化粧品に含まれる防腐剤「パラベン」。その中でも特に使用頻度が高いメチルパラベンは、長い歴史と豊富な臨床データを持ち、安全性が確認されている成分です。
例えば、米国食品医薬品局(FDA)や欧州の化粧品評価機関でも、メチルパラベンが適量で使用される限り安全であると認められています。
国際的なガイドラインでは、化粧品におけるメチルパラベンの推奨濃度は0.1〜0.3%未満とされています。
一方で、メチルパラベンに対する否定的な意見を目にすることもあります。その多くは、特定の条件下での実験結果を基にしています。
例えば、メチルパラベンをメラニン産生細胞に直接与えた場合にメラニン生成が促進されるという報告がありますが、これは実験室レベルで高濃度の条件下で行われたものです。
化粧品に含まれる微量なメチルパラベンが同じ影響を及ぼすとは考えにくいでしょう。また、皮膚はバリア機能を備えており、通常の使用で真皮層まで成分が到達することはありません。
防腐剤にはさまざまな種類がありますが、シャレコスキンケアではメチルパラベンを最低限の濃度で使用しています。その理由は、以下のような特徴に基づいています。
低濃度で高い防腐効果:メチルパラベンは0.1%程度の濃度で十分な防腐効果を発揮します。
アレルギーリスクが低い:適量であればアレルギー症状が出にくい成分です。
豊富な臨床データ:長い使用実績があり、安全性が確認されています。
一方、フェノキシエタノールや天然由来の防腐剤もありますが、それぞれ課題があります。
例えば、フェノキシエタノールはアメリカで一部濃度を超えた化粧品が輸入禁止となる規制があり、使い方に慎重さが求められる成分です。
また、植物由来の防腐剤は特定の抽出方法でアルコール成分を含む場合が多く、刺激性や使用感の面で課題があります。
これらの背景から、シャレコスキンケアでは長い使用実績があるメチルパラベンを選択しています。
シャレコスキンケアでは、お客様の肌を第一に考えた製品作りを行っています。
例えば、シソエキスやローズマリーエキスといった天然成分を高配合していますが、防腐効果だけでは不十分な場合があるため、最小限のメチルパラベンを配合しています。
この量は研究所でも「ほとんど効果がないレベル」とされるほど微量であり、長期的な安全性も確認しています。
もちろん、より安全で効果的な防腐剤が将来登場した場合には採用を検討します。しかし現時点では、メチルパラベンが最もバランスの取れた選択肢であり、シャレコ製品の品質と安全性を支えています。
防腐剤についての議論は絶えませんが、何が本当に安全で効果的なのかを見極めることが大切です。
シャレコスキンケアは、お客様に安心して使っていただける製品を提供するため、これからも真摯に研究を重ねてまいります。