篠山石鹸 コールドプロセス製法の石鹸と通常の固形石鹸の違いとは
公開日:2024/10/16 更新日:2024/10/16石鹸の材料は「油」と「水」と「強いアルカリ性のもの」です。
太古の昔、山火事で動物と樹木は燃え、動物の「脂(油)」と、樹木の「灰(強いアルカリ性)」、 それに川の「水」や雨「水」が混じることで、「油」と「水」と「強いアルカリ」が混じって石鹸ができたのが始まり、とされています。
ホットプロセス製法の石鹸
釜焚き製法とも呼ばれ、私たちが目にするほとんどの石鹸はこの製法です。たとえば牛乳石鹸やウタマロ石鹸なども、この製法の石鹸です。
特徴は、石鹸成分の純度100%なので、汚れがよく落ちます。製造からすぐに完成します。
コールドプロセス製法の石鹸
昔ながらの製法で、温度を上げずに作る石鹸です。製造から完成まで1~2か月程度を要します。
特徴は、グリセリンが含まれた状態で完成するので、汚れが落ちかつ、保湿成分がたっぷり含まれます。湿気に弱い弱点もあります。
コールドプロセス製法の石鹸は、製造に1か月以上と、あまりにも時間がかかるため、現在ではほとんどの化粧品製造会社が取り扱っておりません。また、水気をよく吸って柔らかくなってしまうので、その保管方法の点からあまり作らなくなってきております。
ですから、コールドプロセス製法の石鹸が市場に出回るのはわずか1%もないほどです。
ただし、その洗いあがりは大変しっとりとしており、いつまでも保湿したお肌が続きます。
また、石鹸は太古の昔から存在するものなので、地球上の微生物もよく知っています。ですから、大変分解がはやく、排水したらすぐに分解が始まり、地球環境にも優しい製品です。
コールドプロセス製法の石鹸では、使用する油によって、洗いあがりのお肌の感覚が大きく異なってきます。
オリーブ果実油 お肌の保湿を上げる
パーム油 石鹸を固くする
ココナッツ油(ヤシ油) 石鹸の泡立ちをよくする
この3種が石鹸の基本で、この配合によって保湿を上げたり、泡立ちを上げたり、石鹸を固めに作ったりします。