【便量が少なくなるフードとは？】パートナーが健康であるように・・No14

「このフードを食べると便量が少なくなる」と宣伝しているペットフードをよく見かけます。 確かに室内飼いが増えている昨今、便の処理の問題は飼い主さんにとっての一仕事かも知れません。 また、屋外で用を足した場合、ポロポロした、少量の便であったら、さぞ始末しやすいことでしょう。 しかしこの発想は、飼い主＝人間の側からみた視点であり、犬猫にとってはいかに「適切な排便ができるか」が、一番の問題なのです。 　 「気持ちよく排便できる」ということは、決してポロポロやボソボソのウサギの便のようなものが出てくることではありません。 便量が少なくなるフードを食べている犬を見ていると、息んで息んでポロッと出します。便秘気味な便が出てきます。 また、臭いもきついものです。 山ぶき長刀一本紙いらず 　　　　量が多くて 　　　　　　　かおりまたよし この歌は人間の便を語ったものですが、パートナーでも同じですから参考にしてください。 まず健康体の便の色は、『山吹色（ヤマブキの花の色。やや赤みを帯びた鮮やかな黄色、黄金色）』だと言っています。 この黄金色は、ビフィズス菌などの腸内善玉菌が多い時の証明の色なのです。 そして形は、『長刀のように太くて長い便がストンと快く出て、殆ど紙を必要としないほど切れがよい』とあります。 便を取ろうとして、ペットシーツや散歩コースを全く汚さない取りやすい便の時もあれば、くっついてしまい取りづらい時もあります。サッと取れるような便が健康な便ということです。 次に、『分量が多い』ことも優良便の特長だと言っています。 エッと思われる方もいらっしゃるかも知れません。それは多分ペットフード会社の宣伝に惑わされ、便量が少ない方が健康的だと洗脳されているからです。

便の成分の70%は水分です。 そして「腸内細菌」が9%も占めています。 残り21%の中に「食べ物のカス」「食物繊維」「胃腸からの分泌物」「白血球」「腸壁から脱落した細胞」などが含まれています。 　 ですから、当然食物繊維の多いフードの便量は多くなりますし、食物繊維の少ないフードや高タンパク質高脂肪に偏ったフードは、便量が少なくなります。 前者が、クプレラの特長でもあります。 ※「食物繊維」は、五大栄養素（タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル）には含まれていませんが、6番目の栄養素として大切なものです。腸内善玉菌の餌になり、腸内の毒素や老廃物をこそぐように絡め取りながら、便として出てきます。 次に臭いについてふれています。 臭いは『悪臭でなく、消化がよく行われたときの特有のかおりがあること』とあります。健康的な便は臭いが残らず、鼻につかないものです。かぐわしい香りと称する人もいるくらいです。 逆に臭いがきついときには、体調の不良を現しています。腸内悪玉菌と呼ばれる「大腸菌」「ウエルッシュ菌」が増加している証拠です。 パートナーの便を片付けるときに、「今日は臭いな～」と感じたら、パートナーの、特にお腹の調子が下降気味なのだと気付いてあげてください。 最後に「便量を少なくする仕組み」は、ペットフードを高タンパク質食にすれば、自然に少なくなります。 食物繊維を減らせばいいのです。 試しに、二三日肉のみを与えてみると、数日後にはポロポロの少量便が出てきます。 しかし、そうすることがいかに不健康なことかは、これを読んでいる飼い主の皆さんは、もうお分かりかと思います。 どうぞ、パートナーが気持ちよく排便できるように導ける正しい食事（＝クプレラ）を与えるようにしましょう。 ＜便や便の臭いが異常なときのサプリメント＞　 C&R：ベジタブルエンザイム（消化を助ける酵素）