ロリアン洋菓子店　初めてのお客様へ　黄金のモンブランロール　バタークリームケーキ

2011年の震災で被災された東北地方のお客様からいただいたお便りに、こんなコメントがありました。 「笑顔を忘れていた家族がロリアンさんのお菓子をほおばって初めて笑顔になれました。お菓子の力ってすごいですね。」 そんなふうに結んでありました お菓子の力・・ 今まで深く考えたことがなかったけれど・・ 昭和40年に開店してから　ほっとひと息できる優しい甘さのお菓子を届けたくて一生懸命洋菓子の制作を続けてきました。 ご家族の皆様が、おじいちゃん、おばあちゃん、 お孫さんまでひとつのケーキで笑顔になれる時間。 「お菓子の力」はそんなところにあるのかもしれません。

上の写真は昭和40年、ロリアン洋菓子店開店当初頃の写真です。 店名は『文化堂』 先代の社長が修行した横浜のお店の名前を受け継いで開店しました。 そのころの町並みは今とはまるで別世界、、 店先の路地では子供たちが三輪車や自転車で走り回り、空き地と広がるキャベツ畑の中にぽつんとできた洋菓子店でした。 まだコンビニもスーパーもなかった時代、 近所のお母さんたちが子どもの手をひいて3時のおやつを買いにエプロン姿でご来店されたり、お誕生日には今ではめずらしいバタークリームケーキのデコレーションケーキをお求めになりました。 昭和40年代、高度成長でにぎわう街はお買いもののお客様でにぎわっていました。 ひなまつりやクリスマスの店内はお子様の成長を祝うご両親の笑顔であふれていました。

開店から50年数年・・ 台風がくると一家総出で雨戸を抑えてお店が壊れてしまわないよう押さえながら家族で一生懸命守ってきました。 お店も今はスタッフも増えて工房も広くなり、新しい窯もショーケースも増えてにぎやかになりました・・ 開店当初、お母様に手をひかれてお店に入ってきたお子様たちが、お母様、お祖母様になり、そしてまた大切なお子様、お孫様の晴れの日のためにロリアンにケーキを買いに来てくださいます。 「お母さんが子供のころも、ここのケーキでお祝いしたのよ」 この言葉が私たちにとって一番一番うれしいお言葉です。 大切な大切なご家族の晴れの日、 そして団欒の時間、そんな絆の時間にロリアンのケーキもご一緒させていただく喜び・・ 親子で世代を超えて語り継がれる味わい・・・ そんな洋菓子店になりたいと私たちは考えます。

楽天市場店に出店したのは2004年の秋でした。 遠く離れた場所からご注文をくださるお客様におすすめされたのがきっかけです。 実店舗のようにロリアンのケーキをお召し上がりくださったお子様が結婚されて、お子様がお生まれになった時、 「おかあさんが子供のころもここのケーキでお祝いしたのよ」 またあの日のように今度はお子様のお祝のケーキを探してロリアン洋菓子店にご来店される日がくることを心から願っています。 お菓子には人を優しく、笑顔にさせてくれる魔法のような力がある。 その力を信じて、一人でも多くの方が笑顔になれるよう、毎日、ひとつひとつのお菓子を丁寧に作り続けてまいります。