これで迷わない！みりんと料理酒の違いと使い方

「みりん」と「料理酒」、使い分けることができますか？どちらも米を原料としたアルコールを含む調味料ですが、それぞれの特徴や使い方を正しく知ると、驚くほど料理が変わります。照り焼き、煮物、炒め物……それぞれの使い分けについてご紹介します。

◉みりん みりんは独特の甘みと香りが特徴です。特に和食においては、砂糖では出せない深みと上品な甘さを加えるために使われ、味に一層のまろやかさをプラスします。 さらに、みりんは調理中に水分が蒸発すると、糖分が食材をコーティングし、照りやつやを与える効果もあります。これにより、照り焼きや煮物を美しい見た目に仕上げることができます。また、みりんに含まれるアルコールが臭みを和らげ、料理の風味を引き立てる役割も果たします。

◉料理酒 料理酒は、料理に使われるお酒で、特に煮物や焼き物、炒め物など、さまざまな調理で活躍します。加熱するとアルコールが飛び、肉や魚の生臭さを抑える効果があり、料理全体の風味を整えます。さらに、食材を料理酒で漬け込むことで、柔らかくし、味がしみ込みやすくなるので、煮込み料理や炒め物がより一層おいしく仕上がります。 また、料理酒は醤油や味噌、砂糖などの調味料と一緒に使うことで、味の強さを和らげ、全体の味をまろやかにする効果もあります。和食だけでなく、さまざまな料理に欠かせない調味料です。

◉甘みやつやを与えたい料理には「みりん」

みりんは、甘みと照りを出すために最適です。例えば、ぶりの照り焼きや筑前煮では、みりんの甘みが料理を引き立て、艶やかな仕上がりになります。砂糖よりも深い甘さを与え、見た目にも美しく仕上がります。

◉臭みを消し、旨みを引き出すには「料理酒」

料理酒は、魚や肉の臭みを抑えるのに効果的です。煮魚や豚の角煮などでは、料理酒がふっくらとした仕上がりをサポートし、奥行きのある深い味わいが楽しめます。アルコールが揮発して味に奥行きが加わり、風味が一層引き立ちます。

特に和食では、みりんと料理酒を一緒に使うことで、相乗効果が生まれます。たとえば、肉じゃがやすき焼きのタレなどでは、みりんの甘さと料理酒のコクがうまく融合し、より奥深い味わいになります。料理に合わせてバランスよく使い分けることで、さらに美味しい仕上がりが期待できます。

みりんや料理酒の中には、保存性を高めたり、飲用を防ぐ目的で塩分が加えられていることがあります。検討の際には商品の成分表示を確認し、塩分の有無や量を把握することが大切です。例えば、塩分を含む料理酒を使う場合、他の塩分を含む調味料（醤油や味噌など）とのバランスを考慮し、味が濃くなりすぎないよう注意しましょう。 みりんと料理酒は、どちらも料理を引き立てる大切な調味料ですが、それぞれ異なる特性を持っています。みりんは、料理に甘みをと照り・つやを与え、まろやかな味わいに仕上げます。一方、料理酒は、臭みを消しながら、コクや旨みを引き出す役割を持っています。この二つの調味料を上手に使い分けることで、日々の料理がもっと楽しく、美味しくなること間違いなし！