犬が嘔吐を繰り返し元気がない・犬が茶色や黄色の嘔吐物を吐く・嘔吐による体調不良
公開日:2025/03/29 更新日:2025/03/29犬は人間と比べてよく吐きますね。
犬の体の構造上、人間よりも吐きやすいのです。
ですが、愛犬が突然吐いたら不安になってしまいますよね。
犬が吐く原因は自然なもの病気によるものまでさまざまです。
嘔吐の種類を把握しておき、不安を感じる嘔吐の場合は嘔吐物を取っておき動物病院で診察を受けましょう。
1. 食べすぎ・早食い
一度に大量の食事を摂取すると、消化が追いつかずに吐いてしまうことがあります。
特にドライのフードを早食いすると、胃に負担がかかるため吐きやすくなります。
2. 異物を飲み込んだ
草やゴミ、小さなおもちゃなどを飲み込むと、胃が異物を排除しようとして吐くことがあります。
繰り返し吐く場合は、腸閉塞の可能性もあるためすぐに動物病院へ。
3. 食物アレルギーや食事の変化
新しいフードに変えた直後や、アレルギーのある食材を食べたときに吐くことがあります。
4. 胃炎や消化器の病気
胃腸の炎症、胃潰瘍、腸閉塞などが原因で吐くことがあります。
吐いた後にぐったりしていたり、何度も吐く場合はすぐに動物病院へ。
5. 感染症(ウイルス・細菌)
パルボウイルスやジステンパーなどの感染症でも嘔吐が見られることがあります。
下痢や発熱を伴う場合は、すぐに動物病院へ。
6. 中毒
チョコレート、玉ねぎ、ブドウ、薬品、農薬などを誤食すると中毒症状を引き起こし、吐くことがあります。
中毒を起こす植物や薬品を食べた可能性がある場合はすに動物病院へ。
7. ストレスや興奮
環境の変化や興奮しすぎたときに吐くこともあります。
8. 熱中症
暑い環境で長時間過ごすと、熱中症になり嘔吐することがあります。
グッタリするなど様子がおかしい場合は動物病院へ
換毛期の毛の抜けやすい時期には、抜けた毛を飲みこんでしまうことがあります。
毛は消化されないため便と一緒に排泄されるか吐き出すかのどちらかの方法で体外へ出そうとします。
定期的にブラッシングを行う事で毛玉の予防につながります。
換毛期は、こまめに掃除機をかけたり抜け毛が部屋に落ちないように清潔に保ちましょう。
とても良くある事ですが、黄色い液体を吐いてしまう事があります。
黄色い液体の正体は「胆汁」です。
長時間、胃が空っぽになると胆汁が胃に逆流してしまいます。
これは「胆汁嘔吐症候群」と呼ばれ、明け方や夕方などの食事の時間が空いてしまう時に起きやすい症状です。
早朝お散歩に出かけた際に戻してしまう事はありませんか?
予防策は、空腹の時間を短くすることです。
犬は夕飯が早い事が多いと思います。
寝る前に軽くフルーツを与えたり、負担の少ない小さなおやつを与えたり、胃が空っぽになってしまうのを防ぎましょう。
まれに吐く、吐く前、吐いた後も体調には問題がなさそうな場合がほとんどです。
このような場合は、食事の回数を増やしたり時間帯を調整してみましょう。
高頻度で吐く場合、様子がおかしい場合は獣医さんに相談しましょう。
透明の液体を吐いた場合は水か胃液、もしくは唾液の可能性が高いです。
勢いよくたくさんの水を飲んでしまうことも原因のひとつです。
夏場やお散歩の後は特に起こりやすいタイミングのため、一気に飲まないよう様子を見ながら水を与えましょう。
胃液を吐くことは、「黄色い液体を吐いた時」と同じく空腹が原因であることが多いため、食事時間や食事の回数を調整してあげましょう。
ドロドロしていてフードの匂いがあれば、フードを噛まずに飲み込んだ、早食いして消化されていない可能性があります。
元気もあり、食欲もある、何度も吐かない場合はしばらく様子をみましょう。
フードは消化されていて、さらさらした茶色い液体を吐いた場合は胃炎や胃潰瘍、消化管出血の可能性があります。
吐いたものがコーヒーのカスのような茶色の場合、血液が消化されている証拠で、胃や腸で出血している事が考えられます。
吐いた物を確認する事でフードなのか血液なのか判断する事が可能です。
嘔吐物を持って動物病院を受診しましょう。
口の中や喉からの出血、歯茎や舌、喉を傷つけた場合、出血した血を飲み込んで吐くことがあります。
まずは口の中に出血がないか確認してみましょう。
胃炎や胃潰瘍(重度の可能性)の可能性も考えられます。
強いストレスや空腹が続く、刺激物の摂取などが原因で起こります。
胃酸の影響で胃の粘膜が傷つき、出血することもあります。
異物を飲み込み、何度も吐いたりお腹を痛がる、便が出ない場合は腸閉塞の可能性もあります。
このような場合はすぐに病院を受診しましょう。