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【皮膚炎注意報】パートナーが健康であるように・・No29

公開日:2025/01/20 更新日:2025/03/26
【皮膚炎注意報】
パートナーが健康であるように・・No29
昨夏は例年にまして酷暑でしたので、「カイカイ注意報発令中!」という感じで、皮膚炎のご相談がとても増えました。 皮膚の炎症として、皮膚の上に現れていることは、本当は身体の中で起こっていることの「SOS」です。 ですから、炎症を新薬で一時的に抑えたとしても、身体の中の原因を取り除かないとなかなか完治はしないですし、その原因の除去には、時間が掛かるということです。 時間が掛かるものですから、飼い主様はパートナーの痒がっている仕草、舐めている様子に耐えられず、また元の薬、元の療法食に戻ってしまうケースが多くあります。 そこが、皮膚炎の難しいところです。
■寄生性皮膚炎
以下に挙げる三つの皮膚炎は、「犬の三大皮膚病」と言われています。 ①毛包虫(もうほうちゅう)症(アカラス)・犬ニキビダニ症 原因・・犬ニキビダニの寄生(皮膚の中に)。出生時、母犬からの接触もしくは胎盤感染でもうつる。また寄生している犬との接触感染でもうつる。 症状・・10ヶ月未満の短毛種に多発。 ・落屑型(局所的) 慢性・・口、目の周囲、前足に出始め、局所的なフケがみられ、脱毛が次第に拡大する。痒くない。 ・膿包型(全身) 急性・・口、目の周囲、前足に急に体液をともなった湿疹となり、化膿菌と混合感染し、発病後一ヶ月で全身膿皮症となり、膿を出し悪臭を発する。痒い。 ※接触して感染しますが、健康体では発症しないこともあります。しかし、体調を崩したときに発症してきます。 ②疥癬虫(かいせんちゅう)症 原因・・犬疥癬ダニの寄生(表皮に)。 症状・・赤い斑点、膨れる発疹と激しい痒みから始まる。年齢、犬種に関係ない。足の先、顔面、耳、側部、下腹によくでる。そして次第に全身に拡大。痒みが激しいため、皮膚を掻きむしり、自分で噛んで傷を作り出血する。脱毛。肥厚(皮膚が厚くなる)。 ※接触感染するが、アカラスと違い健康体でも発症する。 ③皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)(真菌症(しんきんしょう)) 原因・・糸状菌(カビ)が皮膚に浸入することで、発症する。このカビは水虫やシラクモ、ハタケと同じ種類。  症状・・円形、または類円形の脱毛、フケ、皮膚の肥厚。二次感染がなければ痒みはない。 ※診断には紫外線灯を使用し、紫外線を当てると感染被毛は蛍光を発します。
■代謝障害による皮膚炎
①湿疹 原因・・微生物、寄生虫、免疫学的検査がマイナスと出た場合、皮膚の炎症を指す。 症状・・二次感染が強く、赤くなり、膨らみ、水疱ができ、膿をもち、フケがでる。 ②アレルギー性皮膚炎 原因・・花粉、ホコリ、食べ物(小麦、大豆、動物性油脂、鶏肉、牛肉、添加物等)、注射、昆虫毒、日光(紫外線)などが原因の過敏症。 症状・・定期的な再発(春から夏に酷くなり、秋から冬にかけて治まる)。目、脇の下、指の間、お腹の部分に痒み、発疹(赤み、ブツブツ、脱毛など)がでる。喉にでれば喘息、鼻にでれば鼻炎、目にでれば結膜炎、腸にでれば下痢・軟便となって現れる。
③脂漏性(しろうせい)皮膚炎 原因・・皮膚の脂質代謝障害が原因 症状・・アレルギー性皮膚炎の合併症としてでる場合もあり。脂が皮膚ににじみ出てくる。肥満体質の犬に多い。次の3つのパターンででる。 1)乾燥型・・皮膚は乾燥、大きなフケがでる。脱毛は少ない。ドーベル、シェパードに多い。 2)油脂型・・皮脂腺の発達した尾根によく出て、被毛が脂っぽくフケが付着。悪臭が酷い。 3)皮膚炎型・・痒み、脱毛が著しく、耳、尾背面、下腹部に広がり、犬は狂ったように病巣を噛んだり掻いたりする。
■ホルモン失調性皮膚炎
①黒色表皮肥厚症 象皮病に似ている 原因・・甲状腺刺激ホルモンの分泌減退に起因する皮膚病。ダックス、プードル、テリアによくでる。 症状・・脇の下、内股の表皮が肥厚、脱毛と激しい黒色の色素沈着を起こす。 ②甲状腺機能低下症 原因・・甲状腺機能低下に起因し、ドーベル、レトリバー、ビーグルによくでる。 症状・・肥満とともに肩、背中に左右対称の脱毛がみられる。脱毛した下の皮膚は黒っぽくなる。痒みはない。 ③発情ホルモン分泌過多症(メス犬) 原因・・女性ホルモンの過剰分泌による。 症状・・頭、顔、足の被毛は正常であっても、他の全身が脱毛する。皮膚は柔らかで、滑らかである。痒みはない。 5歳以上のメス犬に多く、卵胞嚢腫(らんぽうのうしゅ)または卵巣腫瘍(らんそうしゅよう)を起こしている。 また、シーズンでもないのに乳頭と外陰部が、発情期のように大きくなる。 ※卵胞嚢腫も卵巣腫瘍も悪性のガンではない。 ④セルトリー細胞腫(オスの雌化症候群) 原因・・精巣のセルトリー細胞に腫瘍が発生。女性ホルモンの分泌過多による皮膚病。症状は③同様。 症状・・腫瘍ができていない方の睾丸は小さくなり、乳腺がメスのように発達していく。オスを引きつける性的誘因を行う。片睾丸、陰睾丸の犬になりやすい。
■特異な皮膚病
①フィラリア性皮膚炎  フィラリアの寄生により、その毒性でアレルギーを起こす。腰の部分が禿げてくる。 ②膿皮症(のうひしょう) 皮膚にブドウ球菌、連鎖球菌、緑膿菌、大腸菌が感染して起こる。局所型。 ③趾間性皮膚炎 指のまたの間に②の菌が感染して起こる。趾間をよく乾燥させること。 ④天疱瘡(てんぽうそう) 自己免疫性皮膚炎。免疫過剰によるもの。犬の膠原病。 ⑤コリーノーズ コリー、シェルティー、シェパード、スピッツなどが日光の紫外線に対し、過敏な皮膚反応を起こし、脱毛、脱色する。
■獣医さんでの治療
<内服薬として> ①プレドニン・・合成副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)。即効性と高い効能がある。しかし、ステロイド性肝炎、糖尿病やクッシング症などの副作用が強いので、長期投与は難しい薬です。 ②アトピカ・・免疫抑制作用による症状の緩和。効果が出るまでに時間が掛かる。免疫抑制による、感染症、ガンなどの罹患の懸念。 ③アポキル・・即効性がある。痒みを伝える信号を遮断することで、痒みを軽減する。 免疫抑制により、他の病気に掛かりやすくなる懸念がある。 <外用薬として> ステロイド軟膏・・全身的な副作用は少ない。長期投与により、皮膚の萎縮などの副作用。 他に、インターフェロン療法(身体の免疫を調整する)や減感作療法(抗原を定期的に投与することで、体質改善を促す)などもあります。
■皮膚炎とどう付き合っていくのか?
皮膚炎になった⇒炎症を抑える薬を塗る、 服用する⇒止めると再発する⇒もっと強いお薬になる・・と悪循環を起こすのが、この皮膚炎の病気のやっかいなところです。 先にも書きましたように、症状は皮膚の上に起こっていますが、実は身体の中のSOSなのかも知れないと考えると、アプローチの仕方も変わってくるのかと思います。
■最大の免疫器官=大腸と肺
大腸は粘膜を通じて、外界から入ってくる食べ物やバクテリアと接しています。大腸ではまた、体内で生じた有害物質を便に変えて排泄したり、余分な水分や汚れを皮膚の汗腺をから発汗作用によって、処理したりしています。  外界に直接触れる肺と大腸には、リンパ管が網の目のように張り巡らされています。リンパ管の中には数々の免疫細胞がいて、身体の防衛作用を担っています。 肺と大腸は、身体の最大の免疫器官といっても良いかと思います。 大腸は便に含まれている水分を吸収して腎臓に回し、再利用する働きをしています。 大腸のリンパ管が脂分などの老廃物で目詰まりすると、水のリサイクルシシテムに支障が生じるため、水毒が溜まります。 その時に皮膚の汗腺を使って、老廃物を水と一緒に排泄しようという働きが、湿疹などの皮膚炎です。 ところが老廃物が多過ぎると汗腺が目詰まりしてしまい、皮脂腺からの油の分泌が悪くなります。皮脂腺から肌への潤い成分の分泌が滞ると皮膚がかさついて、今度はアトピー性皮膚炎になります。 以上のように、身体の中の免疫機構(大腸)を改善することも、皮膚炎の対応の一手なのかもしれません。
■食事とサプリメント
ペットフード: 清浄で正しい食事(クプレラ)をお勧めします。 サプリメント: ※お腹の健康は全身の健康に役立ちます。 「ベジタブルエンザイム」(消化酵素) ※アレルギー専用のサプリメント 「アレジーサポート」(酵素とハーブの作用で体質改善) ※炎症を抑えるサプリメント 「ユッカ&アニス」「ユッカインテンシブ」(共に炎症を抑える効果が期待できます) セレクト:フローラケア(乳酸菌生産物質+乳酸菌サプリメント) 16種類の乳酸菌とビフィズス菌が一年半発酵・熟成する過程で作り出された、268種類の栄養素(代謝産物)が含まれています。 これが腸内細菌叢を整え、健康なお腹を維持します。 30g(1g×30本) 顆粒タイプ 定価4950円(税込) ※フローラケアは獣医さん専売商材で、ペットショップでは唯一ソフィアが取り扱いを許されています。その為、オンラインショップでの販売ができません。お入り用の方は、ご注文時に「フローラケア○個」と備考欄に書いていただければ、同梱させて頂きます。