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2010年 グァテマラコーヒー農園視察 その15 ラ・クプラ農園その1

公開日:2024/09/13 更新日:2024/09/14
2010年秋に、念願だったコーヒー農園視察のためグァテマラに行ってきました。 帰ってから、メルマガでお客様のご報告したのですが、それだけで消えてしまうのはもったいないので、報告資料として残すことにしました。 少し長いのですが、ご興味のある方はご覧くださいませ。
===================== こんにちは。しげとしです。 今日は、グァテマラ視察の最終日のご報告です。 長かったご報告も、やっと最終回を迎えることができます。 最終日は、フィラデルフィア農園の中にあるにある、アンティグア地方で一番標高の高い地域で栽培されている、ブルボン種のエリア「ラ・クプラ」を視察します。 この農園は、園内に高級なコーヒー・リゾートのホテルをしているのですが、コーヒーの相場が暴落したので、生き残りのための新規事業として、 コーヒーリゾートのホテルと、コーヒー農園見学ツアー、そして、広大なコーヒー農園の自然環境を利用したバードウオッチングやネイチャーウオッチングなどの体験ツアーを始めたそうです。
さすがに、見学ツアーだけあって四駆トラックも充実しています。
この農園からは、前日までグァテマラ・ブルボンとしてご紹介していた「ラ・クプラ」を買ってるんです(当時)が 「ラ・クプラ」という名前は アンティグアのスパニッシュ・コロニアル様式の建物の 屋根の上に作られた通気口のことです。
四駆トラックに揺られて、標高2000m近くのラ・クプラ・ブロックに到着。
このあたりの風景を動画でブログにアップしましたので お暇な方はご覧くださいませ。
私たちが、風景に見とれて騒いでいる間も つかず離れずの距離で視界に入らないように、 ショットガンを持った警備員のおじさんが護衛をしてくれています。 きっと、「何かある」のかもしれませんが、聞けませんでした。
視察した感じでは、 2100メートルを超えるとコーヒーの生育できる限界高度になるのか 急に景色が変わって針葉樹が生えていてコーヒーの木はありませんでした。 つまり、このラ・クプラは「アンティグアで標高が一番高い」というより ほとんど、この地方のコーヒーの限界高度に近い所で 栽培されているんだと思います。 一通り見たあとは、 標高の低い所に降りてナースリー(苗床)の見学です。
グァテマラでは、 害虫に根を食べられてしまうためにアラビカ種の苗木が育たないので 苗木の時にロブスタ種の根にカツーラ種の苗を接ぎ木して育てています。 こうして接ぎ木することで、 害虫に根を食べられても生命力の強いロブスタ種は新しい根を張るので 栄養を吸い上げてくれて、丈夫に育つようになるんです。 以前、スペシャルティコーヒー協会のセミナーで勉強したのですが、 この2つの品種は、染色体数が違うので接ぎ木をしても種が混ざらないんです。 知識がなければ、不安になるお話ですが 犬と猫を一緒に飼っても繁殖しないように、 自然の世界は棲み分けがうまくできているようです。 2つの種の性質をうまく利用して グァテマラのコーヒー全てが、このようにして接ぎ木で育てられるそうです。
農園では、気候変動のため 季節外れなのにコーヒーの実が熟しています。 農園視察を終えたあとは、 ホテルの隣にある精製施設(ベネフィシオ)を見学します。 ===================== その16に続きます。
更新日11/2311/1611/22集計