お知らせを表示するにはログインが必要です。このエリアでは、楽天市場でのお買い物をもっと楽しんで頂くために、あなたの利用状況に合わせて便利でお得な情報をタイムリーにお知らせします!
ようこそ 楽天市場へ

葉酸は妊娠した後は必要ないの?

公開日:2025/04/14 更新日:2025/04/14
確かに葉酸は、厚生労働省から妊娠前から妊娠3ヶ月まで摂取するように推奨されていますが、これは、妊娠3ヶ月までに赤ちゃんの神経管の形成が完了するため、赤ちゃんの先天異常の予防が目的です。 だからと言って、3ヶ月以降は必要ない、ということではありません。妊娠3ヶ月以降も出産直前まで、赤ちゃんの細胞の活発な分裂増殖は続くので、大量の葉酸が必要です。
イギリスでは、妊婦119名をランダムに2つのグループにわけて、一方には妊娠3か月以降も1日400μgの葉酸のサプリメントを、もう一方には偽薬を飲んでもらい、妊娠14週と妊娠36週の血中の葉酸やホモシステイン濃度を測定する、という研究が行われました。 この結果、偽薬を飲んだ女性の血中葉酸濃度は低下し、血中のホモシステイン濃度が増加しました。一方、葉酸摂取を継続した女性では赤血球中の葉酸濃度は増え、ホモシステイン濃度は低下しました。 「ホモシステイン」とは「悪玉アミノ酸」と呼ばれるアミノ酸の一つで、この濃度が上昇すると胚の生育障害や早産、流産のリスクが上昇することが知られています。 この研究から、葉酸濃度が低下すると「ホモシステイン」の濃度が高まることが明らかとなりましたが、それはつまり、妊娠中期から後期にかけても、葉酸サプリメントを継続しホモシステイン濃度を低下させることで、赤ちゃんの正常な発育が阻害されるリスクを低下させることができる、ということです。
また、2007年に国立保健医科学院の研究グループが実施した試験では、妊娠後期の血中のホモシステイン濃度と出生児の体重は関連していて、ホモシステイン濃度が1.0mmol/L上昇するごとに出生児の体重が151g軽くなることを確かめています。つまり、ホモシステインは胎児の成育阻害に働くというわけです。 これらのことから、葉酸サプリメントは妊娠前から出産直前まで、続けていただく方が良いと言えますね。 なお厚生労働省も葉酸については、妊娠していない成人女子の一日の摂取推奨量240μgに加えて、妊娠前は400μg、妊娠中は240μg、授乳中は100μgを上乗せして摂ることをすすめています。 なお、これらの数字は全て「合成葉酸」としてです。 食事性葉酸に換算すると、妊娠前は800μg、妊娠中は480μg、授乳中は200μg、となりますのでご注意ください。