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どぶろく開発の経緯

公開日:2024/10/06
どぶろく商品開発物語
高千穂には「神楽」という伝統文化があります。その中には、夫婦円満を表現する舞があって、そこで“どぶろく”というお酒が登場するんです。でも高千穂にはどぶろくをお土産として扱うお店はありませんでした。「神話の里・高千穂には絶対にどぶろくが必要だから、これ作りたい!」という想いから、私たちの挑戦が始まりました。 ただ…私、実はお酒が全然飲めないんです(笑)。だから最初は「自分にできるのかな?」と不安でした。でも、ある人から「実は、お酒を造る杜氏(とじ)さんの中には、お酒を飲めない人が結構いるんだよ。味に敏感な人ほど、飲めなくてもいいお酒が作れるって言うんだ」と教えてもらいました。そこで、「自分が作った商品がスーパーや酒屋に並ぶかもしれない!なんか楽しそうだな」という軽い気持ちでこの話を受けたんです。 そして、私たちが最初に挑戦したのが、地元の棚田米と湧き水を使った特別な「どぶろく」。アルコール度数8%、自然の恵みを詰め込んだ自信作です。「市場にない商品を作れば絶対に売れる!」と信じていたんですが、いざ販売をスタートしてみると…現実はそんなに甘くありませんでした。
営業しても門前払い!?
まずは、宮崎県内の酒屋さんを一軒一軒訪ねて商品の取り扱いをお願いしました。でも、ほとんどのお店で門前払いされ、話を聞いてくれるのは10軒に1軒くらい。そんな中、とある店主さんに言われたひと言が今でも忘れられません。 「宮崎でどぶろくを飲んでいる人、見たことある?うちの店でも、どぶろくを欲しいって言われたことないよ」 この言葉を聞いてハッとしました。どぶろくが市場に出回っていない理由は、そもそもどぶろくを求めている人がほとんどいなかったからなんです。 やっとの思いで数軒の酒屋さんに置いてもらえても、次の壁が待っていました。商品を一度は買ってくれたお客さんが、なかなかリピートしてくれなかったんです。「どうすれば、どぶろくの魅力をもっと伝えられるのか…?」と悩み続けました。 でも、ここで諦めるわけにはいきません!そんなとき、百貨店での催事に出店するチャンスが舞い込んできたんです。「これだ!」と思いました。実際に試飲してもらえば、どぶろくの味を知ってもらえるかもしれない。催事でお客さんと直接話しながら、試飲をしてもらったことで、少しずつ「美味しい!」「また買いたい!」と言ってくれるリピーターさんが増え始めました。 もちろん、これは簡単なことではありませんでした。催事ごとに現地に足を運び、何度も試飲を提供しながらお客さんの声を聞いて商品を改善する地道な作業が続きました。でも、この経験を通じて気づいたんです。「商品の質はもちろん、どうやってその魅力を伝えるか」が本当に大事だということに。 私たちが作り上げたのは、ただの「どぶろく」ではありません。地域の湧き水と棚田米の恵みを、ひとつひとつ手作りで丁寧に詰め込んだ、唯一無二の高千穂の味です。だからこそ、直接お客様と会話をしながらその魅力を伝えることで、本当に分かってくれる人と出会えたんだと思います。 このどぶろくは、ただのお酒ではなく、高千穂の伝統と自然の恵みが生み出した「特別な物語」です。私たちの挑戦をぜひ知っていただけたら嬉しいですし、「こんな背景があったんだ!」と共感していただけたらもっと嬉しいです。 これからも、地元の恵みを活かした商品づくりを通じて、皆さんに笑顔をお届けできるよう頑張っていきます!