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【耳疥癬】パートナーが健康であるように・・No31

公開日:2025/01/24 更新日:2025/03/17
【耳疥癬】
パートナーが健康であるように・・No31
■耳疥癬の確定診断が出るまでの顛末
ドンドン、ドンドンとうちの子が居る所から、激しく床を叩く音がしてます。後ろ足で耳のあたりを掻いているからです。 この夏から秋にかけて、うちの子(ミックス犬 6kg ♂ 9歳半)が皮膚病に罹りました。 生まれてから初めての病気です。ワクチン以外に薬を摂取するのは、初めての経験をしました。 「皮膚炎」のご相談が増えていた時期でした。お客様、取引先のトリマーさん、ペットショップ様から、皮膚炎のお問い合わせを多数承りました。 「今年の夏は多湿だったからねぇ」「アレルギー性皮膚炎のようです」「痒みがないので、ホルモン系の皮膚炎かも?」「脂漏症のようで、皮膚と被毛がベタベタしています」等々、皮膚炎といってもいろいろな症状を呈します。 ですから回答も、一通りではありません。 アレルギーの場合とホルモン性の皮膚炎では全く違いますし、脂漏症もポイントが変わってきます。 それぞれの資料も以前書きましたので、お入り用の方は是非お申し付けください。お荷物に同梱させて頂きます。 痒みが出てから、獣医さんで「確定診断」をして頂こうと思い、近隣の評判の良い獣医さんを探し、診察に伺いました。 そこでは「アレルギー性皮膚炎」との診断で、食事の見直しと「アポキル」という痒みの元凶である物質を阻害して、痒みを抑えるお薬が処方されました。1週間服用しましたが、治まりませんでした。   先生の説明は丁寧でしたが、基本的に診察料がすこぶる高額で、かつ治りませんでしたので、もう行くことはないでしょう。
そこでワクチン接種でお世話になっている、いつもの獣医さんに伺いました(最初からそうしておけば良かったのですが・・)。 最初は、「環境性のアレルギー」との診断でした。環境の中にある或る種の雑草や花粉が、アレルギーを起こしているとの診断で、新薬を処方されました。 先生、うちは高原地帯なので、外に出れば草は沢山生えてますし、この子は生まれてきてから、ここで育っていますので、今更環境性と言われても・・引っ越すわけにもいきませんし・・」と訴えますと、「アレルゲンの許容量を超えてしまったのかも知れないね」と言われ、取りあえず先生の指示通り1週間薬を飲ませてみました。 しかし、一向に改善する気配も無く、再診に伺いました。 「あまり変わりません」「左の耳が異常に熱を持っています」と告げると、再度入念に診察をし直し、耳の発疹から粘膜をとって、顕微鏡で検査を始められました。 「申し訳ない、誤診でした。疥癬ですね」とのこと。 やっと、うちの子の皮膚炎の原因が分かりました。「ヒゼンダニ」による耳疥癬という病気でした。 治療は経口で薬を飲ませて、それ一回だけでした。 誤診はありましたが、治療費も安く、おかげさまで今は痒みは治まり、皮膚の状態も戻りつつあります。 これが、今回の皮膚炎が治まるまでの顛末です。
まず申し上げたいのは、獣医さんの診断の曖昧さを追求することがテーマではありません。 獣医さんにはやはり「確定診断」というものをして頂かないとなりませんし、サプリメントなどを使った栄養療法ではおよばない、今回のような新薬の必要性も確かにあるからです。 しかし本音で思っていたことは、「食餌性のアレルギー」「環境性のアレルギー」は多分違うだろうなという思いです。 ナゼかと言いますと、私がこの仕事について26年になりますが、その間ずっと大中小の犬がいましたが、うちの子でアレルギー性皮膚炎になった子がいなかった為です。 どの子も「クプレラ」を与えていましたので、アレルギー性皮膚炎とは全く縁がありませんでした。ですから、この子も「アレルギー性ではない」と確信は持っていました。 先の資料「皮膚炎注意報」にも書きましたが、私はこの間、免疫力を上げる為と新薬の副作用を解毒する為に、「フローラケア」という乳酸菌と乳酸菌生産物質を配合した「お腹の健康の為のサプリメント」だけは、ずっと与えています。 随分と回り道をして、余計な新薬を飲ませてしまいましたので、解毒がちゃんとできると良いなと思っています。彼には長期間、痒みで辛い思いをさせてしまいました。
■疥癬とは
皮膚にダニの一種、犬センコウヒゼンダニが寄生して起こる皮膚病です。皮膚にフケが出て、激しく痒みをともなう皮膚炎を起こします。このヒゼンダニは人間にも感染します。
■症状
犬の耳のフチや顔、肘、膝、かかと、足の甲などの皮膚が硬く固まって、フケや激しい痒みをともなう発疹がでます。 進行すると、フケが厚いカサブタを作り、その下ではヒゼンダニが繁殖します。接触によって簡単に感染するため、犬を集団で飼育している家庭や犬舎などでは、一頭が罹ると全体に蔓延することがあります。 この皮膚病の犬を人間が抱いたり、触ったりすると人間にも感染し、腕や胸、腹などに赤く小さな発疹ができて激しい痒みが生じます。 また、猫に寄生しているヒゼンダニも犬やヒトに感染して、同じような皮膚症状を起こします。
■診断の方法
厚く固まったカサブタを剥がしてパラフィン紙のようなものに包み、しばらくの間そっとしておくと、0.5~1mmほどの大きさの透明なダニが多数這い回る様子を確認することができます。      (参照:イヌの病気百科) 最後に、上の写真はうちの子の耳の状態です。 分かりづらいのですが、耳自体が赤く熱を持ったようになっています。そして赤い発疹が見られますし、耳のフチの所ではフケと皮膚の残骸のようなものがこびりついています。フチの毛はかなり抜けてしまっているのも分かります。
■まとめ
今回は、自身が体験した皮膚炎について書いてみました。 原因が分かるまで、かなりの時間を要したことが悔やまれますが、セカンドオピニオンではありませんが、1軒目で「??」と感じたので、2軒目に伺って良かったと思っています。 飼い主様である皆さまも、いざ愛犬、愛猫が病気になると右往左往してしまうことでしょう。 「これだ!」と思うまで、獣医さんを探してみたり、治療方法を模索してみることは大切かと思います。 また、獣医さんと同時に、サプリメントを使った栄養療法も天秤に掛け、両者を上手に使い分けることも、賢い飼い主の心得かと感じました。 病気の心配や食事のことなど、遠慮無くソフィアまでお問い合わせください。飼い主様と一緒に、対策を考えていきましょう。
すっかり治ったうちの子は、洗濯かごがお気に入りです。秋の日差しをたっぷり受けて、まったりとしていました・・。