マヌカハニー初心者ガイド：他のはちみつと何が違う？

寒い季節が近づくにつれ、風邪や喉の調子、乾燥が気になり始める頃ではないでしょうか？ そんな時期に注目されるのが「マヌカハニー」です。ニュージーランドやオーストラリアの自然が育んだこの特別なはちみつの特徴や魅力をご紹介します。

マヌカハニーは、ニュージーランドやオーストラリアに生息するマヌカの木の花から採取される蜂蜜です。濃厚な黄金色と、その希少性や高い栄養価から「黄金の液体」とも呼ばれることもあります。

ニュージーランドの先住民マオリ族は、何世紀にもわたってマヌカの木を伝統的な生活の中で重要な植物として利用してきました。マオリ語で「癒しの木」「復活の木」と呼ばれるマヌカは、その樹皮や葉、樹液が様々な伝統的な治療に用いられてきました。 現代では、この伝統的な知恵が科学的研究と結びつき、マヌカハニーの新たな可能性が探求されています。1980年代にピーター・モラン博士によってマヌカハニーの抗菌作用が発見されて以来、その特性や潜在的な健康効果について多くの研究が行われてきました。 マヌカハニーに含まれる特有の成分や、その複雑な組成が明らかになるにつれ、世界中でその価値が認識されるようになりました。伝統と科学の融合が、マヌカハニーをユニークで価値ある食品として世界中で認知させる一因となっているのです。

はちみつといえば、優しい甘さが魅力。トーストに塗ったり紅茶に加えたりすれば、心までほっこり温まります。 一方、マヌカハニーは少しハーブを連想させるようなスパイシーな風味が特徴です。特にグレード（品質）が高いほど、その個性的な味わいが強く感じられます。初めての方には、グレードの低めのものから試してみるのがおすすめです。

マヌカハニーの品質を評価する際に重要なのが、MGO（メチルグリオキサール）という成分です。MGOは、マヌカハニーの特徴的な成分で、含有量が高いほど価値が高いとされています。抗菌性が研究されている成分として、多くの方がその可能性に注目しています。 マヌカハニーのMGO含有量は、一般的なはちみつと比べて非常に高いのが特徴です。

マヌカハニーを選ぶ際には、以下のポイントに注意すると良いでしょう。 1. MGO値の確認：製品ラベルに記載されているMGO値を確認します。例えば、MGO400+やMGO550+といった表示があり、数値が高いほどMGOの含有量が多いことを示しています。用途に応じて適切なMGO値の製品を選びましょう。 2. UMF認証の確認：UMF（Unique Manuka Factor）は、マヌカハニーの品質を保証する認証です。UMF認証を受けた製品は、品質や純度が保証されています。UMF値も数値が高いほど品質が高いとされています。 3. 原産地の確認：ニュージーランド産とオーストラリア産で、若干の風味や特性の違いがあります。

そのままティースプーンで一匙食べるのがおすすめです。クセが気になる方は、トーストやヨーグルトに添えたり、紅茶やハーブティーに加えたりすると、クセが和らぎ食べやすくなります。

1歳未満の乳児にはちみつを与えないでください。 乳児の腸内環境は未発達のため、万が一ボツリヌス菌が含まれていた場合、腸内で菌が増殖し乳児ボツリヌス症のリスクがあります。