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開けてみないと分かりませんと言われても・・ パートナーが健康であるようにNo56

公開日:2025/04/01 更新日:2025/04/01
開けてみなと分かりませんと言われても・・
パートナーが健康であるように・・No56
獣医さんからこんな言葉を聞かされることは無いでしょうか? 「開けてみないと、はっきりとした事は分かりません」と。   それを聞いた飼い主さんの多くは、心が張り裂けそうになると思います。「全身麻酔」「手術」「入院」「(腫瘍の場合)悪性だったら・・」「費用」「高齢なので耐えられるか?」などなど・・、いろいろな言葉や思いが頭を駆け巡ります。ショックで何も考えられなくなる方もいらっしゃるかも知れません。 それだけ、この言葉は飼い主にとっては重い一言なのです。 私は4回ほど、この言葉を聞いています。 一度目は初代ソフィア(フラットコーテッドR)の腎臓病の際、これは開腹を断りました。 二度目はMプードルの乳腺腫瘍で摘出を勧められ、術後の結果は良性腫瘍でした。 三度目は、二代目ソフィア(フラット)の血管肉腫を摘出して悪性と分かりました。 そしてつい先日四度目の宣告をされましたので、その顛末を記事にすることにしました。
■悪性腫瘍だったら・・
うちの子(ミックス6kg♂11歳)の左足の親指の付け根にでき物を発見したのが、事の始まりです。直径約8mmくらいの赤い球状のものです。 「腫瘍がある!」と見つけたときには、ガンで亡くした子たちのことがトラウマになっている私は相当に凹みました。まだ、なにも決まっているわけでは無いのですが、それでも「悪性のものだったらどうしよう・・」と悩みました。  これまで経験してきたガンは「血管肉腫」というもので、脾臓、肝臓、臀部など体内にできたものでしたので、直接は見ることができませんでした。 しかし今回は目に見える形のでき物を発見したので、とにかく獣医さんに診てもらうことにしました。判断が遅くて、後悔したことがあったからです。
最初に行った獣医さんはワクチン接種を受けに行く、いつもの所に行きました。うちの子はおかげさまで11歳になりましたが病気知らずな子なので、獣医さんへ行く機会が殆どありません。 その獣医さんは一目見て曰く「良性か悪性かは、取ってみないと分かりません。取ったものを病理検査に出します」「即入院されますか?」と言われました。 「針生検」といって、腫瘍部の細胞を針で取って、顕微鏡で観察することもありませんでした。上記した乳腺腫瘍の時は針生検をしたのですが、それさえもありませんでした。 そして「冒頭の言葉」が頭を駆け巡り混乱しましたが、私は即断を避け、気持ちと考えをまとめるために一旦ペンディングにして、その場を後にしました。 熟考して、翌日「セカンドオピニオン」に行ってみることにしました。と言うのも、直感的に違和感を感じたことと、安易に手術をしたくなかったからです。 多少傷口を舐めて気にしている風ではありましたが、元気に駆け回り、食欲もあり、日常と変わらずにいるこの子を、全身麻酔や入院で過度なストレスを掛けさせたくなかったこともあります。以前の乳腺腫瘍の子も手術してみた結果は良性腫瘍だったこともあり、「開けてみないと分からない」ことに疑問を持っている自分もいました。 翌日セカンドオピニオンに選んだ病院は初めて行く所でした。 評判は近隣の方に聞いていたので、試してみることにしました。 院長先生曰く「切り傷、刺し傷、擦り傷のたぐいで、炎症を起こしているだけですよ」と言われ、デルモゾールGというステロイド入り軟膏を処方されました。「これを適宜つけて、2週間後にまた来てください。それまでに大きくなっていたり、膿が出てくるようでしたら何時でもいらしてください」とのことでした。 私は心配でしたから「悪性腫瘍とかではないのですよね?」「調べてみたら、皮膚組織球腫かと思いました」と尋ねると、「いえ、これは楕円ですね。球腫の場合真円に近いので違うと思いますよ」と話されました。
■皮膚組織球腫
良性の腫瘍で表面が艶やかな無毛で時に潰瘍を伴う。 きれいな赤色ドーム状の病変を形成します。頭部や四肢、胸部の皮膚でそのほとんどは単独に発生して急速に直径1~2cm程度まで成長しますが、時には4cm近くなることもあります。 その後の経過は上の写真の通りです。 2週間後には枯れてきて、赤色から白っぽくなりましたし、球体もしぼんでいます。 通院して診てもらうと、「大丈夫そうですね。このまま経過観察をしてみてください」と言われ、ホッと一安心した次第です。 こうやって記事を書きながら振り返ってみますと、うちの子の場合「でき物」のたぐいなのに、腫瘍と思い込んで動揺していた自分が恥ずかしくなります。 しかし今回のことで思ったのですが、やはり「セカンドオピニオン」に行くことは大切なんだなあということです。行って良かったと思っています。 だからといって、最初の獣医さんを揶揄したり否定するものでもありません。獣医さんの立場としては軽々しいことは決して言えませんから・・。   ただ、「開けてみないと分からない」と言われても、飼い主としてはおろおろするばかりで冷静に判断をすることはなかなか難しいのが現実です。 だからこそ、もう一つの視点で診てくれる方に頼るのも一手なのではないでしょうか。
■追記・・自分で試みたこと
追記として、今回のことで自分なりにできることして、彼に与えたのが「オーガニックバイオゲルマニウム」でした。 これは細胞の一つ一つに酸素と栄養を供給する力がある栄養素で、「免疫の賦活」「痛みの緩和」に効果があり、いわゆる「元気の素」になるようなサプリメントです。 これを毎日レティックにくるんで与えていたことも付記しておきます。
■お客様からの手紙に思うこと
この記事の最後に、先日お客様からお手紙を紹介します。 それは悲しいお知らせだったのですが、その手紙にも「開けてみないと分からない」という言葉がありました。 そのお手紙の冒頭は、「先日、愛犬が天国に旅立ちました」で始まるものでした。以下要約して載せてみます。 『先日、愛犬が天国に旅立ちました。 下痢が酷くなって、なかなか止まらなくなり、食欲も落ちてきました。顔の表情は「まだまだ頑張れる」という顔でしたが、水を飲みに行くことくらいしか立ち上がれず、排泄のためにお庭に出すとよろけるようになりました・・以下略』 この飼い主様は獣医さんやお薬には極力頼りたくない方でしたが、診せに行くことにしました。エコーやレントゲンをかけると、消化器系に影が見えたそうです。 「これは、開けてみないとはっきりとしたことは分かりません」というお話しだったそうです。 数%の確率だと言われましたが、それに掛けてみようと思い手術に踏み切りました。しかし、手術の甲斐もなく虹の橋を渡っていかれたとのことでした。 飼い主様は辛く悲しい時なのに、このようなご丁寧なお手紙を頂戴しました。私も心が痛み、苦しくなりました。 自然の摂理の前では、私たちは本当に無力です。小さな命さえ救うことは叶いません。 ですから、私たち飼い主ができることは「撫でてあげること」「声を掛けてあげること」、そして加えて「排便排尿を観察すること」「小さなことでも気付いてあげること」。 それができるのは飼い主さんしかいないのです。 獣医学も日々進歩しているのでしょうが、まだまだ「開けてみないと分からない」ことが多いようです。 私たち飼い主は、日々の観察を通して大事に至らないように気をつけていくしかありません。また、健康的な食生活「清浄で正しい食事」も大切にしてください。 ソフィアも愛犬・愛猫のために、少しでもお役にたてるように努めてまいります。