HDDとSSDの違いとは?メリット・デメリットを詳しく解説
公開日:2024/10/08 更新日:2024/10/09パソコンにはストレージとして、HDD(ハードディスクドライブ)やSSD(ソリッドステートドライブ)が搭載されています。
パソコンの自作やアップグレードを検討する際には、ストレージの選択は非常に重要です。
HDDとSSDのどちらを選択するかの判断には、両者の違いの理解が欠かせません。
目的や予算に応じた最適な選択をするための第一歩です。
この記事では、HDDとSSDの基本的な違いから、それぞれのメリット・デメリットを解説し、おすすめのHDD・SSDをご紹介します。
HDDとSSDは、どちらもデータを保存するためのストレージですが、その仕組みや性能には大きな違いがあります。
HDDは長い歴史を持つストレージで、回転するディスクと磁気ヘッドを使用してデータを読み書きします。
一方、SSDはHDDよりも新しいストレージです。
フラッシュメモリーを使い、ディスクなどの物理的な可動部分がないため、データの読み書きが非常に高速です。
読み書き速度の違いが、両者の性能や用途に大きな影響を与えています。
また、構造以外にも保存容量ごとの価格・コストパフォーマンスにも違いがあります。
パソコンのストレージとして採用例が多いHDDについて、以下のポイントから解説します。
・HDDの役割
・HDDのメリット
・HDDのデメリット
それぞれ具体的に見ていきましょう。
HDDは、長年にわたって使用されてきたストレージで、パソコンや外付けドライブなどで広く用いられています。
回転するディスク(プラッター)と磁気ヘッドを使ってデータを読み書きします。
大容量のデータを比較的安価に保存できるため、予算を抑えたい場合に適しています。
HDDの最大の利点は、コストパフォーマンスの良さです。
HDDは容量の大きい製品が比較的安価に提供されており、出費を抑えつつ大量のデータ保存領域を確保できる点が魅力のひとつです。
また、長期間の使用に耐える信頼性があり、現在でも多くのデスクトップPCやサーバー、NASなどで使用されています。
一方で、HDDにはデメリットもあります。
HDDには物理的な可動部分があるため、衝撃や振動に弱く、故障やデータ損失リスクがあります。
また、データのアクセス速度がSSDよりも遅く、パソコンの起動やアプリケーションの読み込み速度はSSDに及びません。
回転するディスクと可動部品による動作音の発生も、静かな環境下ではデメリットとなる場合があるでしょう。
HDDよりも後発のSSDは、HDDとは異なった特徴があります。
SSDについて、以下のポイントから解説します。
・SSDの役割
・SSDのメリット
・SSDのデメリット
それぞれ具体的に見ていきましょう。
SSDは、フラッシュメモリーを使用してデータを保存するストレージです。
HDDとは異なり、プラッターや磁気ヘッドなどの物理的な可動部分がないため、データの読み書きが非常に高速です。
最近では、パソコンの内蔵ストレージとして一般的に使用されており、特に応答性を重視する高性能なPCやゲーミングPCでの採用例が増えています。
また、耐衝撃性がHDDよりも一般的に高いため、持ち運びを前提としたノートパソコンでの採用例も多くあります。
SSDの最大のメリットは、その高速なデータ転送速度です。
OSをSSDにインストールした場合、ほとんどの場合、HDDと比較してパソコンの起動が迅速になります。
また、アプリケーションの読み込みやファイルのコピーの時間短縮も期待できるでしょう。
また、可動部分がないため、衝撃に強く、持ち運ぶ場合にも安心感が得られます。
ノートパソコンなどでSSDの採用が多いことは、SSDの特徴を活かした理にかなった選択といえるでしょう。
高性能なSSDですがデメリットもあります。
まず代表的なデメリットとして、価格の高さが挙げられるでしょう。
同じ容量でもHDDと比較してSSDは価格が高い傾向にあります。
ストレージにかけられる予算に制約がある場合には、SSDが選択肢から外れることもあるでしょう。
なお、書き込み回数に制限があるため、非常に大量のデータ書き込みを頻繁に行う場合には寿命に影響が出るとの指摘があります。
しかし、これは一般的なパソコンなどでの使用ではほとんど問題になりません。