすくなります。
目次
1.ECサイトとネットショップ・通販の違い
ECサイトとネットショップという言葉には、それぞれどのような意味があるのでしょうか。両者と混同しやすい通販との違いも併せて紹介します。同じような意味で使われることが多いため、この機会に違いをチェックしましょう。
ECサイトは電子商取引を行うWebサイトの総称
ECサイトのECは「Electric Commerce」の略で、日本語では電子商取引と呼びます。電子的な手段で商取引をするサイトをさし、物販サイトだけでなく何らかのサービスを提供するサイトや契約手続きをするサイトも含む総称です。
代表的な例として、有料で映像コンテンツを配信するVODサービスや音楽のダウンロード販売サイト、スマホの回線契約に関する手続きを行うサイトが挙げられます。一般的に、Webサイトを運営する側が使用する名称です。
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ネットショップはユーザーが使用することが多い呼び方で、ECサイトとほぼ同じ意味を持ちます。オンラインストアやオンラインショップもほぼ同義です。ECサイトの中でも物販サイトをさすケースが多いものの、それだけとは限りません。
そのため、ネットショップとECサイトの違いを過度に意識する必要はないといえます。どちらも基本的に同じものをさすと認識しましょう。
ECサイト・ネットショップは通販の一部
混同しがちな用語のひとつに、通販があります。通販は通信販売の略で、メディアや通信手段を使用した商取引全般を意味する言葉です。ECサイト・ネットショップに限らず、テレビショッピングやラジオショッピング、カタログ通販も含みます。
通販という大きな枠組みの中の一部に、ECサイト・ネットショップがあると考えましょう。
2.ECサイト・ネットショップを開設・運営する魅力
物販ビジネスを展開する方法はさまざまです。その中でもECサイト・ネットショップを活用するメリットを紹介します。以下で紹介する3つのポイントが自社にとって魅力的だと感じるのであれば、ECサイト・ネットショップの展開を積極的に検討しましょう。
多くの人に店舗を知ってもらえる
ECサイト・ネットショップを開設すると、より多くの方に店舗の存在を知ってもらえます。実店舗の場合、メインターゲットは店舗の近くに住む人や近隣を訪れるユーザーです。
一方、ECサイト・ネットショップには地理的な制約がありません。遠方のユーザーもインターネット環境さえあればアクセスでき、商品を購入できます。
商圏が広がることで、今までターゲットにならなかったユーザーに商品を購入する機会を提供できるのは大きなメリットです。
時間・場所にとらわれずに商品を販売できる
専用のシステムにより24時間商品を販売するのが、ECサイト・ネットショップのメリットです。メンテナンス時間を除いて、ユーザーは深夜・早朝を含めて自分が購入したい時間にすぐ注文できます。実店舗とは異なり、営業時間を意識する必要はありません。
店舗にとっても、手間をかけずに営業時間を拡大できるのは大きなメリットといえます。多くの方に認知してもらうことを目的に目立つ場所に店舗を構える必要がなく、場所的な制約をなくせるのも魅力です。
実店舗とのシナジーを狙える
すでに実店舗を展開しているなら、実店舗とECサイト・ネットショップ双方の特徴を活かしてシナジーを狙えます。それぞれの特徴は以下のとおりです。
- 実店舗:商品の現物を確認でき、購入した商品をすぐに受け取れる
- ネットショップ:時間・場所を問わず購入できる
速やかに商品を入手したい方に向けて、オンラインで注文して店舗で受け取るサービスを提供したり、店舗の在庫が切れた際にECサイト・ネットショップに誘導したりできます。双方のメリットを活かすことで、商機を逃しにくくなるのは大きなメリットです。
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ECサイト・ネットショップの構築方法は数種類あります。ここでは、代表的な構築方法として「フルスクラッチ」「ASP」「ECパッケージ」「ECモール」の4種類を見てみましょう。想定する事業規模や取り扱う商品の特徴、確保できる予算に応じて適したものを選ぶことが大切です。
フルスクラッチ型ECサイト:自由度が高い
既存のシステムやコードを使用せず、オリジナルのECサイト・ネットショップを開発することをフルスクラッチと呼びます。自社のニーズに合った機能を過不足なく実装できる自由度が高い開発方法です。
一方、開発に多くのコストや時間がかかり、高度な技術を有するエンジニアを必要とするのがデメリットといえます。事業規模が大きい場合や大規模なECサイト・ネットショップを構築する場合におすすめの方法です。十分な開発予算を確保でき、オリジナリティを求めるのであればフルスクラッチによる開発を検討しましょう。
ASP型ECサイト:設計・開発・運営難易度が低い
ASPは「Application Service Provider」の略で、ECサイトの構築に必要な機能を備えたサービスです。ASPを利用すれば、ECサイトの開発に必要なシステムを一から構築する必要はありません。
ECサイト開発の難易度を下げて、スピーディーに開発できるのが大きなメリットです。ただし、既存のサービスを使用するため、柔軟にカスタマイズしにくいのがデメリットといえます。
パッケージ型ECサイト:ASPより自由度が高い
ECサイト・ネットショップの開発には、パッケージ型のソフトウェアも使えます。ECパッケージと呼ばれ、受発注機能や決済機能といった必要な機能を備えたソフトウェアです。
必要な機能・システムがそろっているのはASPと同じですが、ECパッケージはASPより自由度が高く、カスタマイズしやすいのが特徴です。その分開発コストが高くなるものの、自社のニーズに応じてある程度カスタマイズしたい方におすすめします。
モール型ECサイト:集客面で強みがある
ECモールに出店するのも、ECサイト・ネットショップを運営する方法のひとつです。ECモールとはECサイト向けのプラットフォームをさし、多くの企業がモール内に自社のECサイト・ネットショップを出店して営業します。
さまざまな店舗が集まるショッピングモールのオンライン版と考えるとイメージしやすいかもしれません。ECモールはすでに多くのユーザーが利用していて、集客しやすいのがメリットです。新たにECサイト・ネットショップを開設する方には、魅力的なポイントです。
ECモールにはマーケットプレイス型とテナント型の2種類があります。マーケットプレイス型はモール内に商品を出品して販売し、テナント型はモール内に自店舗のページを開設して営業するのが特徴です。
4.売上アップに繋がるECサイト・ネットショップ運営のコツ
ECサイト・ネットショップの売上を伸ばすには、実店舗とは異なる販促活動が求められます。ここでは、売上アップを実現するために取り組みたい4つの施策を紹介します。自社が扱う商品やターゲットとするユーザーによって効果的な取り組みが異なるため、どれが自社に適しているか考えてみましょう。
クロスセル・アップセルに取り組む
売上アップのために目指したいことのひとつが、客単価の向上です。客単価の向上には、クロスセルとアップセルが効果的とされています。クロスセルとアップセルの意味は、以下のとおりです。
- クロスセル:関連する商品を紹介してまとめて購入してもらう取り組み
- アップセル:購入予定の商品より上位の商品を紹介して購入してもらう取り組み
自社のECサイト・ネットショップにレコメンド機能を実装し、関連性が高い商品やよくセットで購入されている商品を紹介するのがおすすめです。アップセルで上位の商品を勧める場合、初回限定の割引クーポンを配布するといった方法で購入しやすくするのもひとつの方法といえます。
Webマーケティングに注力する
ECサイト・ネットショップに集客するには、Webマーケティングへの注力が欠かせません。多くのユーザーが検索エンジンやSNSの投稿から流入するためです。具体的な施策として以下の例が挙げられます。
- SEOを実施して検索エンジンの上位にヒットするようにする
- 自社のSNSアカウントで情報を発信して多くのユーザーの目に触れるようにする
- オウンドメディアを運営して商品の魅力を発信する
- 商品紹介動画を動画投稿サイトに投稿する
このように、Webマーケティングにはさまざまな施策があります。自社がターゲットとするユーザーに届きやすい施策を考え、適した方法で商品の魅力をアピールしましょう。
リピーターの獲得に注力する
一度自店舗を利用したユーザーにリピート購入してもらうのも、売上アップのコツのひとつです。リピーターを獲得するのに効果的な施策は以下のとおりです。
- メルマガを配信して新商品を紹介したり割引クーポンを配布したりする
- リターゲティング広告を配信する
新商品や関連商品を紹介するだけでなく、出店しているECモールのキャンペーンに合わせてメルマガを配信するといった施策も有効です。定期的に効果を測定し、改善を繰り返しながらリピーター獲得施策に取り組みましょう。
利用者が多いECモールに出店する
新たにECサイト・ネットショップを開設するなら、利用者が多いECモールに出店するのがおすすめです。ECモールに出店すれば既存のユーザーにアプローチできるため、集客の難易度が低下します。
ただし、モールの中で自店舗の存在を認知してもらう必要があるため、集客が不要になるわけではありません。あくまでも集客難易度を下げる方法のひとつと認識し、Webマーケティングを含めたほかの施策と併用するのがコツです。
5.これからECサイト・ネットショップに参入するなら楽天市場へ!
これから自社のECサイト・ネットショップを開設し、オンライン物販ビジネスに参入しようと考えているなら、楽天市場への出店をご検討ください。楽天市場は集客面や運営面で多くのメリットがあるECモールです。ここでは、楽天市場への出店をおすすめする2つの理由を紹介します。
1億以上の楽天ID数が存在していてユーザーが多い
楽天ID数は1億以上で、多くのユーザーが利用しているのが楽天市場の魅力です。既存ユーザーが多いことは、大勢に自店舗の存在を認知してもらえる機会があることを意味します。
楽天市場に出店した上で集客活動に取り組めば、多くのユーザーに自社の商品をアピールできるのがメリットです。集客面に課題を感じている方は、ぜひ楽天市場への出店をご検討ください。
開設から運営までのトータルサポートを提供
楽天市場では、ECサイト・ネットショップの開設から運営までをトータルサポートする体制を整えています。出店前は出店のご相談・審査をサポートする新規出店コンサルタント、出店後は開店準備をサポートする店舗オープンアドバイザーに相談可能です。
オープン後はECコンサルタントのサポートを受けて、協力しながら改善に取り組むことで売上アップを実現しやすくなります。自社の力だけでECサイト・ネットショップを開設・運営するのが難しいと感じている方には魅力的な環境です。
6.まとめ
ECサイトとネットショップは名称が違うだけで、いずれも電子商取引をするWebサイトをさします。新たにECサイト・ネットショップを開設する際は、ビジネスの規模や扱う商品の種類、ターゲットとする顧客層に応じて適切な方法を選ぶことが大切です。
集客のしやすさを重視したい方は、ぜひ楽天市場への出店をご検討ください。楽天市場は多くのユーザーが利用しているECモールで、商品を大勢に知ってもらえます。売上アップを実現しやすい環境を用意しているため、新規参入を検討している方におすすめです。