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【世界を旅する時計】GMTマスターⅡとは【ロレックス】

公開日:2024/10/04 更新日:2024/12/06
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1. 航空業界との歴史的背景
GMTマスターIIの誕生は、1950年代の航空業界の急速な発展に強く結びついています。 この時期、パンナム航空(Pan American World Airways)をはじめとする大手航空会社は、ジェット旅客機の運航を始め、長距離飛行がより一般的になりました。これに伴い、パイロットたちは異なるタイムゾーンを一目で確認できるツールを必要としました。パンナムは、パイロットが簡単に複数のタイムゾーンを追跡できる時計を求め、ロレックスに依頼をしました。 これに応える形で1955年に誕生したのがGMTマスター(Ref.6542)です。当時のGMTマスターは、24時間針と回転ベゼルを組み合わせることで、グリニッジ標準時(GMT)とローカルタイムを同時に表示できる機能を備えており、パイロットにとって非常に実用的なツールでした。これは、地球を横断するような長距離フライトが一般的になる中で、パイロットが迅速にタイムゾーンを切り替える必要に対応するものでした。
2. GMTマスターIIへの進化
GMTマスターは、1950年代から世界中のパイロットや航空会社で愛用され、信頼性の高いツールウォッチとしての地位を築きました。しかし、1980年代に入り、時計の技術がさらに進化する中で、ロレックスはGMTマスターの設計を改良する必要を感じました。1982年に登場したGMTマスターII(リファレンス 16760)は、GMTマスターのデザインや機能をさらに発展させたモデルです。 GMTマスターIIの最大の革新は、独立して調整可能な24時間針を搭載した点です。これにより、ユーザーは3つのタイムゾーンを追跡できるようになりました。具体的には、通常の時計針でローカルタイムを表示し、GMT針でホームタイム(または別のタイムゾーン)を表示し、さらにベゼルを回すことで3つ目のタイムゾーンを確認できる機能を実現しました。この柔軟性は、旅行者やパイロットにとって非常に便利で、GMTマスターIIの大きな魅力となっていま.す。 ・ファットレディ(Ref.16760) GMTマスターIIの最初のモデル、Ref.16760は通称「ファットレディ」(または「ソフィア・ローレン」)というニックネームで知られています。これは、このモデルが従来のGMTマスターに比べてやや厚みがあったためです。ファットレディは、ロレックスのクロマライト夜光や、デュアルタイム機能の改良など、数々の技術的革新を取り入れたモデルでした。また、バイカラーの赤黒ベゼル(「コーク」ベゼル)を特徴としており、これもファンやコレクターの間で非常に人気があります。
3. セラクロムベゼルと耐久性の進化
GMTマスターIIにおける大きな進化の一つは、セラクロム(Cerachrom)ベゼルの導入です。セラクロムはロレックスが特許を取得した高性能セラミック素材で、極めて耐傷性が高く、紫外線による色褪せがほとんどありません。2007年に発表されたリファレンス 116710LNでは、このセラクロムベゼルが初めて採用されました。従来のアルミニウムベゼルに比べて、耐久性が飛躍的に向上しただけでなく、ベゼルの色合いも非常に鮮やかで、GMTマスターIIのデザイン美を一層引き立てました。 セラクロムベゼルは、その後さまざまなカラーバリエーションで展開され、特にバイカラーベゼルが象徴的です。代表的なカラーコンビネーションには、以下のものがあります。 ペプシ(青/赤):1955年に最初に登場したカラーで、昼夜の時間を視覚的に分かりやすく表現しています。最新モデルのリファレンス 126710BLROで再登場し、伝統と最新技術が融合した一つの象徴です。 バットマン(青/黒): 2013年に登場したリファレンス 116710BLNRは、黒と青の斬新なカラースキームが特徴です。このモデルは、特に若い世代のコレクターや時計愛好家の間で大人気となり、「バットマン」という愛称で親しまれています。 ルートビア(茶/黒)::2018年に発表されたリファレンス 126711CHNRは、エバーローズゴールドとスチールを組み合わせたモデルで、独特の茶色と黒のベゼルが特にエレガントです。このカラーコンビネーションは、1970年代のGMTマスターを想起させるヴィンテージ感があり、非常に人気があります。
4.ムーブメント革新 キャリバー3285
GMTマスターIIの技術的進化を支える重要な要素として、ムーブメントの進化が挙げられます。 2018年に発表された最新モデルには、ロレックスの自社製ムーブメントキャリバー 3285が搭載されています。このムーブメントは、GMT機能に特化して設計されたもので、精度や耐久性に優れた性能を持っています。 パラクロム・ヘアスプリング:キャリバー3285には、ロレックス独自の合金「パラクロム」を使用したヘアスプリングが搭載されています。この素材は、磁場や衝撃に強く、外的な環境変化による影響を受けにくい特性を持っています。 クロナジー脱進機:キャリバー3285は、ロレックスのクロナジー脱進機を搭載しており、エネルギー効率を高め、パワーリザーブを70時間に延長しています。これにより、GMTマスターIIは週末に使用しなくても、月曜日にそのまま着用できる高い実用性を持っています。
5. コレクター市場での価値と影響
GMTマスターIIは、コレクター市場での価値が年々上昇しているモデルの一つです。特に、バイカラーベゼルのペプシやバットマンなどの人気モデルは、ロレックスの他のスポーツウォッチと同様に、供給が限られているため、新品での入手は非常に困難です。その結果、中古市場ではプレミアム価格が付けられることが一般的で、定価の数倍に達するケースもあります。 特に、ヴィンテージのGMTマスターや初期のGMTマスターIIは、コレクターの間で非常に高い評価を受けており、希少なモデルはオークションで高額落札されることも珍しくありません。また、生産が終了したリファレンスや限定的なカラーコンビネーションも、将来的にさらなる価値上昇が期待されています。
まとめ【GMTマスターⅡとは】
GMTマスターIIは、ロレックスのラインナップの中で進化を続けるモデルとして、今後も重要な役割を果たし続けるでしょう。 最新技術の導入に加え、デザインの刷新や新しい素材の採用が今後も続くことが予想されます。セラクロムベゼルやキャリバー3285のような技術的革新は、GMTマスターIIの耐久性と精度をさらに高め、未来のコレクターや愛好家にとっても引き続き魅力的な時計であり続けるでしょう。
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