花嫁の手紙・書き方のポイント

ゆうひ堂は新郎新婦さんの作品を数多く手がけております。 ご両親様への感謝のお気持ち、思い出のエピソードなどをどのように構成すれば感動的な表現になるか、プロの作家がお手紙の書き方など、花嫁の手紙のちょっとしたコツをお伝えします。 心を込めて書く手紙は間違いなく感動に繋がりますが、ご披露宴がより感動的な舞台となりますようご参考になれば幸いです。

ゆっくり読んで2～3分くらいの長さを目安に400字詰めの原稿用紙なら２枚～２.5枚が目安となります。（800文字前後） WEB上の『文字数カウント』なども活用してみてください。 手紙を書いていると、あれもこれもと盛り込みたくなりますが、長くなる場合は同じようなことを何度も書いていないかどうかを確認してください。 式当日は気持ちが溢れて言葉に詰まったりと、想定より長くなる場合が多いです。

式直前はなにかと忙しいですが、手紙を書きながら泣いてしまうことも想定して、当日に目を腫らさないためにも、結婚式の1週間前には完成している状態がベストです。 手紙を書くときは思いっきり涙を流すのも良いかもしれません。

書き出しから結びまでの書き方のポイントを例文も合わせてご案内します。

最初に必ず書くのがゲストへの挨拶となります。 出席しているゲストに向けて感謝を述べるとともに、両親様への手紙を読むことを伝えます。 ＜例文＞ みなさま、本日は私たちの結婚式へご列席いただき、誠にありがとうございます。 この場をお借りして、育ててくれた親へ感謝の手紙を読むことをお許しください。

書き出し2もシンプルに。お父さん、お母さんへ、いつもの呼び方で書き出すと自然に手紙を読む事ができます。 ＜例文＞ お父さん、お母さんへ 今日までの27年間、本当にお世話になりました。 この日を迎えられたのはお父さんとお母さんのおかげです。 今日は感謝の気持ちを手紙に書きましたので、聞いてください。

「1番伝えたいこと（感謝の気持ち）」を具体的なエピソードとともに書いていきます。 コツはお父さん、お母さん、それぞれの何に対して感謝をしているのか書き出していきます。

そのなかで1番伝えたい事、感謝している事を選んで、具体的なエピソードとともに書いていきます。 幼少期や学生時代のことはもちろん、大人になってから結婚の相談をした時のお話でも大丈夫です。 ＜例文＞ 小学生の時、悩み事を話したら、お母さんは何も言わず一緒に泣いてくれたね。 あの時、私の心は一気に軽くなって、前を向く事ができたんだよ。 大学生の時、留学したいと言い出した私に、お父さんは反対することなく背中を押してくれたよね。 あの時は言えなかったけど本当は私、反対されると思ってたからすごく嬉しかった。 今の私があるのはお父さんとお母さんのおかげです。 育ててくれてありがとう

具体的なエピソードで感謝の気持ちを伝えることができたら、次は「幸せになります」「安心してね」といった、未来に向けた言葉で決意を表明しましょう。寂しさを感じている親に対しては、「結婚してもよろしくね」といった、思いやりの言葉があっても良いと思います。ここは明るく前向きな表現を目指しましょう。 ＜例文＞ ふたりで力を合わせて必ず幸せになります。 心配しないで見守っていてください。 結婚しても、お父さんとお母さんの娘であることに変わりはありません。これからも、ずっとよろしくね。

結びの言葉は手紙の締めとなる、とても重要な部分となります。 最後は相手の家族とゲストへの感謝の言葉を書いて締めくくります。 ＜例文＞ 新郎さんのお父さん、お母さん。 初めてお会いした時から、温かく迎え入れてくださり、本当にありがとうございます。 今日から新しい家族となれることをとても嬉しく思います。 至らない点も多いかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。 最後に、今日こうしてこの日を迎えることができたのは、ご列席くださったみなさまのおかげです。あらためまして、心より御礼申し上げます。 未熟な私たちですが、これからもどうぞ温かく見守ってくださいますよう、何卒よろしくお願いいたします。 2024年10月29日　新婦の名前