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Gen3?Gen4?SSD規格の世代別に見るパフォーマンスと選び方

公開日:2025/03/11 更新日:2025/03/11
SSD製品には様々な規格の違いがあります。 SSD製品を購入しようとした際に、たとえば「SATA」「M.2」「NVMe」などの用語を目にしたことがあるユーザーも多いでしょう。 さらに、そうした用語に加え「Gen 3」「Gen 4」などの用語が付け加えられていると、さらにその意味がわからないと感じるユーザーも多いかもしれません。 この記事では、SSD規格のうち「世代」に注目し「Gen 3」や「Gen 4」などの世代ごとの特徴について解説します。
SSD規格の世代について知ろう
SSD製品は、パソコンのマザーボードと接続して使用します。 接続する端子の形状は「フォームファクター」という用語に含まれる規格です。 一方、接続端子を通してデータを転送する際の規格に「インターフェース規格」があります。 現在主流となっている高速なデータ転送を可能としたインターフェース規格は、2002年に規格化された「PCIe(Peripheral Component Interconnect Express)」と呼ばれる規格です。 このPCIeには世代があり、このうち第三世代が「Gen3」、第四世代が「Gen4」と呼ばれています。 SSDにおけるデータ転送は「レーン数」が大きく影響します。 転送されるデータを車に例えると、レーン数は車道の車線の数(帯域幅)を指します。 つまり、レーン数が多い方が同時に多くのデータを転送できることを意味する、と考えると理解しやすいでしょう。 このレーン数についても、Gen 3とGen 4には差があります。 フォームファクターやインターフェース規格について気になる方は、こちらの記事を参考にしてください。
PCIe Gen3 SSDの特徴
PCIe Gen3は、2010年11月に登場した規格です。 従来の規格であるGen2と比較しておよそ2倍となる8GT/s(ギガ転送/秒)の高速転送が実現できるようになりました。 Gen3の登場により、SSDのデータ転送性能が大幅に向上したことは間違いありません。 また、見落としがちな特徴として、Gen3は下位・上位互換性があることも特徴です。 つまり、Gen3はGen4スロットに挿入してGen3の帯域幅で利用することもできますし、Gen2スロットに挿入して利用することもできるのです。 なお、PCIe接続のSSDが一般ユーザーに広く浸透し始めたのも、おおむねGen3の世代からと考えるのが一般的です。
PCIe Gen4 SSDの特徴
Gen 4は2017年に規格化され、2019年ごろから対応製品が登場し始めた新しい世代の規格です。 前世代となるGen 3と比較して2倍となる16GT/秒(ギガ転送/秒)の高速転送が可能となった点が、Gen 3との最も大きな違いといえるでしょう。 Gen 4が登場したことにより、特に大容量のデータ転送を必要とするユーザーから高い支持を受けました。 また、高速なデータ転送は、動画編集や3Dゲームなどの分野でもその能力を発揮しました。 一般ユーザーも大容量の動画データ、ゲームデータなどを利用する機会が増えた時代に適合する高性能な規格であるといえます。 なお、Gen 4も下位互換性があり、Gen 3のスロットに挿入してGen 3の帯域幅で利用できます。
パフォーマンス比較と選択ポイント
Gen 3とGen 4を比較する場合、新しい規格であるGen 4がGen 3よりも高速なデータ転送速度を実現できるのは自然であるといえます。 先の項目でも解説したように、Gen 3のデータ転送速度8GT/sに対して、Gen 4は16GT/sと2倍の速度を誇ります。 また、レーン構成の違いによって、帯域幅も異なります。 Gen 3のレーン数は1GB/s(x1レーン)~16GB/s(x16レーン)です。 これと比較してGen 4は2GB/s(x1レーン)~32GB/s(x16レーン)となり、Gen 3と比較して2倍の帯域幅を持っているといえます。 つまり、転送速度・帯域幅ともにGen 4はGen 3よりもパフォーマンスが高いと評価できます。 しかし、Gen 4を購入すれば必ずその高速性能の恩恵に与れるわけではありません。 Gen 4の性能を引き出すためには、マザーボード側のスロットの対応が欠かせないためです。 つまり、SSD側がGen 4に対応していたとしても、所有しているパソコンなどのデバイスがGen 3にしか対応していない場合は、Gen 3の性能にとどまってしまうことを意味します。 購入する製品を選定する際には、SSDのPCIe規格の世代を気にすることももちろん重要ですが、自身の所有しているデバイス側がその世代に対応しているかを確認することも重要といえるでしょう。
まとめ:SSD規格で快適度を大きく変える
この記事では、PCIe規格の世代であるGen 3とGen 4について解説しました。 記事中で解説したように、世代としての性能ではGen 4がGen 3よりも高速で、帯域幅も広くパフォーマンスに優れているといえます。 しかし、実際にユーザーが製品を購入して利用する場合には、世代ごとの性能面だけで判断できない部分があります。 それは、SSDが単体で利用されるものではなく、パソコンなどのデバイスに搭載して利用することが一般的であるためです。 SSD製品を購入する際には、パフォーマンスの最大化のためにPCIe規格の世代について理解を深めるとともに、自身のパソコン、特にそのマザーボード側が該当の世代に対応しているかを確認してから購入するとよいでしょう。 SSD製品購入の際には、この記事で解説した内容とともに、インターフェースやフォームファクターに関する知識もつけておくと役立ちます。 それぞれの情報をまとめましたので、参考にしてください。