ゆうひ堂の名前詩について

最近は少なくなりましたが、このような質問をいただく事があります。 結論から言いますと「当店は修正はいたしません」が答えとなります。 ここだけを見ると「寄り添ってくれないお店」のように見えますが、実はそうではありません。 今回はそのようなお話をさせてください。

オーダーメイドはクライアントのオーダーから創作するものですので、最初に“たたき台”を作って、修正を重ねていくといったイメージが一般的ではないでしょうか。 最初に「そこそこ良いもの」を作って提案すれば、1回でOKなら全力を尽くすことなく成果を得る事ができますし、修正依頼を受けても、そこでクライアントの要望が明確になるので2回目でOKになる事が多いです。 このようにオーダーメイドは“たたき台”を作って、修正することが最も合理的な手段となるため、一般的なスタイルとして定着しています。 「何回でも修正します」「2回まで無料で修正します」といったことを掲げているベンダーが多いのはオーダーメイドが修正ありきになっているという事になります。

名前詩創作はオーダーメイドとなりますが、ゆうひ堂は合理的な手段を選んでいません。 それは「そこそこ良いもの」「修正となる可能性のあるもの」を作品として出さない事を創作理念としている為です。

ゆうひ堂は名前詩の創作を事業としているため、当然ながら利益はとても大切なものとなります。 しかしながら創作と利益は別と考えています。 ゆうひ堂の作品はオーダーメイドであるため、1日の創作数には限界があります。 少ない時間で沢山創作する事ができれば利益は増えますし、逆だと利益は少なくなります。 それでもゆうひ堂は合理的な手段を選ばず、すべての作品に全力を尽くします。 例えば、ご依頼者様の想いが原稿用紙20枚になったとします。 読むだけでも時間がかかりますし、それをインプットして作品として表現するのは通常の何倍も時間が必要となります。 この一つの作品だけを見ると利益は無いかもしれません。 それでも「良い作品を創作する」私たちの想いは変わりません。 むしろご依頼者様の期待値が高いほど、作家の創作意欲も高くなります。

ゆうひ堂は作品に対しての創作時間にリミットを設けず、100点満点の出来になるまで推敲（すいこう）を重ねます。 推敲とは「詩や文章をよくしようと何度も考え、作り直して、苦心すること」です。 ご依頼者様の想いをすべて理解して、ご依頼者様の立場となり、言葉に迷った時はどちらの言葉がご当人様にとって嬉しい言葉になるか、言葉の要素や広がりまでを追及して、喜びに繋がる確率までを計算します。 それでも選べない時は2パターンを作る時もありますが、基本的にはベストの選択を目指して推敲を重ねます。 スタッフの誰もが良い作品であると思っても、作家の光山が納得できなければ最初から作り直しとなります。 また、作家の光山が納得できても、アシスタントの意見で作り直しになる場合もあります。 ゆうひ堂は「そこそこ良いもの」「修正となる可能性のあるもの」を作品として出さないために日々努めております。

ゆうひ堂はご依頼者様のご要望には99％、ご指定の納期には100％お応えします。 「良い作品なのに、どうしてこんなに早いのですか」 こちらは多くの方からご質問をいただきますが、良い作品だからこそ早くお届けすることができます。 前提として、早く出荷するために急いで創作をしたり、手抜きをしているわけではありません。 スタッフ間の連携と分業で最適な出荷体制を構築しながら、創作に対しては十分な時間を確保しております。 創作には時間を要しますが、修正を前提としない創作だからこそ、仮制作や、たたき台の制作工程が不要となり、結果として納期短縮を実現できております。

ゆうひ堂は「事前確認なし」の出荷が多く、納期が迫っている場合は事前確認を要望されていても確認を省略して出荷しております。 それでもクレームは一切ありません。 「修正となる可能性のあるもの」を作品として出していない為、顧客満足度は高くなります。

作品は文字量などのバランスや言葉重複の有無までを考慮している為、基本的には完成後の部分的な内容変更は推奨いたしませんが、ご依頼者様のお気持ちが最優先ですので、お好みの表現へのカスタマイズなどには柔軟に対応させていただきます。 「内容変更はしません」というスタンスではございませんので、カスタマイズをご希望の場合はお気兼ねなくお申し付けください。 ※ご依頼者様のご指示による内容変更の場合は言葉重複が発生しても、ご指示通りに変更対応させていただきます。

こちらもたまにいただきます言葉となりますが“オーダーメイドの修正ありき”が定着している為、ご依頼者様は修正を前提に作品を待たれていたのかもしれません。 「修正」とは「良くないものを改める」という意味になります。 当店は「良くないもの」は出しませんので、基本的に修正といったことはございません。

そのようなお気持ちで名前詩の完成をお待ちいただけると嬉しいです。 ご依頼者様の想いを余すことなく表現させていただきます。