【スペイン王室御用達】LOEWE - ロエベとは

・設立以前の背景とブランドの誕生 LOEWE（ロエベ）は、1846年にスペイン・マドリードで創業されたラグジュアリーブランドです。 創業当初は複数の革職人が集まり、小さな革製品工房としてスタート。 1872年、ドイツ出身の皮革職人**エンリケ・ロエベ・ロスバーグ（Enrique Loewe Roessberg）**が経営に参加し、ブランド名「LOEWE」として本格的に発展。 ・LOEWEのブランド哲学 最高品質のレザーを使用：19世紀からスペイン王室御用達の工房として認定され、最高級の革製品を生産。 職人技とモダンデザインの融合：伝統的なスペインのクラフツマンシップと革新性を融合させた製品作りが特徴。

・ファッションの特徴 最高級のレザー使い：特にナパレザーやカーフスキンを使用したバッグが象徴的。 ミニマルで洗練されたデザイン：シンプルながらも、素材の美しさやカッティングにこだわる。 アートとの融合：現代アートやクラフトの要素を取り入れたデザインが特徴的。 ・アイコン的プロダクト アマソナ（Amazona）バッグ 1975年に誕生したLOEWEのシグネチャーバッグ。 シンプルでエレガントなシルエットが特徴。 パズル（Puzzle）バッグ 2015年にジョナサン・アンダーソンがデザイン。 幾何学的なパターンが特徴で、折りたたむことが可能。 フラメンコ（Flamenco）バッグ 1980年代に誕生し、2020年代に再ブーム。 巾着型のデザインとノット（結び目）ディテールが特徴的。 ゲート（Gate）バッグ 2018年発表。 サドル風のフォルムにLOEWEのクラフトマンシップが光るデザイン。

・初期のクリエイティブディレクターたち 20世紀を通じて、スペインの職人技をベースにしたクラシックなレザーアイテムが中心。 1990年代にはよりファッション性の高いアイテムへとシフト。 ・ジョナサン・アンダーソン時代（2013年～現在） ジョナサン・アンダーソン（Jonathan Anderson）がクリエイティブディレクターに就任し、大きな改革を実施。 アート×クラフト×ファッションの融合 伝統的なスペインの職人技をベースにしながら、前衛的で実験的なデザインを導入。 ブランドロゴのリニューアル 2014年、新しい「LOEWEロゴ」と「アナグラム（四つ葉のクローバーのようなシンボル）」を導入。 ポップなカラーパレット 落ち着いた色合いが主流だったLOEWEのバッグに、鮮やかなカラーリングを加えた。 ユニセックスなデザイン ジェンダーレスなデザインを推奨し、メンズ・ウィメンズの境界線を曖昧にしたコレクションを展開。

・広告キャンペーン アーティストやクリエイターを起用 トップモデルやセレブではなく、現代アーティスト、デザイナー、建築家などを起用。 ビジュアルアートとのコラボ 写真家スティーブン・マイゼル、映画監督ルカ・グァダニーノなどとのコラボが話題。 ・デジタル戦略 InstagramやTikTokを活用 ジョナサン・アンダーソン体制下で、よりモダンでアート寄りのビジュアルを発信。 クリエイターとのコラボを強化し、特にZ世代への訴求力を向上。 ・NFTやメタバースの導入 デジタルファッションの領域にも進出し、仮想空間での展開を開始。 ポップアップストアとコラボレーション 期間限定のポップアップストアを世界各地で展開し、独創的なディスプレイで話題を集める。 「LOEWE×スタジオジブリ」コラボレーション（2021年） 『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』をモチーフにしたバッグやウェアを発表。

・アートとの融合 「LOEWE クラフト プライズ」（2017年～） 世界中のクラフトマンシップを讃える賞を設立し、毎年優秀な工芸作家を表彰。 ・現代アートとコラボレーション サルバドール・ダリ、パブロ・ピカソ、ジャン＝ミシェル・バスキアなどのアート作品をテーマにしたコレクションを発表。 展覧会とアーカイブ LOEWEの歴史的アーカイブを展示する「Casa LOEWE（カサ・ロエベ）」をスペインに開設。

・エコファッション 環境配慮型の素材を採用 オーガニックレザー、リサイクル素材、植物由来の染料を使用。 ・循環型ファッションの推進 使い捨てを防ぐために、修理やリペアサービスを拡充。 ・教育と社会貢献 若手職人の育成プログラムを実施し、スペインの伝統的なレザークラフト技術を継承。 ジェンダーニュートラルなファッションの推進

LOEWEは、伝統的なレザー職人技術を守りながら、アートとファッションの融合を推し進めるブランドへと進化しています。 ジョナサン・アンダーソンのリーダーシップのもと、実験的で前衛的なデザインが続々登場。 サステナビリティやデジタル領域にも注力し、次世代のラグジュアリーブランドとして確固たる地位を築いている。 LOEWEは、今後もファッション、アート、クラフトを横断する存在として、独自の進化を遂げていくでしょう。