西洋芝の種(NEWカナダグリーン)生育ガイド

本製品は、1袋で約90平方メートル（約27坪）の芝生ができます。 （密集させるには10坪程度を推奨します） 夏は38度、冬はマイナス40度にもなる、厳しい環境のカナダで考案されたタフな芝生。春夏用と秋冬用の芝の種子の混成で、雪、寒さ、暑さ、日照りなどの厳しい気象条件に左右されずに一年中常緑に保てます。 ＊種のミックスは日本国内で行っています。 1. 芝を蒔く条件は、まず第一に日当たりのよい場所を選ぶこと。 1日最低5~6時間は日照のある場所にしましょう。 木の下、塀の陰はうまく育ちません。 2.日常のお手入れ用としてレーキ 、 散水ホースは必需品です。 芝生を蒔く土の表面から雑草や石を取り除き、 レーキや鍬を使って軽く掘り返します。 3.芝は砂分の多い水はけの良い土を好みます。 土地の水はけが良くない場合は土を20cmぐらいの深さにレーキや鍬を使って掘り返し、 園芸用の川砂を入れて、 土とまぜ合わせます。 握ると 崩れるくらいの土になったらレーキで平らにし、足で整えます。 真中を高くして少し傾斜をつけると、余分な水が流れるようになり、 大雨でも芝生に水がたまりません。 4.普通の家庭の庭ならさほど問題ではありませんが、日本の土壌は酸性の場合が多いので、ホームセンターなどで苦土石灰(くどせっかい)をお買い求めになり土壌改良 をしておくとよいでしょう。 苦土石灰をまいてpH6ぐらいに矯正します。 5.そして肥料を混ぜ込んでください。 肥料と苦土石灰を混ぜ込んだあと約3日以上おいた後に種を蒔きます。 肥料と苦土石灰はホームセンターなどでお買い求め下 さい。 量や使用方法は肥料の説明書に従って下さい。

1. まきどき: 酷暑、 酷寒を除き、一年中可能。日中の気温の目安が10度~28度の時期であればいつでもまくことができます。 春は4~5月、秋は9月~10月が最も適していま す。寒冷地では春の種まきが推奨されます。 2.レーキで地面に筋目をつけ、 できるだけ均一になるように、ふるいを使って均等にまき ます。 2、3日あけて2回に分けて種をまくと成功率も高まります。 3.レーキの背でしっかりと土に押し込み圧着させます。 4.たっぷりと散水します。 5.鳥や蟻が種を狙っています。 エサにならないよう目隠しに、ふるい等で土を5~ 10mm程度薄くふりかけます。 (土をかけないとスズメや蟻などのエサになり、 発芽しません。) カナダグリーンは4種類の芝の種をミックスさせています。 ●春夏用 (ペレニアルライグラス) 秋冬用 (クリーピングレッドフェスク) ●通年用 (ケンタッキーブルーグラス) 春秋用 (イタリアンライグラス) ＊仕入れ・輸入の状況で類似生育の種に変更の可能性がございます。ご容赦くださいませ。 それぞれの芝は成長と休眠を季節ごとに繰り返します。 それゆえ休眠する際には枯れた状態になります。 春夏用 (ペレニアルライグラス) は冬場、 秋冬用(クリーピングレッド フェスク)は夏に、春秋用 (イタリアンライグラス)は真夏や真冬に休眠します。

1. 発芽のために水分は欠かせません。 シャワー状に静かにたっぷりと水やりをします。 芽がでるまでは、なるべく朝夕に水を撒いて (毎日2~3回) 土が乾かないように管理するのが コツです。 その後、芝が根付くまでの間、 約2~3週間は雨の日以外は散水してください。 (注意:芝が完全に根付かない状態で、 散水を行わないと乾燥して枯れてしまいます。 十分にご注意ください) 2.散水は随時行ってください。 その頻度は気温や日照時間によって異なります。 通常は3日に1 度を目安に、涼しい朝 (もしくは夕方)にたっぷりと水やりします。 日中はいけません。 水が不足すると葉が黒ずんで縮れたり、ひどい場合は枯れる部分も出てきます。 3. 梅雨の間は、特に水やりはいりません。 多湿に弱いので梅雨末期の長雨や大雨が生育に悪いの で、排水をよくするようにしてください。 (注意:梅雨明けは最も注意が必要です。 水やりを忘れてしまわない様に十分ご注意ください。 梅雨明けの日照りが続いた場合は2日に1回、たっぷりと散水してください。) 4.冬季の乾燥している場合は週に1~2回散水します。

1.種まきから約1ヵ月後 (最初の刈り込み後)には消毒とミネラル補給のため有機石灰をごく少量散布します。 2. 種まきから40日後くらいしたら化成肥料を少しまきます。 3.芝ほど肥料の効果がある植物はないといわれています。 施肥すればするほど茎や葉の生育が盛んになり、 緑の色が濃く鮮やかになるのです。肥料は生育期間となる4月~10月に2ヶ月に1度に窒素、リン酸、カリがほぼ同量に配合された粒状の化成肥料を1平米当たり軽く1握りほど均等に施しましょう。肥料が多すぎると病虫害が発生したり、 雑草が伸びたりしやすいの で、適量を心がけることも大切です。 4.「肥料切れを起こす」と色ムラになったり全体に葉が黄色くまだらになり見苦しくなります。 定期的な施肥により鮮やかなグリーンを保つことができます。

1.種まきから約10日後には、 かわいい新芽が一斉に芽吹きます。 しばらくは刈り込みをせずにそのまま発育させます。 十分に育つまでは踏み込まないようにしましょう。 2.きれいなグリーンの草丈が5cm程度(※本品は4種類の種をミックスしていますので、 成長の速度がそれぞれ異なります。 全体が5cmにならず、 一部の成長の早い種が5cm以上伸びてし まった場合は手はさみや園芸用バリカンなどで2~3cm程度にカットしてください)になったら刈り込みを始めます。 最初の刈り込み後は必ず肥料を与えてください。 刈り込みはホームセンターなどで専用の芝刈り機を購入して2~2.5cm程度に常に刈り込んでください。 2cmより短く刈ると雑草がか えって多くなりますので注意が必要です。 4月から11月ころまで毎月最低1~2回 (理想的には毎週2回)は刈りこみます。 3月から10月迄の間はできれば週に1~2度は刈りこんでください。伸ばし放しにすると、蒸れて病気が発生しますので、伸びてきたら欠かさずに刈りましょう。 狭い庭なら手ばさみでも大丈夫です。 ある程度面積があれば芝刈り機を使うと圧倒的に楽です。 手押し式、 電動、エンジンといろいろありますが、 庭の広さに応じて選びます。 刈りこむ際の注意点は、 短くしすぎると傷むので、地上から2cmは残すこと。同じ方向に直線的に刈るときれいに揃います。狭いところや縁石沿いは手ばさみやエッジカッターを使います。 注意:芝はイネ科の植物ですので、低く刈り込まずに放置した場合は 「花や穂や実」が発生しますのでご注意ください。

●エアレーション/年に2度(4・9月頃)、芝生を刈ったあとに「エアレーション」という作業をします。 芝生は踏みしめによって地面が固まり酸素不足になりますので、 地面に穴をあけて空気を通すのです。10cm間隔に深さ7~8cmの穴を均等に開けます。 ホームセンターで販売している芝生専用の穴あけ器を使うと楽です。 エアレーションのあとにも目土を入れると土の更新にもなります。 また、エアレーションのあとは乾燥しやすいので、たっぷり水遣りをしておきます。 はじめはきれいだったけど年々生育が悪くなってきた、という場合は踏みしめによる酸素不足が原因です。 ●雑草について / タンポポ・シロツメグサ・スズメノカタビラなど取りにくい雑草がいっぱい出てきます。根を残すとまた一段と強くなって再生しますので、早めにしっかり抜くことが大切で す。芝生が密になると雑草はさして生えてこなくなります。なるべく手で抜くことをお勧めしますが、もし使用したい場合はホームセンターなどで西洋芝用除草剤 (バナフィン、 MCPP) をお買い求めください。その場合は薬害にご注意ください。(芝刈りを怠り、伸ばし放題にしてしまった場合は花や穂が発生し土手の雑草と見分けがつかなくなってしまいます。美しい芝を保つため、定期的な芝刈りをお忘れなく) ●害虫について/コガネムシ、ヨトウムシ、シバツトガが芝生の3大害虫といわれます。 いずれも5月~6月に発生し10月ぐらいまで芽を食害して弱らせます。 芝をよく観察して、害がでてきたら専用の薬剤(スミチオン等をホームセンターでご購入ください)で駆除しましょう。 害虫被害に下記の病気を併発してしますと壊滅状態になりますので 十分注意が必要です。

●芝の病気について/ダラースポット病(100円大の白い水玉上の病班)やブラウンパッチ(別名:葉腐病。 10cmほどの大きさの島状(パッチ)に枯れる)が発生した場合は周囲に広がらない ように、ベンレート水和剤などの殺菌剤をお近くのホームセンターでご購入いただき、素早く殺菌処理してください。病気を薬剤処理せずにそのままにしていると、枯れた部分はやがて裸地化してしまいます。 芝生の中に古い葉が茶色く枯れて堆積しているような状態であれば、 すきとり作業を行います。 枯葉が半分腐った状態で根元にたまって空気の通りが悪くなり、 病 気の原因になりやすいのでレーキや熊手等で引っかくようにしてかき集め取り除きます。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆芝生についてのよくある質問と答え◆ 下記はより素晴らしい芝生を実現するための方法です。 ただし、 あまり神経質にならないでください。 おおらかに芝生を楽しむことをお勧めします。 Q.種はどのように蒔けばよいですか? A.肥料を合わせた土に蒔いて下さい。 種の上に土や肥料 (5~10mm程度)をかぶせないと、スズメなどに種を食べられてしまう 可能性がありますのでご注意ください。 Q.均等に蒔いたつもりがマダラに なってしまった。 A.1袋約944gでおよそ90平方メートル(約27坪) に蒔けます。 密集させたい場合は10坪程度を推奨します。 必ずしも大量に蒔 けばよいというものではありません。 発芽した際にマダラになる可能性もございますので、種は全部蒔かずに一部を残してい た方が良いです。

Q.庭の広さと蒔く種の量は? A.マダラの間隔によります。 芝はイネ科の植物なので縦方向には伸びますが、 あまり周囲には広がりません。 マダラの間隔が小さ いのであるなら、しばらくすると地下茎で横に広がり、芝が密生してきますので何もしなくて結構です。マダラの範囲が大きい 箇所は「オーバーシーディング」してください。方法は下記を参照ください。 Q.「オーバーシーディング」の方法 A.※今生えている芝生を取り除かずにカナダグリーンの種を蒔く方法。 芝を2cm程度に短めに刈りこみます。 そしてマダラに なった芝の上に堆肥(2cmぐらい)を敷いて、その上にお手持ちの種を万遍なく撒き、 平らな板状のものを使って上から軽く踏 み、地面に馴染ませます。 朝夕に水遣りを欠かさなければ約1週間から10日前後で新たに芝が芽を出してきます。 Q.現在高麗芝が生えている場所に 蒔いてもよいですか? A.理想的には、現在生えている高麗芝を取り除いていただくのが理想的です。 もし取り除かず高麗芝の上から蒔いた場合、冬場な どはカナダグリーンが緑色、 高麗芝は茶色、 という風にマダラになります。 それでもよろしければ可能です。 Q.その場合の方法は A.上記の「オーバーシーディング」を参照してください。 Q.日当たりの悪い場所でも 生育するのですか? A.芝は日本芝、西洋芝に限らず日当たりが一番重要です。日陰や1日2-3時間程度の射光では順調な生育は期待できません。 まったく生えてこないか、 枯れてしまうでしょう。 Q.暑さにはもちますか? A.水やりをかかさなければ大丈夫です。 Q.種を蒔いても芝の芽が出てこない A.原因は大まかに下記が考えられます。 種まきから発芽までのこまめな水やりを怠った。 ●種を蒔いたときに上から土をかけ なかったのでスズメなどに種を食べられた。 ●種を地中のかなり深く蒔いてしまった。 ●十分に日が当たらない場所に種を蒔 いた。もともと草花が育成しない土地に蒔いた。土地に除雪剤などの塩分が残っている Q.どのような芝刈り機がおすすめですか? A.ある程度広い庭の場合は電動芝刈り機が良いでしょう。 手押しの芝刈り機、刈り込みバサミや電動バリカンなどを使用します。 お近くのホームセンターで購入ください。

Q.どのくらいの長さに刈ればいいですか? A.常に2~2.5cmほどに刈って下さい。 Q.芝刈の頻度について A.当製品は西洋芝の種をミックスしたものです。 高麗芝などの日本芝と比べて成長が早く、 5月から10月の生育期には週1回(理 想的には週2回)。春と秋には月3から4回、冬場は月1回の目安でこまめに芝刈りを行って下さい。 (注意: 「芝は刈らねばタダの草」 といわれます。 芝刈をせずにずっと放置すると芝が伸び、 花や穂がでます (芝はイネ科です)。茎 が伸びて、茎が太い雑草のようになってしまい軸が残ってしまいます。) 刈込みをしっかりと行なっている芝は目が細かく、雑草も生えにくくなる他、見た目にも非常に綺麗になるため、刈込は欠かさ ないようにしてください。 芝刈のあとに芝の表面に残った刈りかすを除去してください。 ※ただし毎日刈る必要はありません。 Q.芝刈をサボって茎が太く軸状に なってしまった。対処法は? A.手入をサボっていて伸び放題になっていると茎が太い雑草のようになってしまい軸が残ってしまいます。 急激に刈り込むと芝生が消耗します。 まずは全体に緑が残るくらいに長めにざっと刈るのが無難です。 しばらく待つと新芽が伸びてきますので、それから一週間置きくらいに徐々に短く刈り込んでいきます。 日が当たらず緑色を失った部分には肥料を多めに与えるか、弱っているようなら部分的に目土を入れて下さい。 Q.全部まききれなかった種の保存方法は? A.口をしっかりと閉じて、直射日光の当たらない乾燥した場所に保管して下さい。ただし時間が経過と共に発芽率は低下します。 Q.枯れてきてしまった。 A.いろいろな状況が考えられます。 ( )内は対処方法 ●水・肥料をあげるのを怠った場合 (対策: 水と肥料をあげてください) 害虫 (薬剤を購入してまいてください) ●病気にかかって処置を行わなかった (薬剤を購入してまいてください) ●高濃度肥料(高度化成)を使用しますと肥料焼けの危険がありますので、 普通化成 (低度化成)をお使いください)

●芝刈のあとに芝の表面に残った刈りかすを除去しなかった。 (ホウキ・レーキなどで刈りかすを除去してください) ●芝刈り機の刃が老朽化して芝刈ではなく芝をなぎ倒す状態である (刃を研磨するか、 新たに芝刈り機を購入してください) ●エアレーションをしていない。(ホームセンターなどでエアレーション用の道具を購入して芝生に穴を開けてください。) ●草刈りを怠り、 伸びてしまった状態でいきなり短く刈り込んだ。 (上記参照の事) Q.散水・肥料・薬剤・ 目土・エアーレーション・雑草抜きの頻度は? A.●散水は種を蒔いて約1ヶ月以内は降雨の日を除いて毎日。 その他は芝の表面が乾燥したら随時。 梅雨時は散水は不要です。 ●肥料は4月~12月までおおむね月1回。 薬剤は5月~11月までおおむね月1回ないし2回。 ● 目土は4月と9月。エアーレーションも4月と9月。 ●雑草抜きは随時。 Q.発芽率はどのくらいでしょうか? A.土壌、日当たりの状態等、 生育環境により変動はあるものの約70~90%です。 Q.芝の生育に重要なのは？ A.日当たり、水やり、肥料、 芝刈、 雑草抜き、 どれも重要です。 手を抜くと思ったような芝にはなりません。 「手がかからない芝」 はないのです。