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カッチ地方に伝わる布の芸術!アジュラックの歴史と製法を知る

公開日:2025/03/13 更新日:2025/03/18
星や円を象った抽象的な幾何学模様、藍や赤や黒を基調とした味わい深い色合いが魅力のアジュラックプリント 当店でも人気のブロックプリントの1種ですが、サンガネールなど他地域のものと比べてもだいぶ趣が異なります。 その違いはどこから来ているのか?? アジュラックの歴史と背景を知ればわかるかもしれません!
アジュラックの歴史
アジュラックの語源は青を意味するアラビア語「アズール」 その語源が示す通りパキスタン以西のイスラム世界とのかかわりが深く、アジュラック発祥の地は現パキスタンのシンド地方と言われています。 「カトリ」と呼ばれる染色業を生業とするコミュニティの男性が生産し、日常的に着用していたほか、同じ地域の遊牧民族にも交易によって流通していたようです。 ターバンのように頭に巻いたり、肩から掛けて腰に巻いたり、時には先端を結んで風呂敷のようにバッグにしたりといった使われ方が主だったようですね。
現在でもグジャラート州のカッチや、ラジャスタン州のバールメールなど限られた地域でのみ生産されているアジュラック イスラム教を信仰する人々、コミュニティの中で生まれ、継承されてきただけあって、そのデザインや意匠はイスラム装飾文化の影響を色濃く受けています。 星や月、花や草木など自然界のモチーフを高度に抽象化したシンボリックな模様の繰り返しが、イスラム装飾独特の規則的な美しさを生みだし、アジュラック独特の趣、魅力になっています。
アジュラックの染色工程
アジュラックはブロックプリントの中でもとりわけ染色の工程が多く複雑です。 そもそも木版ブロックにインクを塗って捺していくのではなく、防染剤(塗ったところが染まらずに白く残る)と媒染剤(特定の染料に反応して赤や黒に染まる)を木版で捺した後、藍や赤に染めることでカラフルな模様を描いています。 その工程数はざっとまとめても下記の通り! ①糊抜き、精錬、漂白(ラクダのフンなどが使われます) ②ミロバランで下染め(媒染剤の定着を促進する効果) ③防染剤(植物由来の樹脂に石灰を混ぜたもの)を捺す ④媒染剤・鉄塩(後の染色工程で染料と反応して黒く染まる)を捺す ⑤媒染剤・ミョウバン(後の染色工程で染料と反応して赤く染まる)を捺す ⑥藍染め・1回目 ⑦藍染め・2回目 ⑧水洗い ⑨アカネ染色(植物由来の染料で染めると、鉄塩部分が黒、ミョウバン部分は赤に染まる) ⑩媒染剤・ミョウバンを捺す(2回目) ⑪藍染め・3回目 ⑫水洗い ⑬アカネ染色(2回目) ⑭水洗い(完成) 防染剤や媒染剤を捺している段階ではただの黄色っぽい布だったものが、染色して洗って干してという工程を経ることで鮮やかな色と模様に染まっていく様は驚きです!
このように手間暇かけて生産されるアジュラックプリントの布を用いて、ベッドカバーやテーブルクロスのほか、バッグやポーチ、枕カバーやクッションカバーなど、いろんなアイテムを現地で作ってもらい仕入れています。 インドはカッチ地方で長い歴史を持つ布の芸術品をぜひ日々の暮らしへ取り入れてみてはいかがでしょうか。今後も色んなアイテムを取り揃えていきたいと思っておりますので是非のぞいてみてください!