宅配ボックスや置き配の普及により、受取人とのトラブルが増えているのも事実です。代表的なトラブルには以下のようなものがあります。
① 荷物が届いていない
受取人が「荷物が届いていない」とクレームを入れるケースがあります。実際には宅配ボックスに入れられているものの、受取人が通知を確認していなかったり、別のボックスに誤配送されていたりすることが原因であることが多いです。こうしたトラブルを防ぐためには、宅配業者のシステムで正確な配送情報を記録し、受取人へ確実に通知を送ることが求められます。
② 荷物が破損していた
受取人が荷物を開封した際に破損が見つかると、「配達時に破損したのでは?」と疑われることがあります。特に精密機器や割れやすい商品では、梱包の不備や投函時の衝撃によって破損が生じることがあります。このような場合、配達員が配送時に写真を撮影して記録を残すことで、責任の所在を明確にすることが可能です。
③ 宅配ボックスの鍵が壊れている・開かない
宅配ボックスの鍵が故障していたり、受取人が暗証番号を忘れてしまったりすると、荷物が受け取れないという問題が発生します。この場合、管理会社や配達業者に問い合わせる必要がありますが、対応に時間がかかることもあります。
配達員が暗証番号を設定しなくても良い宅配ボックスを導入するなどである程度の対策ができます。
④ 置き配の場所が適切でない
置き配を指定したものの、雨に濡れやすい場所や人目につきやすい場所に荷物が置かれてしまうケースがあります。これにより、荷物の破損や盗難のリスクが高まります。配達員としては、できる限り安全な場所を選ぶことが求められますが、受取人側も事前に適切な置き場所を指定することでトラブルを回避しやすくなります。