非加熱ハチミツが希少な理由とは？

店頭に並ぶハチミツの多くは、実は「加熱処理」されたもの。 それに対して、「非加熱ハチミツ」はごくわずかしか出回っていません。 その理由は、大きく3つあります。

非加熱ハチミツは、自然の状態で糖度が80％以上になるのをじっくり待つ必要があります。 ミツバチが羽ばたきで水分を飛ばし、濃縮してくれるのを待つため、採蜜までに時間がかかります。 一方、加熱処理ハチミツは、人工的に加熱して短時間で水分を飛ばせるため、大量生産に向いているのです。

加熱ハチミツでは、貯蔵時に結晶化した場合も再加熱して簡単に溶かせるため、扱いが楽。 でも非加熱ハチミツは加熱NGなので、 結晶しても「湯煎など低温でじっくり溶かす」しかなく、 取り扱いにも手間と技術が必要です。

加熱ハチミツは、殺菌されているため長期保存が可能ですが、 非加熱ハチミツは自然のまま。 温度や保存状態によって品質に影響が出やすく、丁寧な管理が求められます。 そのため、大手流通では扱いづらく、小規模な養蜂家や専門店でしか出回らないのが現状です。

ミツバチが自然の力だけで濃縮したもの 栄養素や酵素が壊れていない 少量しかとれない 希少で、手間がかかる。 だからこそ、非加熱ハチミツは本当に価値ある一瓶なんです。