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妊娠と免疫

公開日:2025/01/15 更新日:2025/01/15
からだには、自己が非自己を排除しようとする働きである免疫(拒絶反応)が備わっています。 免疫の役目を担っている免疫細胞にはいろいろありますが、その一つに「リンパ球」があります。 リンパ球はウィルスや花粉などの小さい”敵”と戦います。 このリンパ球も「ヘルパーT細胞」「キラーT細胞」「B細胞」の3種類あります。いわばチームです。 ヘルパーT細胞・・・リンパ球チームの司令塔。マクロファージから「こんな敵(抗原)がいたぞー!」と敵の特徴についての提示を受けると、リンパ球チームのキラーT細胞とB細胞へそれを伝えます。 キラーT細胞・・・抗原を分解します。 B細胞・・・抗体をつくって敵を排除します。 さらに、「リンパ球」チームの司令塔であるヘルパーT細胞には「Th1細胞」と「Th2細胞」の2種類あり、実は子宮内のこの2つのバランスが、妊娠の鍵を握っています。 そもそも胎児は、母体にとって”非自己(自分以外)“。 なので本来ならば、免疫機能が働き拒絶反応してしまうところですが、妊娠の場合はそうならないよう「免疫寛容」が発動されます。 妊娠時は、胎児・胎盤を異物としてみなし攻撃するTh1細胞が減少し、Th2細胞が優位な状態になって、妊娠が継続されるのです。 でも「Th1細胞」と「Th2細胞」のバランスが崩れ、Th1細胞が優位になってしまうと、胎児を異物とみなして攻撃してしまうため、着床・妊娠継続しにくいと考えられているのです。 つまり子宮内の「Th1細胞」と「Th2細胞」のバランスが崩れている状態が、妊なかなか着床できない、妊娠が維持できない状態を引き起こしているかも・・・と言えるのです。 逆を言うと、しっかりした着床や妊娠維持のためには、この2つのバランスを整えることが大切になるのです。