フリースタイルスキーは、スキー技術とアクロバティックな動きを組み合わせたダイナミックなスタイルです。その性能を最大限に引き出すためには、適切なスキー板を選ぶことが重要です。ここでは、フリースタイルスキーを選ぶ際に考慮すべき5つのポイントを紹介します。
1) ブランド(ファクトリーブランドかライダーブランドか)
フリースタイルスキーには、性能やデザインで定評のあるブランドが数多くあります。大手ファクトリー発信のブランドとしては、ATOMIC、K2、VOLKL、FISCHER、NORDICAなど また、スキーヤーが 企画設計した個性はブランドではARMADA(アルマダ )、FACTION(ファクション )、LINE(ライン)、BLACKCROWS(ブラッククロウ ズ)、ICELANTIC(アイスランティック)、DPS(ディピーエス)、WAPAN(ワパン)、SEASON/(シーズン)、SIMPLY(シンプリー) 、CANDIDE(キャンディット)など個性ある設計で人気です。
2) サイドカットとセンター幅
フリースタイルスキーのサイドカット(スキーの先端、中間、後端の幅の違いでいわゆるラディウスとかR=〇〇m)は、ターン性能に大きく影響します。サイドカットが小さいスキーは短いターンを得意とし、大きいサイドカットは安定性に優れます。センター幅は、スキー板の最も細い部分の幅を指し、一般的に100mm前後が主流です。センター幅が広いスキーは浮力が高く、パウダーや不整地での滑走に適していますが、狭いスキーは整地されたコースでの操作性が向上します。自分がどのような地形やスタイルで滑るかに応じて、サイドカットとセンター幅を選ぶことが重要です。
3) フレックス
スキーのフレックス(柔軟性)は、スキーの性能と操作性に大きな影響を与えます。フリースタイルスキーでは、柔らかいフレックスの板はジブ(レールやボックスでのトリック)やグラウンドトリックをしやすく、パークでの使用に適しています。フリーライドで使うには硬すぎず柔らかすぎない中間のフレックスが使いやすいです。
4) ロッカー度
ロッカーとは、スキー板の先端と後端が持ち上がっている形状を指し、その度合いが「ロッカー度」です。ロッカーが強いスキーは、パウダーや深雪での浮力が向上し、柔らかい雪での滑走がしやすくなります。一方で、ロッカー度が低い、もしくは伝統的なキャンバー構造のスキーは、エッジのグリップ力が高く、硬い雪や整地されたコースでの安定性が増します。自分が滑る雪質や場所に合わせて、ロッカー度を選ぶことが大切です。トップのみローカーが一般的ですが、前後ロッカー、ロッカーのないキャンバースキーもあります。
5) 適合する滑走場所
フリースタイルスキーは、滑走場所に応じたモデルを選ぶことが重要です。パークでの使用を主に考える場合は、軽量で柔らかいフレックスを持つスキーが適しています。一方、バックカントリーやパウダーを楽しむ場合は、ロッカー度が高く、センター幅が広めのスキーが必要です。スロープスタイルやオールマウンテンでの使用を考えるなら、バランスの取れたモデルを選ぶのがおすすめです。自分の滑走スタイルと場所に最も適したスキーを選ぶことで、パフォーマンスが向上します。
以上、5つのポイントを頭に入れてスキーを選んでみましょう。
フリースタイルスキーは、多様なスタイルと技術を駆使して楽しむスポーツです。自分に合ったスキー板を選ぶことで、さらなるスキーの楽しさと可能性を広げることができるでしょう。