ベビーホタテとは文字通りホタテの赤ちゃん(稚貝)のことです。
ホタテの養殖は2年以上の期間を要し、大きく育てるために選別をします。
その時に間引きされたものをベビーホタテと言います。
お刺身用の帆立貝柱とベビーホタテには、より適した料理方法や味わいが異なる点があります。以下、特徴と調理方法をご案内します。
■帆立貝柱(刺身用)
主要産地:北海道
大きさと味:お値段に比例して大きくなり肉厚。甘みと旨味が強いのが特徴です。高品質のものは生で食べても美味しいので、「刺身用」として好まれます。
食感:しっかりした歯ごたえがありますが、噛むと柔らかくほぐれます。
主な調理法:冷凍帆立は解凍後、刺身や寿司でそのまま食べるのがおすすめですが、バター醤油で軽くソテーするなどしてもおいしいです。
調理例
刺身:のままスライスしてわさび醤油やポン酢で楽しむと、ホタテ本来の甘さが引き立ちます。
バター焼き:フライパンでバターと少量の醤油で焼き、香ばしい風味を楽しめます。
焼き過ぎると固くなるので、表面がほんのり焼ける程度に。
■ベビーホタテ
主要産地:青森県
大きさと味:サイズが小さく、若干の海臭さがある場合もあるので、刺身用にはあまり向いていません。甘みは控えめで、全体的にあっさりとした味わい。
食感:小さめで柔らかいですが、加熱しても崩れにくく、スープや煮物に向いています。
主な調理法:スープや炒め物、煮物に使うと美味しく、長めに火を通してもしっかり味が残ります。下味をつけたり、煮込んだりして、旨味を引き出します。
調理例
味噌汁:味噌汁やお吸い物に入れると、ホタテの旨味がスープに溶け出し、まろやかな風味が楽しめます。
炊き込みご飯:ご飯と一緒に炊くと、ホタテの風味がご飯に染み込んで香ばしい味わいに仕上がります。
炒め物:野菜やバターと一緒に炒めても美味しく、特にバターや醤油などと相性が良いです。
■まとめ
帆立貝柱は、刺身や軽く焼くなど短時間調理で素材の旨味を活かす食べ方が良い。
ベビーホタテは、スープや炊き込みご飯、煮物などで長めに火を通すと旨味がしっかり出る。
このように、どちらもホタテですが、サイズや味の違いにより適した調理法が異なります。料理に合わせて使い分けてみてください!
1.冷凍ベビーホタテは解凍して水洗いし、お好みの大きさに切る。
2.ご飯を研ぎ、鍋に入れて水を加える。醤油、みりん、酒、塩を加えてひと混ぜする。
3.ホタテと野菜を加え、炊飯器の指定された分量で炊く。炊き上がったら軽く混ぜ、余熱で10分程度蒸らす。
4.蒸らし終えたら、お皿に盛り付けて、香り付けの具材を散らす。お好みで柚子の皮をすり下ろしてかけても良いです。
この基本レシピで、ホタテの豊かな風味と野菜の旨みがご飯に染み込み、贅沢な一品が完成します。
この基本レシピをマスターすれば、ご家庭で手軽にホタテの風味を存分に楽しめるだけでなく、季節や自家製の野菜を活かしたバリエーションも自由自在です。
基本レシピをマスターしたら、隠し味に挑戦してはどうでしょうか。
定番のめんつゆ、ごま油にはちみつ、オイスターソース、ポン酢、味噌や有塩バターなど、意外な美味しさの発見があるかもしれません。
是非、お客様の秘伝もレビューいただければ幸いです。
◆投稿者情報
このポストは 広島西部水産株式会社 EC店舗運営責任者の調理師 宮本伸彦 が投稿しました。
調理師免許 登録番号 59781