なぜ妊活といえば葉酸なのか？

妊活と言えば「葉酸」を思いつく方が多いかと思いますが、なぜ妊活には葉酸なのか、理由をご存知でしょうか？ あるクリニックさんが調査したところ、ほとんどの患者様が葉酸を知っているものの、「神経管閉鎖障害リスク低減のために葉酸が推奨されている」と知っていたのは、50.5％、約半数だったそうです。 なんとなく葉酸？ 摂っているのなら意味がわからなくても良いかもしれません。 でも、その意味を知っていると知っていないとでは、摂るモチベーションが違ってくると思いますし、第一止められないはず。 正直、葉酸を摂取することで妊娠しやすくなるというエビデンスはありません。 ではなぜ葉酸が妊活中に必須の成分かと言うと、お腹の赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを低くするためです。 神経管は、母親の子宮の中で赤ちゃんの脳と脊髄のもととなる部分で、妊娠6週ころに形成されます。 神経管閉鎖障害とは、お腹の赤ちゃんの神経管が形成される時期にうまくつながらない先天異常で、無脳症、二分脊椎などを発症することがあります。 妊娠6週は、自然妊娠の場合、妊娠にまだ気づかないことが多い時期。気づいてからでは遅いかもしれません。なので厚生労働省は葉酸を、少なくとも妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月までサプリメントで合成葉酸として400μg（食事性葉酸として800μg）摂ることを推奨しているのです。 葉酸はお腹の赤ちゃんの健康なからだ作りのため。 その意味を忘れず、葉酸をしっかりお摂りくださいね。