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2010年 グァテマラコーヒー農園視察 その16 ラ・クプラ農園その2

公開日:2024/09/13 更新日:2024/09/14
2010年秋に、念願だったコーヒー農園視察のためグァテマラに行ってきました。 帰ってから、メルマガでお客様のご報告したのですが、それだけで消えてしまうのはもったいないので、報告資料として残すことにしました。 少し長いのですが、ご興味のある方はご覧くださいませ。
===================== こんにちは。しげとしです。 今日はラ・クプラ農園の続きです。 農園視察を終えたあとは、 ホテルの隣にある精製施設(ベネフィシオ)を見学します。 個々の天日乾燥場はレンガでできているので 「コンクリートのように熱くならないので、良いコーヒーができる」 とゴンザロが熱く語り始めます。
精製施設(ベネフィシオ)の中に入ると 品評会で表彰された時の額がありました。 「これよりも、ラ・クプラのほうが良いものなんだ。  売れ先が決まってるから、品評会には出さないんだけどね。」 と、誇らしげにポールが語り始めます。
実績がある農園だけあって、カラーソーターなどの最新設備もそろえてあり 全てが最新の設備とは言えないものの、良い機材がきちんと整備されていて 風格のある、素晴らしい施設でした。
そのあと、飛行機の時間までの間 世界遺産のアンティグアの街に降りて、散策をしました。 アンティグアの街は、世界遺産だけあって 小さな町のどこを歩いても、人がたくさんいます。
今回、グァテマラでいくつかの農園を見て回って 「チャレンジを続ける農園」と 「どこか他人頼りで現状に甘んじたまま、衰退してゆく農園」 の2つに分かれていることに気づきました。 チャレンジを続ける農園は、新しい品種、新しい取引先、新しい事業に真剣に取り組んで、たとえ逆境の中でも、真剣に次の時代を模索しています。 初日に見たパンピンチーン農園のポールさんのように、逆境の中でたくましく戦うその姿は、人も農園も美しく見えて尊く感じられます。 反対に、衰退してゆく農園は、初日に見たラ・コンチャ農園のように、訳の分からない「有機コーヒー」を作りながら 「日本人はお金持ちだから、この農園に投資してくれないか?!」 と無責任な投資話を私たちに持ち掛け、日々、衰退の一途をたどってゆきます。 そして、植民地時代の社会構造が色濃く残っている社会は考えさせられることが多く、世界には、平和な日本では考えられない厳しさが多いことを肌で感じました。 日本に帰って、それまで、あまり気付かなかった、今のままの世界から出られないでいる閉塞感のようなものを肌で感じて、 私も、新しいチャレンジを真剣に続ける必要がある、と強く感じた次第です。 これからも日々勉強してまいりますので、なにとぞよろしくお願い申し上げます。 では、また。 ===================== 【2024年追記】 ここまでが、2010年のグァテマラ視察のあとのメルマガです。 2024年9月現在では、気候変動は大きな影響が続いていますし、気候変動を原因にした病害虫の被害も続いています。 アメリカの好景気を背景に労働者が北米に出稼ぎに出たので、中米のコーヒー生産国は深刻な労働者不足が続いています。 このメルマガの頃と現在とは、スペシャルティコーヒーを取り巻く環境は大きく変わっています。 ただ、そこに暮らす人がいて、コーヒーに真摯に向き合っている農園は、環境の変化の中でもおいしいコーヒーを作り続けている気がします。 ページのお引越作業でこのページ軍を見直すことになり、また機会があれば、コーヒー農園視察に行きたいなぁ… と感じました。 ウチのような小さなお店は、私が農園に行くとお店はお休みになっちゃうんです。 その際はご不便をおかけしますが、よろしくお願いします。
更新日11/2311/1611/22集計