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有機食品の魅力を詳しく知ろう!

公開日:2025/03/10 更新日:2025/03/15
有機食品というと、みなさんはどんなイメージを持っているでしょうか。 自然環境に負荷をかけない、身体にやさしい、有機農法、オーガニック、無添加…。今回は、そんな有機食品について詳しくお話しします。
■有機食品とは?
『organic(オーガニック)』は『有機』という言葉の英訳で、ほぼ同じ意味で使われます。有機食品(オーガニック食品)は、農薬や化学肥料、遺伝子組み換え技術に頼らない有機栽培された農産物や、それを原料とした加工品のことです。 また、原則として、化学的に合成された添加物や薬剤を使用しないで作られていますが、pH調整剤としてのクエン酸や海藻由来の増粘剤であるアルギン酸など、使用が認められている添加物もあります。 『無添加』とは、特定の食品添加物を使用していない、という意味になるので、有機食品=無添加とは限らないのです。
■食品添加物の種類とメリット・デメリット
食品添加物とは、食品の品質や安定性などを保持・向上させるために添加されるものです。既存添加物、指定添加物、天然香料、一般飲食物添加物の4つに分類されていますが、今回は、既存添加物と指定添加物について解説します。 食品添加物=体に悪い、というイメージがあるかもしれませんが、昔から私たちの食生活を支えてきた、欠かせないものなのです。既存添加物は、いわゆる天然添加物と呼ばれるものです。長年の使用実績のある食品添加物として厚生労働大臣が認めています。 例えば、日本の伝統的な食品である豆腐、こんにゃく、ようかん。それぞれに使われているにがり、水酸化カルシウム、寒天といった凝固剤や、パンケーキをフワフワに膨らませる役割の重曹やベーキングパウダー(膨張剤)などがそれにあたります。 一方、指定添加物には化学合成品だけでなく天然物も含まれ、有効性と安全性を厚生労働大臣が確認した後に使用を認められたものになります。例えば、保存料の安息香酸、甘味料のアスパルテームなどがあります。 しかし、安全性が認められているからといって、危険がまったくない、というわけでは必ずしもありません。着色料や保存料などの食品添加物の中には、海外で禁止されているものもあり、現在は使用されていても、のちに禁止されることも珍しいことではありません。その点においては、有機食品では原則として化学合成された食品添加物を使用しないので、摂取のリスクを避けることができます。
■有機農法の3つのメリット
有機食品を選ぶことのメリットとして、まず、生産段階で自然環境への負荷を減らせることが挙げられます。 農薬や化学肥料による土壌汚染や、河川や海洋への流出が抑えられることで、自然環境への影響を減らすことができます。 2つ目として、私たち消費者が農薬の摂取を回避できるだけでなく、生産者の農薬の曝露を防げることがあります。一般的な農業では、生産効率を上げるために殺虫剤や除草剤、化学肥料が使われます。それらの農薬を生産者が調製したり散布したりする際に、皮膚や呼吸器を介して体内に農薬を取り込んでしまうことによる、健康被害も近年問題となっています。有機農法を選択することは、生産者の健康を守ることにもつながるのです。 3つ目として、自然な色合い・香り・味わいが楽しめることが挙げられます。有機野菜は味が濃い、と聞いたことはありませんか。農作物は暑さや寒さ、限られた栄養源など、厳しい自然環境下では、糖分や栄養を効率よく蓄えようとします。有機野菜には抗酸化物質が通常の野菜より多く含まれることが分かっており、それによって野菜本来の風味が濃く生まれる、といわれています。
■有機食品を安心しておいしくいただくには
私たちの身体にも環境へもやさしい有機食品の特長を活かす方法を最後にご紹介します。 有機食品は、保存料や酸化防止剤を使っていないため、長期間の保存は向いていません。そのため、使いきれる量を購入すること、開封後はできるだけ早めに使い切ることが、フードロスの観点からも、おいしいうちにいただく秘訣になります。 有機食品は手間暇かけて作られる分、価格が高い場合が多く、試してみたいけれどちょっとハードルが高い…という方も多いかもしれません。 例えば、いきなりすべてを置き変えるのではなく、普段使っているお砂糖や醤油、お酢といった調味料を、有機原料を使ったオーガニックのものに変えたり、白米に有機栽培の雑穀や玄米を混ぜて炊いたり、という風に、少しずつ食生活に取り入れていってみてはいかがでしょうか。
むすたーはむ ナチュラルフードコーディネーター×薬剤師 薬剤師として病院や薬局勤務後、出産を機に主婦へ。 子どもの食物アレルギーをきっかけに、グルテンフリーの米粉パン作りやヘルシーな植物性素材のレシピに興味をもち、ナチュラルフードコーディネーターの資格を取得。 現在は4人育児のかたわら、アレルギー対応や、プラントベースのレシピ発信を続けています。
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