・ピエールドゥロンサールとは
・人気の秘密
・育て方と仕立て方
フランスのメイアン社作出。2006年世界バラ会議で殿堂入りを果たした、クリームホワイトの花弁の中心にピンクがのる定番のつるバラです。
市場で最も流通している品種なので春になると街中の至る所で目につきます。その圧倒的な優雅さからバラを始めるきっかけにする方も多く、つるバラの割に大輪で花付きが非常に優れています。
派生品種も多く、赤みの少ないブランピエール、四季咲き・強香で真っ赤なルージュピエール、グラデーションのないピンク色のロゼピエールがあります。
多くの魅力を持った品種ですが、まずはその優雅でクラシックな花姿を挙げたい。オールドローズを思わせるカップ状の花は、咲き進むに連れクリーム色の花弁にピンクが現れ、まるで絵画の様な美しさです。返り咲き品種ですが、春の溢れんばかりのボリュームと花の良さに圧倒されます。
また樹勢がとても旺盛で、黒点病やうどんこ病などへの耐病性を持っている点も人気の秘密です。初心者の方でも成長への心配がほとんどなく育てることができ、金額的にも安価で新苗であれば1000円程度で手に入ることが多いです。
大きく育てて花をたくさん楽しみたい品種ですので、地植えでのアーチやフェンス、壁面に這わせて仕立てると良いでしょう。
この手のタイプはシュートやサイドシュートが発生しやすく、それらが大変活躍します。その枝はびっくりするほど太いので驚くかもしれませんし、なかなか成長が止まらなくて焦るかも知れません。伸びるとともに枝は固くなりがちなので、上手く曲げる自信がなければ、成長が止まらなくても早めに何度も誘引をし直すとよいでしょう。
害虫は時期になるとどうしても発生しますが、病気に関しては葉が展開してきたタイミングで消毒、開花前にもう一度してもらえれば十分でしょう。
春の開花期はその花の多さから体力を使うので、寒肥や堆肥を用いた土作りをしっかりとしたいところです。年によって花付きに差がでてしまうという意見もあります。その原因は三大要素の欠乏だけでなく、土中に含まれる微量成分の不足が考えられます。
当店では畑で大きく育った大苗に加え、春には成長の早い接ぎ木苗を用意してお待ちしております。