価値あるお歳暮を贈ることで、大切な人々に感謝の気持ちを伝え、喜びや美味しさを共有することができます。相手に特別な時間と季節の御馳走をお届けしましょう。
そんな歴史文化のあゆみ、ご一読くださると幸いです。
昭和の時代には、米や味噌、醤油などの生活必需品が主なギフトとして人気がありました。経済成長期には、少し贅沢な食品や飲料、特にビールや缶詰セットが加わり、日常生活で使えるものが多く選ばれていました。この時代は「実用性」が重視され、家計を助けるような贈り物が好まれました。
筆者の家庭にもよくクッキーが届き、美味しくて嬉しかったのを思い出します。父、すごい。
1980年代末から1990年代初頭のバブル経済時には、高級感や希少性が重視され、高級フルーツや高級和牛、さらには海外ブランドの洋酒など、贅沢品が選ばれるようになりました。この頃には「見栄え」や「ブランド」が重要視され、贈り物で相手に驚きや非日常を提供することがトレンドとなりました。
2000年代に入ると、健康志向が強まり、無農薬野菜や糖質やカロリーを抑えた商品が好まれるようになりました。最近では、環境への配慮も重要視され、サステナブルな水産品やエコパッケージを採用した商品が注目されています。これは「健康」や「環境」への意識が高まっていることを反映しています。
2020年代では、個々のニーズに合わせたパーソナライズギフトや、食材を使った料理体験、オンライン体験、そしてサブスクリプションサービスをお歳暮として贈る流れが強まっています。既製品にも受け取る人が楽しめるような工夫やストーリーが込められており、「物」と「体験」の両方を提供するのがトレンドです。
お歳暮の贈り物は、このように時代背景や社会のニーズとともに変わってきているため、相手にとって最適なものを選ぶことで、より深い感謝の気持ちを伝えることができます。それぞれの時代に共通するのは、相手への思いやりと感謝の念を具体的な形で表すという基本的な精神です。
最後に、高級感を演出するラッピングの大切さです。実際に手に取った際の質感や見た目は、贈り物の第一印象を左右します。
やはり、老舗百貨店の包装紙は圧があり、贈る側贈られる側の気持ちをより高めてくれます。
しかしながら、弊店ではエコ包装を掲げており、大変恐縮ですが化粧箱と熨斗掛けの対応となりますこと、ご容赦をお願い申し上げます。
◆投稿者情報
このポストは 広島西部水産株式会社 EC店舗運営責任者の調理師 宮本伸彦 が投稿しました。
調理師免許 登録番号 59781