お気に入りの本革パンプスを長く愛用するためには、定期的なお手入れが欠かせません。革は自然素材のため、適切なケアをすれば美しい艶が続き、履き心地も良くなります。
しかし、「お手入れが難しそう」「どの道具を使えばいいの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか?
この記事では、初心者の方でも簡単にできる 本革パンプスのお手入れ方法 をご紹介します。専門的な道具がなくても、身近なアイテムでできる方法もありますので、ぜひ参考にしてください。
本革パンプスのお手入れの基本
本革は動物の皮をなめして作られた素材で、時間が経つにつれて油分が抜け、乾燥したりひび割れたりすることがあります。そのため、 「汚れを落とす → 保湿する → 保護する」 という流れでお手入れをするのが基本です。
また、履いた後の ちょっとしたお手入れ を習慣にすることで、革の劣化を防ぎ、長くきれいな状態をキープできます。
それでは、詳しいお手入れ方法を順番に見ていきましょう。
まずは乾いた汚れを取り除きましょう!
一日履いた靴には、ほこりやチリが付着しています。そのままにしておくと汚れが革に染み込み、劣化の原因になることも。帰宅後は サッとブラッシング するだけでも靴の寿命が伸びます。
使用するもの
✅ 柔らかい布(乾いたタオルなどでもOK)
✅ 靴用ブラシ(馬毛や豚毛のものが理想)
お手入れ方法
1. 柔らかいブラシで、靴の表面を軽くなでるようにブラッシングします。
2. 革のシワ部分や縫い目、靴底との境目は汚れが溜まりやすいので、念入りに行いましょう。
★ワンポイントアドバイス★
靴用ブラシがない場合は、柔らかい乾いた布でもOK! ただし、ゴシゴシこすると革を傷めるので優しく拭き取るのがポイントです。
ブラッシングで表面の汚れを落とした後は、レザークリーナー を使って靴全体の古いクリームや皮脂汚れを落とします。
使用するもの
✅ レザークリーナー
✅ 柔らかい布
お手入れ方法
1. 柔らかい布に少量のレザークリーナーを取り、靴の表面を優しく拭き取る。
2. 強くこすらず、円を描くように塗り広げるのがポイント。
★ ワンポイントアドバイス★
クリーナーは一度にたくさん使うのではなく、少量ずつ塗り広げるのがコツ。多すぎると革が乾燥しやすくなるので注意しましょう。
レザークリーナーで余分な汚れを落としたら、今度は 保湿 を行います。革は乾燥すると硬くなり、ひび割れの原因になるため、しっかり保湿することが大切です。
使用するもの
✅ 革用クリーム(靴の色に合ったもの)
お手入れ方法
1. 少量のクリームを布に取り、靴全体に薄く均一に伸ばす。
2. 5~10分程度放置し、クリームを革に浸透させる。
★ ワンポイントアドバイス★
ツヤを出したい場合は、この後に 乾いた布で軽く磨く と、美しい光沢が生まれます。
靴の色が少し薄くなってきたと感じたら、靴用クリーム を使って色味を補いましょう。
使用するもの
✅ 靴用クリーム(靴の色に合ったもの)
お手入れ方法
1. クリームを布に少量取り、靴全体に薄く塗る。
2. 余分なクリームは乾いた布で拭き取り、自然なツヤを出す。
★ ワンポイントアドバイス★
色付きクリームを使うと、多少のキズを目立たなくすることもできます
最後に ブラッシング することで、靴全体にクリームがなじみ、自然なツヤが出ます。
使用するもの
✅ 豚毛または馬毛の靴ブラシ
お手入れ方法
1. 靴全体をブラシで優しく磨く。
2. 余分なクリームを取り除き、ツヤを出す。
★ ワンポイントアドバイス★
豚毛ブラシはしっかりツヤを出したいときに、馬毛ブラシは柔らかく仕上げたいときにおすすめです。
雨の日や湿気の多い季節には、防水スプレーを仕上げに使うと、革が水を弾きやすくなります。
使用するもの
✅ 防水スプレー
お手入れ方法
1. 靴から20~30cmほど離して、軽くスプレーする。
2. 乾かしてから履くようにする。
★ ワンポイントアドバイス
スプレーは一度にたくさんかけるのではなく、薄く重ね塗り するのがポイントです。
✔ 帰宅後の簡単なお手入れ(ブラッシング)を習慣にする
✔ 月に1~2回 のしっかりお手入れで、美しい艶をキープ
✔ 保湿と防水 で、革の劣化を防ぐ
本革パンプスは、丁寧にケアすることで 美しく長持ち します。ぜひ、お気に入りの一足を大切に履き続けてくださいね。