ほとんどのシルバーアクセサリーは「ロストワックス」という製法によって製作されます。
全て職人によるハンドメイドにより、非常に多くの工程を経て製作されます。
機械による大量生産は出来ないため、完成までに長い日数を要します。
お届けまでにお時間をいただく場合もございますが、その分、大切にご愛用いただければ幸いです。
① 原型から型取りしたゴム型にワックスを流し込み、ワックスピースを完成させる。
製作する指輪のサイズに合わせ、ワックスピースのサイズもここで調整する。
複数のパーツによるアイテムの場合 (ペンダントなど) 、パーツごとにワックスピースを製作します。
② 出来上がったワックスピースに、湯道 (溶かしたシルバーを本体に流し込む為の通り道) を付ける。
③ いくつものワックスピースを、ツリー状に組み立て、ワックスツリーを完成させる。
(一度に鋳造するピースが多いほど、製作コストを抑えることが出来る)
ここまでに数日を要する場合があります。
④ 鋳造リング (枠) をかぶせ、埋没剤 (石こう) を流し込む。
➄ 真空脱泡装置にかけて、埋没剤の中に含まれる気泡を抜く。
(気泡がワックスピースに付着してしまうと、キャスト後の地金肌に金属玉となって現れてしまうため、気泡は完全に除去する必要がある)
⑥ 埋没剤が完全に乾燥して固まった後、電気炉に入れて焼成する。
熱によりワックスが溶けて流れ出し、埋没剤の中にワックスツリー型の空洞が出来、鋳型が出来上がる。
焼成が終了したら、常温に放置し鋳型の温度を下げる。
⑦ いよいよキャスト開始!!
キャストマシーンを使用し、加圧鋳造や、真空鋳造などの方法で、鋳型にシルバーの地金を流し込みます。
高い温度でキャストを行うと「ス」(小さな穴) が出来にくいが、地金の肌が荒れてしまい、逆に低い温度でキャストをするとその逆になる。
キャストの温度のバランスは、その日の気温や湿度も考慮する必要があり、職人の高度な技術を要するため、キャスト専門業者に依頼する場合があります。
⑧ キャストマシーンから取り出した鋳型を自然冷却し、水に浸けて埋没剤を除去します。
キャスト完成品を超音波洗浄し、完全に埋没剤を除去。
キャスト後の地金は酸化皮膜に覆われて表面が黒ずんでいる為、酸洗い (希硫酸に浸ける) をすることで、シルバー本来の色に戻す。
酸洗いを終えると、シルバーは真っ白になります。
ここまでに数日~数週間を要します。
⑨ ツリーから、湯道と湯道のついたパーツを切り離す。
パーツに残った湯道を、丁寧にカットする。
湯道の跡をヤスリやリューターを使い、滑らかにボディとなじませる。
➉ 金ブラシで表面を整え、磁気バレル (磁気研磨機) で研磨する。
※約1時間~
磁気バレルは、磁力によって溶液内の大量のステンレスピンが、洗濯機のように働き、製品に幾度と無くぶつかることにより、表面を研磨する。
また、ぶつかる力により、製品を硬く締め上げる効果 (鍛造効果) がある。
【ロウ付け】
銀ロウ (銀の合金で、バーナーで溶かし、金属同士を接合させる為のもの) を使って、地金どうしを接合する (溶接作業) 。
(ペンダントパーツにバチカンを取り付けたり、チェーンタイプのブレスレットをリンクしたり・・・)
ロウ付けにより接合が完了したら、希硫酸に浸けて洗浄し、接合面をヤスリなどで整える。
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【いぶし仕上げ】
沸騰させたいぶし液にパーツを浸ける。
濃度や温度、浸す時間により、いぶしの入り方が異なる。
いぶし液から取り出し洗浄する。
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【研磨】
バフやリューターを使って、光らせたい部分を何段階にも分けて磨き上げる。
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【石留め】
覆輪留めやツメ留め、彫り留めなど、数種類の留め方を使い分けて、地金に石を取り付けます。
職人の高度な技術を要するため、石留め専門業者に依頼する場合があります (数日を要します) 。
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【その他加工】
商品によって、タガネ彫りで装飾をを施したり、カラーコーティングを施したりします (数日を要します) 。
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【最終仕上げ】
出来上がったパーツを、最終研磨し製品に仕上げます。
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【完成】
非常に多くの日数と労力によって、完成の日を迎えます。
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海外工場での製作の場合、この後航空便などを利用し、日本へ届けられます(4~5日程度) 。
日本へ到着後、税関にて通関検査 (3~4日) を通り、輸入元 (各メーカー・輸入代理店) へ届けられます。
メーカー・輸入代理店にて最終検査・検品の後、当店へ届きます。
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【発送】
当店より、お客様の元にお届けいたします。
末永くご愛用いただけますように…。
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