最初に、かゆみを抑える市販薬は、即効性が期待できるかもしれませんが、デリケートゾーンは経皮吸収率が高く、他の部位の約42倍もの吸収率を持つ繊細な部位です。
そのため、使用成分をしっかり確認することが大切。特にステロイドを含む薬を安易に使うと、皮膚が更に薄くなり、かゆみをぶり返してしまうことも…。
デリケートゾーンのかゆみには、原因に合わせた適切な対策を取ることが大切です。
ここからは、よくある原因とその対策についてご紹介します。
【1. かゆみの原因】
・乾燥
デリケートゾーンの皮膚は薄く、乾燥しやすいため、保湿が不足するとかゆみが出やすくなります。
・摩擦や刺激
タイトな下着や摩擦が起こりやすい素材の衣服が、デリケートゾーンに刺激を与え、かゆみを引き起こすことがあります。
・雑菌の増殖
蒸れやすい環境では、雑菌が増えやすくなり、かゆみや不快感の原因になることもあります。
・ホルモンバランスの変化
生理前や更年期にホルモンバランスが変化すると、肌が敏感になりやすく、かゆみが出ることがあります。
・洗浄剤やトイレットペーパーの刺激
洗浄力の強い石鹸や刺激が強いトイレットペーパーは、デリケートゾーンの肌に刺激を与え、かゆみを引き起こすことがあります。
【2. かゆみの対策】
・保湿ケア
デリケートゾーン専用の保湿オイルやクリームで、肌に必要な潤いを与えると、乾燥によるかゆみが軽減されます。植物由来100%の商品など成分が肌に優しいものを選び、毎日ケアをしてみましょう。
・下着と衣服の見直し
通気性の良いコットン素材の下着を選ぶと、摩擦や蒸れが軽減されます。
・洗浄の方法を工夫する
強い洗浄力の石鹸は使用を避け、お湯でしっかりと汚れを取るか、デリケートゾーン専用の洗浄剤を使いましょう。過剰な洗浄も肌の乾燥を招くため、1日1回程度が理想です。
・蒸れ対策
蒸れを防ぐために、生理用品やおりものシートはこまめに交換し、通気性を保つことが大切です。
・ストレスのケア
ストレスがホルモンバランスに影響し、かゆみが出やすくなることがあります。リラックスできる時間を意識して取り入れることで、肌や体調も安定しやすくなります。