【イビキをかく犬】パートナーが健康であるように・・No12
公開日:2025/01/09 更新日:2025/03/24「夜通し、あなたと犬のイビキの二重奏でよく眠れないわ!」と、パートナーに訴えられました。
こちらは寝ている時のことですから、何も分からないのですが、確かに愛犬(大型犬9歳)のイビキは、年齢とともに酷くなっているなと感じていました。
そんな折り、東洋医学の先生の授業で「イビキをかく犬は概ね『肺高血圧症』という病気です」と習いました。
①イビキをかく
②カッカッと喉に痰が詰まったような感じの仕草をする
③犬に多発する
肺と心臓とは肺動脈と肺静脈とで結ばれています。
体循環から戻ってきた酸素の少ない血液が、肺でのガス交換(酸素と二酸化炭素)によって、酸素を豊富に含んだ血液になり、再び心臓に戻ってくるようになってるのです。
その肺から心臓へとキレイになった血液が流れる時に、流れづらくなる病気があります。血が流れにくい為に、血圧を高め勢いをつけているので、肺高血圧症と言います。
肺の中の血液が滞りがちになっていますから、肺の血管からは血小板が浸出液として肺の中に滲み出てきます。
すると気管支に取り込まれ、気管支内には液体状のもの=痰のようなものが作られ、呼吸をするとゴホッゴホッという痰が絡んだような呼吸になります。
①とにかく運動を良くさせること=散歩だけではダメ
②肺活量を高める
③ミネラルのうちの「カリウム」と「カルシウム」を摂取すること
如何でしょうか?
思い当たることはありませんか?
私は思い当たることがたくさんありました。
この頃、愛犬は中年太りしてきて尚更運動をしなくなったのです。公園では早足はしますが、ヒトでいうダッシュのようなことはしなくなりました。ボール拾いをしなくなりましたし、若い頃より本当に走るということが少なくなりました。
先の先生に「私は1時間くらい散歩しているのですが、それはどうなのでしょう?」と尋ねた人がいましたが、「散歩は運動ではありませんから、改善にはなりません」と否定されていました。
走るとハアハアと息が荒くなります。呼吸数も増えます。
これは肺の中の新陳代謝を活発にしているということなのです。
散歩をいくら長時間しても、それは肺活量を高めるような運動にはならないのです。
やはり、犬には運動が必要なのだと痛感させられました。
歩くことはよくしますが、走ることとなると、住環境や社会通念の問題(自由運動の場所がない)でなかなか思うようにはできないのが、私たち飼い主の悩みです。
しかし、やはり『犬は運動の中で、心も身体も鍛えられる』という言葉は本当だったのだと感じています。
自転車で一緒に走ってもいいですし、飼い主のジョギングに伴走させてもいいでしょう。ボールが好きなら、取ってこさせるようなボール遊びもいいでしょう。
イビキの気になる愛犬をお飼いの飼い主さん、それぞれのご家庭で何か工夫して、犬に運動をさせてあげましょう。
イビキをかくこと(肺高血圧症)を放っておきますと、心臓病=心臓肥大=僧帽弁閉鎖不全につながるリスクが高いようです。
イビキと言えでも、あだやおろそかにすること無かれです。