再配達有料化はいつから？料金は？

昨年は「宅配の2024問題」として、トラックドライバーの働き方改革による労働時間の上限設定や配送効率の最適化が大きくクローズアップされました。 ネット通販の利用増加などによる、深刻なドライバー不足といった状態は今も変わらず、宅配業者はいかに効率よく荷物を届けるかという問題に直面しています。 特に再配達によるドライバーの負担は物流業界全体の課題となっており、今まで無料であった再配達を有料化する提案が進められています。

現時点では、再配達の有料化に関する正式な開始日は決定されていません。 当初2024年からスタートするのでは？という予測も多かったのですが、2025年に突入した今現在でも、ヤマトや佐川といった大手の物流業者からも正式な発表はありません。 再配達の有料化が進まない理由としては、顧客の不満や利用者離れへの懸念、物流業界全体でのルール作りが難しい、といったような理由があるようです。 しかし、この再配達有料化に対する議論は進行中ですので、私たち宅配利用者はいつ始まっても慌てないように、情報収集と準備が必要です。

再配達の料金体系についても、具体的な詳細情報はまだ公表されていません。 昨年10月に、一般社団法人軽貨物ロジスティクス協会が実施した「宅配サービスの利用に関する実態調査」によると、再配達が有料になる場合の負担額の許容範囲は「100円まで」と回答した人が6割だったそうです。※1 ※1 直近1年以内にECやTV・カタログ・雑誌・新聞通販による「宅配サービス」を利用した全国の20～69歳の男女1000人を対象にインターネット調査を実施。（調査期間：2024年10月7日から10月8日） 今後、再配達有料化の議論が進む中で、どのような料金設定になっていくのかも注目される点です。

将来、再配達が有料化された際には、できれば1回の配達で荷物を受け取りたいですよね。 ネットショッピングなどでは、配送日時指定もでき、確実に受け取れる日時を指定して注文されている方も多いと思いますが、急用で外出しないといけなかったり、実家の両親や知人から予期せぬ配達物があることも。 そんな時、不在時でも確実に荷物を受け取れる方法は、宅配ボックスの設置です。 最近では、置き配サービスなども普及してきていますが、荷物の盗難であったり破損なども問題となっています。 やはり、荷物を確実かつ安心して受け取る方法は宅配ボックスの利用が最適ではないでしょうか。

一言に「宅配ボックス」と言ってもいろんな種類があります。 小さな荷物を受け取れるだけの簡易的なものから、ポストが付いたもの、不在時に1回だけでなく複数回荷物を受け取れるものなど、沢山の種類・デザインがあり、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。 宅配ボックス選びで失敗しない為のポイントは、以下の点をチェックすることです。

――――――――― ①サイズ・容量 ――――――――― 配送される荷物のサイズに合わせて、宅配ボックスのサイズを選ぶことが重要です。日常的に受け取る荷物の大きさや、頻度を考慮して、適切な容量のモデルを選びましょう。 1日に何度か配達が来る可能性を考え、複数投函可能＆大容量な宅配ボックスを選ぶことがおすすめです。 ――――――――― ②セキュリティ機能 ――――――――― 鍵付きや暗証番号式のロック、また荷物の抜き取りが簡単にできない構造になっているか、宅配ボックスごとの盗難を防止する設置方法が可能かどうかなど、セキュリティ機能が充実している宅配ボックスを選ぶことで、荷物の盗難防止につながります。 ――――――――― ③耐候性と耐久性 ――――――――― 宅配ボックスは屋外に設置することが多いものなので、雨や風、紫外線などの自然環境に強く、耐候性や耐久性の高い材質で作られているかを確認しましょう。 防水機能がイマイチだと、雨の日に宅配ボックスの中が水浸し…なんてことになる可能性もありますので、防水機能がしっかりしたものを選ぶことも重要です。 ――――――――― ④利便性 ――――――――― 開閉が簡単で、中に入れる荷物の出し入れがスムーズに行えるデザインのものを選ぶことも大切です。 物理鍵を仕様して扉を開閉するものは、比較的価格も安く人気ですが、ダイヤルキーやプッシュ式鍵、指紋認証キータイプなど物理鍵を必要としないタイプは、いちいち鍵を持ち歩いたり取り出したりする手間もなく便利です。 ――――――――― ⑤デザインと外観 ――――――――― 宅配ボックスは家の外観に影響を与えるため、デザインや色が住宅のスタイルに合っているかも選択基準の一つです。カラバリが多い宅配ボックスなどもありますので、周囲の環境に調和するかどうかを考えて選びましょう。

マンションやアパートなど、「うちは賃貸なので宅配ボックスの設置は無理かも…」と諦めていらっしゃる方は、工事不要で置くだけで利用できる宅配ボックスもあります。 再配達有料化に向けて今のうちから準備しておきましょう。