広島名物のがんすは、その独特の風味と素朴さで、まさに郷土料理、B級グルメの至宝と言える存在です。広島を離れたお客様はもちろん、県外のお好み焼き屋や居酒屋の店主様も本品の「坂井屋のがんす」をお求めになられます。
がんすとは、魚のすり身に香辛料や野菜を混ぜて揚げた料理で、一口食べるとふわっとした食感が口の中に広がります。そのままで楽しむのはもちろん、ビールのお供にもぴったり。外はサクサク、中はジューシーなこの食べ物には、どこか懐かしさを感じる魅力があります。
その名前の由来も興味深く、広島弁の「〜じゃけんのぅ」や「〜ですけん」が転じたという説があります。地元の人々の生活に根ざした料理であり、長年愛されてきたその味わいには、心を落ち着ける温かさがあります。
塩梅の良い脂分と、一味と焼にんにくのWパンチが効く、このB級グルメ感の病みつきが最高に美味しいです。
魚ロッケ(ぎょろっけ/佐賀県、大分県、山口県)や赤天(島根県)などと同じ魚カツの一つ。きつね色に揚がったパン粉の香ばしさとサクサクとした食感、野菜の甘味が合わさり後を引く旨味が特徴です。
薩摩揚げ(鹿児島県など)やじゃこ天(愛媛県など)と異なり、形状は基本薄く表面にパン粉をつけて揚げます。
古来、漁師町にはそれぞれの酒蔵に合う練り物がありました。
美味しい練り物といえば銘店の笹かまぼこ、小田原かまぼこがございますが、全国各地の漁港に埋もれた、素晴らしい美味しさがございます。
まずは広島草津代表のがんす、美味しく召し上がりください。
◆投稿者情報
このポストは 広島西部水産株式会社 EC店舗運営責任者の調理師 宮本伸彦 が投稿しました。
調理師免許 登録番号 59781