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SSDの種類とは?規格・種類ごとの特徴や選び方を詳しく解説

公開日:2024/12/25 更新日:2024/12/25
パソコンのストレージは、かつてはほとんどがHDDで運用されていました。 SSDは高速で堅牢性の高いストレージとして知られていましたが、容量あたりの価格が高く、なかなか選択肢に挙がりづらかったのです。 しかし近年ではSSDも入手しやすい価格帯となり、多くのユーザーがパソコンのストレージとしてSSDを選択するようになりました。 そこで問題となるのが、SSDには様々な種類があり、適合しないSSDを選択してしまうと物理的に接続ができない、利用できないなどの問題が発生する点です。 この記事では、SSDの購入時に迷わないよう、SSDの種類について解説します。
SSDの形状ごとの特徴
まずは、SSDの形状に応じた種類について解説します。SSDの形状は、主に以下のような種類があります。 ・M.2 SSD ・2.5インチ SSD ・スティックSSD それぞれ具体的に見ていきましょう。
M.2 SSD
M.2 SSDは、近年主流となっているSSDの形状規格です。 従来の2.5インチ SSDと異なり、小型・薄型の基板状の外観が特徴です。 M.2 SSDは、主にマザーボードの専用スロットに直接挿入して仕様します。 このような装着方法から、省スペースパソコンやノートパソコンなどの内部スペースが限られたパソコンでも利用できます。 なお、M.2にはM.2 SSDには「2280」「2230」「2242」などのサイズバリエーションがあり、数字は幅(22mm)と長さ(80mm、30mm、42mm)を示します。 短いサイズはノートPCや小型機器向けで、購入時はマザーボードの対応サイズを確認しましょう。 M.2 SSDには転送方式としてSATAとNVMeの2種類が存在し、NVMe対応のものは従来よりも圧倒的に高速なデータ転送を実現します。 ただし、M.2 SSDは端子の種類が「Bキー」「Mキー」「B&Mキー」と分かれており、使用するマザーボードのM.2スロットが対応している端子形状に合致していなければ装着できないという注意点があります。 近年主流となっているNVMeに対応したM.2 SSDは主にMキーを採用したものが多いですが、購入時には端子形状もよく確認しましょう。(NVMeについては後の項目で解説します。)
2.5インチ SSD
2.5インチ SSDは、これまでHDDを使用してきたユーザーにとって見慣れた形状でしょう。 2.5インチHDDとほぼ同じ形状のSSDです。 M.2 SSDが主流となる以前は、ほとんどのSSD製品が2.5インチ SSDで販売されていました。 2.5インチ SSDは、従来のHDDと同様にSATAケーブルと電源ケーブルによってパソコン本体のマザーボードと接続して利用します。 M.2 SSDのような専用のポートを必要とせず、既存のケーブルを再利用できる可能性がある点や、既存のストレージベイを活用できるという点はメリットであるといえます。 一方で、近年の薄型ノートパソコンやゲーミングノートパソコンなどではそもそも2.5インチ SSDを搭載せず、ストレージはM.2 SSDのみというケースもあります。 このようなパソコンにストレージを増設しようとして、2.5インチ SSDを購入してしまうと、本体内部にSSDを設置するスペースが確保できないケースがあるため注意が必要です。
スティックSSD
スティックSSDとは、かつてデータの受け渡しの際に多用されたUSBメモリのように、USBポートに装着するSSDです。 スティックSSDと定義されるタイプの製品は、ケーブルを必要とせず、小型のUSBメモリのような外観の中にSSDが設置されています。 スティックSSDはカバーなどを外してパソコン内部へアクセスする必要なく、手軽にSSDを活用できます。 本体のSSDやHDDを交換せずに追加のストレージ領域を確保したいユーザーにとっては活用しやすい選択肢となるでしょう。 一方で、USBポートをひとつ占有する点や、データ転送速度がUSB端子の規格(USB 3.0など)によってボトルネックとなってしまう点について注意が必要です。 また、他のSSD形状と比較すると、持ち運びや外付けストレージとしての利用には優れていますが、内蔵型SSDほど高速性や耐久性を重視する用途には適さない場合もあります。
データ転送方法による違いを解説
では、外観以外の点でのSSDの違いについて解説します。 ここからはデータの転送方法(インターフェース規格)による違いに注目してみましょう。 SSDのデータ転送方法による違いには、おおむね以下のような種類があります。 ・NVMe ・SATA(Serial ATA) ・AHCI それぞれ具体的に見ていきましょう。
NVMe 不揮発性メモリー・エクスプレス
NVMeとは、SSDの性能を最大限に引き出すための新しいデータ転送規格です。 従来のSATAはHDD向けに開発された規格のため、転送速度に限界がありましたが、NVMeはPCIeという高速なバス規格を利用することで、大幅に高速なデータ転送を実現しています。 特に、フラッシュメモリの低レイテンシー(応答時間)という特徴を活かし、大量のデータを高速に処理する能力に優れています。 これにより、パソコンの起動時間やアプリの起動時間が大幅に短縮され、ゲームのロード時間や動画編集の作業効率が向上するなど、快適なパソコン環境を実現できます。 NVMe対応のSSDは、M.2スロットに搭載されることが多いといえます。
SATA(Serial ATA)
SATA(Serial ATA)は、古くからパソコンでデータ転送を行う際に採用されてきたインターフェース規格です。 現代でも使用されるHDDや、一部SSDではSATAを使用してマザーボードとストレージの間のデータ転送を行います。 SATAが登場する前はパラレルATAと呼ばれる規格が一般的でしたが、パラレルATAがデータを複数の信号線に分割して転送する必要があったため、信号のズレ(クロックスキュー)が発生し転送速度の低下を招いていました。 SATAはこの信号線を1つの経路で転送する規格として、パラレルATAよりも速い転送速度を実現した規格です。 データ転送速度だけを見れば、次世代の転送規格であるNVMeに劣りますが、NVMeに非対応のレガシーデバイスでも稼働する信頼性・汎用性の高いデータ転送規格です。
AHCI
AHCI(Advanced Host Controller Interface)は、SATAというデータ転送規格のいわば拡張機能であり、SATA接続されたデバイスのデータアクセスを最適化するインターフェース仕様です。 特に、SATA接続のHDDにおいて、AHCIが提供するNCQ(ネイティブコマンドキューイング)という機能が、ディスクヘッドの移動を効率化し、データアクセス速度を大きく向上させています。 NCQは、複数のデータ読み書きを一度に処理し、ディスクヘッドの移動を最小限に抑えることで、HDDの性能を最大限に引き出します。 また、AHCIはHDDだけでなく一部のSSDでも利用されます。 SSDはHDDに比べて高速なアクセスが特徴ですが、NCQによってさらに性能が向上する場合があります。 ただし、NVMeというより高速なデータ転送が可能なNVMeが登場したことで、AHCIの利用は減少傾向にあります。
M.2のおすすめ活用シーン
OSやアプリケーションの起動用ストレージ
データ保存用ストレージ
SSDの容量別の活用事例を紹介
まとめ
この記事では、SSDの種類について、外観・形状、データ転送種類などの点から解説しました。 SSDと一口に言っても、ショッピングサイトなどでは様々な種類があり、どの製品を選択すればよいか迷ってしまうケースもあるでしょう。 SSDを購入する際は、必ず購入するSSDの仕様に加え、自身のパソコン・マザーボードの仕様を確認し、適合するSSD製品を選びましょう。 確認が漏れてしまった点があると、物理的に接続ができない場合や、最大限の能力を発揮できないケースもあります。 SSD購入の際には、この記事を参考にして、自分に合った製品を選択してみてください。