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金襴織物ってどんな和柄 生地?

公開日:2025/02/25 更新日:2025/02/26
金襴織物の成り立ち
金襴生地は、室町時代に中国より伝わったといわれています。その後、京都西陣を主産地とし西陣織りの基礎が築かれました。豊臣秀吉にも好まれた織物生地として西陣織は保護を受け、また新しい技術を取り入れることで発展しました。 美しい自然や豊かな四季に恵まれた地に暮らす日本人の美意識によって、日本独自の美しい文様の織物生地として織り継がれてきました。 金襴は、純和風なものとして、人形衣装や能装束、茶道具、仏具、神具などに用いられてきましたが、近年ではその文様の華麗さや伝統の風格、その美しさから舞台衣装や、内装生地などのインテリア用生地としてなど和洋を超えて様々な用途に使われるようになってきました。 金襴に織り込まれた四季を彩る花々や動物たちの文様は吉祥文様とよばれ、縁起が良いとされています。その文様が織り込まれていることも様々な用途に使われる要因かもしれません。
金襴織物の製造について
ー金糸と色糸
金襴生地は、その名の通り金糸を使った織物です。金糸として、糸に金箔や銀箔を巻き付けたものや、細く切った金箔や銀箔などを使います。それに色糸を交え文様が浮き出るように織った紋織物の一つが金襴生地です。
ー文様の読み込み
以前は紋紙とよばれる紙に穴が開いたもので文様を読み込み織らせていました。紋紙を作る職人が いなくなったことから、現在ではフロッピーディスクにより文様を読み込み織っています。
ー美しい柄を生み出す織機
金襴生地のほとんどが縦糸で地を織り、横糸で柄と色を織り込みます。何千本もの縦にかけられた縦糸に、シャットル(杼(ひ))と呼ばれる横糸を巻き付けたものが左右に動き柄を織っていきます。機械には鏡が設置されており、職人が確認しながら織っていきます。
金襴織物の今と未来
日本の伝統工芸である金襴生地は、職人の高度な技術によって織り上げられる貴重な国産和柄生地です。しかし、近年では職人の高齢化や織り機の老朽化が進み、後継者不足の問題も深刻化しています。その影響により、辞めてしまう織り場が多いことから、生産体制が縮小し、生産数が減っているのが現状です。このままでは、金襴生地の伝統が途絶えてしまう可能性もあり、今こそその価値を見直し、次世代へと受け継いでいく取り組みが求められています。 和柄生地専門店の【都香庵】は、貴重な金襴織物を後世に伝えることを使命とし、その美しさと伝統を守り続けています。日本の文化が詰まった金襴織物は、職人の技術によって生み出される特別な生地であり、決して途絶えてほしくない大切な伝統です。私たちは、その魅力を広めることで、多くの人に和柄生地の素晴らしさを知ってもらいたいと願っています。