4月に気をつけたい事・犬の胃腸炎や急性胃腸炎の症状、予防、治療法について
公開日:2025/03/19 更新日:2025/03/19暖かくなる4月、心地よい季節ですね。
犬と一緒にアウトドアや旅行をされる飼い主様も多いのではないでしょうか?
暖かくなる季節、気温の変化や湿度の上昇などが原因となり、犬の体に負担がかかることからアレルギー症状や胃腸炎になりやすい季節です。
春に気をつけたい犬の不調、その中でも多い胃腸炎についてまとめてみました。
季節の変わり目の体調の変化、春は下痢や嘔吐、胃腸炎に注意が必要です。
急性胃腸炎による嘔吐や下痢は、年中起こりうる症状ですが、春は特に気をつけたい季節です。
気温差の激しい季節の変わり目は、人間と同じく、犬達も体調を崩しやすいと言われています。
元気も食欲もあり、便が柔らかい程度であれば自宅で数日様子を見て良いと思いますが、嘔吐があったり酷い下痢、食欲がない場合は注意が必要です。
下痢や嘔吐が長く続く場合は脱水症状を引き起こす可能性もあります。
このような場合は早めに受診しましょう。
便の状態が悪く、不安な場合は袋などに入れて獣医さんに見せましょう。
●ウイルスや細菌感染
パルボウイルス、コロナウイルス、サルモネラ菌などが原因で発症することがあります。
●食事のトラブル
腐敗した食べ物、有害な食材(タマネギ、チョコレートなど)を食べたり拾い食いした場合。
●寄生虫
回虫、鉤虫、ジアルジアなどの寄生虫が胃腸を刺激し炎症を引き起こすことがあります。
●アレルギーや食物不耐性
特定の食べ物に対するアレルギーや消化不良が原因となる場合もあります。
●ストレス
春は職場や学校など家庭の環境の変化が多い季節。
慣れない生活時間がストレスとなり胃腸に影響を与えることも。
●薬や毒物の摂取
有毒な植物・化学物質を誤食してしまった場合
●ワクチン接種や寄生虫予防を行う
山やドッグランなどに出かける場合は特にしっかり予防する。
●新しい食べ物に急に変えない
新しいフードはいつも食べているフードに少しずつ混ぜて移行する。
おやつは慣れるまで少量ずつ試す。
●有害な食べ物や薬を誤食しないよう管理
お散歩中の拾い食いや食べてはいけない物を犬が届く場所に置かない。
●ストレスの少ない環境を整える
生活時間が変わる場合、出来るだけ急に変えず準備期間をつくる。
起床時間が大幅に変わる場合は、事前に少しずつ早める。
睡眠時間をしっかり確保してあげたり、寂しくないように気を配る。
●旅行時など手作りご飯を持ち運びする場合は保冷剤を使用する。
完全に冷凍して冷蔵で解凍するなど気をつける。
急性胃腸炎は1週間以内、長い場合でも2週間を超えないものを急性胃腸炎と呼びます。
胃炎または腸炎のみの場合は、胃炎では主に嘔吐が、腸炎では主に下痢の症状がみられます。
原因は上記に記載した、食事トラブルや寄生虫などによるもの、ストレスなど特定しづらい事が原因になっている事も珍しくありません。
多くは1~3日で自然に治まり、そうでない場合も治療で治っていく事が多く良くある疾患の一つです。
自然に治っていくことが多いですが、脱水状態などを緩和する治療が必要になることもあります。
特にシニアの場合や子犬の場合は体力を消耗してしまう可能性があります。
心配な場合は動物病院を受診しましょう。
また、自宅で様子を見る場合も回復したからといって、すぐに運動したりせず、消化に良い物を与え、しばらくゆっくりと過ごしましょうね。