エアコンを効率よく運転させるには、取付位置に気を配ることが重要です。適切でない位置に設置しようとすると、効率が悪くなるばかりか取付自体ができなくなる可能性があります。この記事では、エアコンの理想的な取付位置を、室内機・室外機の両面からご紹介します。
エアコンは自由に思いのままに設置できるわけではありません。消防法や電気系統の関係で設置場所がある程度決まっているためです。
●上下左右に一定のスペースを確保する
※画像は目安のスペースになります。各メーカーごとに推奨スペースが異なりますのでご注意ください。
●エアコン専用コンセントにプラグが届く
エアコンは専用コンセントに接続する必要があります。使用電力がほかの家電よりも大きく、通常のコンセントでは電力供給が足りないためです。
また、エアコンのプラグが届かない場合はコンセントに接続ができずにエアコンが作動しません。
●配管用の穴より上にする
エアコンの配管には冷媒だけでなく、機器内部の水や汚れを排水する役割もあります。
もし室内機を配管穴よりも低い位置にすれば、排水がうまく外に流れず内部に滞留します。そのため、エアコンの効率が低下して故障のリスクを高めます。
●火災報知機から1.5m以上離す
日本では消防法により、住居に火災報知器の設置が義務化されています。
この火災報知器とエアコンが近すぎると、エアコンから出る熱によって誤作動するかもしれません。誤作動により不必要な火災報知や消防署への誤報が発生し、混乱につながる恐れもあります。
●前後左右に一定のスペースを確保する
①背面は5cm以上あける
室外機は背面から空気を取り込む仕組みです。背面から5cm未満の場所に設置すると、空気が取り込めず室外機本来の能力が発揮できません。
この影響により電気代の高騰や故障の原因になるため、設置場所を変更しましょう。
②前面は25cm以上あける
室外機は前面から空気を排出します。前面に近接した障害物があると空気の排出ができないばかりか、故障の原因につながります。
※画像は目安のスペースになります。各メーカーごとに推奨スペースが異なりますのでご注意ください。
●直射日光や雨が当たりにくい場所にする
室外機に直射日光が当たると室外機自体が熱を持ってしまい、エアコンの消費電力が増加する恐れがあります。
また、雨ざらしの場所に室外機を設置するのも問題です。雨により室外機が錆びつく可能性があるためです。また錆の影響で内部に雨水が侵入して故障するリスクが高くなります。
●音や振動が響きにくい場所にする
室外機は動作中に音や振動が発生するため、周囲に配慮した場所選びが求められます。騒音や振動で、地域住民に迷惑をかける可能性があるためです。
こうした音や振動の対策として、室外機専用の台座やゴムマットの上に設置する方法があります。これらの対策により、振動が吸収され騒音が軽減します。
●水平かつ安定して置ける場所にする
室外機を水平に設置するとエアコンは最も効率良く動作します。
逆に、傾斜があり不安定な状態では冷媒の流れが滞り、冷暖房の効果が低下してしまいます。また、室外機が不安的に設置されると振動や騒音の助長にもつながります。
●取付位置に対してエアコンが大きすぎる
●カーテンレールやドアなどの備品とぶつかってしまう
●配管穴が開けられない
①鉄筋コンクリートなどで物理的に穴あけが困難なケース
②管理会社やオーナーなどの許可が下りないケース
③2006年8月以前着工の建物でアスベスト含有調査が必要なケース
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2023年10月1日以降の工事から、法改正により穴あけや穴拡張を行う際に石綿(アスベスト)が使用されていないかの事前確認が必要になりました。
アスベスト含有調査やアスベスト含有建材への穴あけには、「建築物石綿含有建材調査者」「石綿作業主任者」などの有資格者による作業が必要になるため、資格を持っていない工事業者は作業自体ができません。