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しっとりパウンドケーキの作り方~失敗しない!基本とコツ~

公開日:2025/03/07 更新日:2025/03/07
手作りお菓子の定番、パウンドケーキ。 ひとつのボウルにどんどん材料を混ぜていくシンプルなケーキですが、手順や混ぜ方が少し変わるだけで、味も食感もガラリと変わる奥深さも持っています。 目指すは、口どけが良くしっとりした食感と、こんもり膨らんだかわいらしいフォルム! 固くなってしまった、膨らまなかった、生焼けだった・・・なんて失敗とはさよならするための、基本とコツをご紹介します。
まずはじめにとても重要なのが、バターと卵の温度。 作り始める数時間前に冷蔵庫から出し、必ず室温に戻してください。
卵は触って冷たくないくらい、バターは写真のように指がスッと入るくらいにしておきましょう。 バターが固いとクリーム状に練ることができず、泡だて器の中に詰まってしまったり、卵と合わせたときに分離する原因になります。 バターがなかなかやわらかくならないときは、細かくもしくは薄くカットし、低めのワット数(200W前後)で少しずつ加熱するか、体温より少し熱いくらい(40℃くらい)のお湯で湯せんしてください。 このとき、くれぐれも溶かしバターにしないこと!完全に溶けてしまうと、バターの力で膨らむことができないので、このあと紹介するパウンドケーキ作りには使えなくなってしまいます。
このポイントでご紹介するのはパウンドケーキ作りで最もオーソドックスな、バターと砂糖をすり混ぜて空気を含ませていく作り方。 しっとり、どっしりとしたパウンドケーキらしいリッチな味わいに仕上がります。 ここがこんもりとした膨らみのカギとなるので、しっかりと泡立ててください。 目安は、写真のようにバターのクリーム色が真っ白になって、ふわっとした質感になるまで。 電動ハンドミキサーを使うとラクチンです。
常温に戻したバターと、常温に戻した卵を混ぜ合わせるときも重要なポイント! ここがきれいに混ざるかで、ケーキの膨らみと生地のなめらかさが全く違ってきます。 油のバターと水分の卵は、もともと混ざりにくく、分離して当然の組み合わせ。合わせるときは少しずつ入れて、その都度よく混ぜましょう。 卵をといたボウルから直接入れるのではなく、スプーンなどを使ってひとさじずつ入れるのがおすすめです。 【このようになってしまったらSTOP!】分離しています!
写真のようにポロポロとした状態に分離してしまい、どんなに混ぜても状態が変わらないときは、以下の二つのどちらかを試してみてください。 生地がなめらかになればOKです。 ・分量内の粉を少しだけ入れて混ぜる ・40~50℃の湯せんにかけてよく混ぜる
生地作りの最後のポイントは、粉を入れたら切るように混ぜること。 ゴムべらをぐるぐる回して練ってしまうと生地に粘り(グルテン)が発生して、焼いている途中、膨らむ前に固まってしまいます。 モソモソして固い、きれいに膨らまない、中心が生焼け、というよくある失敗は、この混ぜ方に原因があることが多いようです。 ゴムべらは生地に切れ目を入れるように縦に入れ、すくい取ったら手首を返して生地を置く、というイメージで混ぜましょう。ボウルを回転させながら行うと手早く混ぜることができます。
具材を入れるときは、粉を混ぜている途中のタイミングで! 粉を混ぜきってから具材を入れてさらに混ぜると、結果混ぜすぎて粘りが出てしまいます
深さのあるパウンド型で焼くときは、中心まで火を入れるために工夫が必要です。 まずは焼く前、写真のように生地に谷を作り、真ん中の厚みを少なくしておきましょう。 焼き始めて10分ほど経ち、写真のように生地が流れて平らになったら、さらにナイフで切れ目を入れます。 この2つの作業で、生焼けを防ぎ、真ん中がポコッと膨らんだパウンドケーキならではの姿に焼き上がります。 (ナイフでの切れ目は入れないレシピもあります) それでも膨らまなかったり中が生焼けの場合は、オーブンの予熱不足か、表示の温度まで上がりきっていなかった可能性があります。 焼く時間を少し延長するのもよいですが、5分~10分程度まで。それ以上焼くのは、表面の焦げや、乾燥した口当たりの原因になるので、焼く時間ではなく焼く温度のほうを調整します。 次回からは予熱時間をプラス5分、焼成温度をプラス10℃ずつ試してみてください。 ご自身の作ったパウンドケーキに納得がいかない!という方、もしまだ試していないコツがあれば、ぜひ参考にしてみてくださいね。
パウンドケーキレシピ