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SIERRA DESIGNS完全ガイド:マウンテンパーカー誕生から別注モデルまで

公開日:2024/12/20 更新日:2024/12/20
アウトドアウェアの元祖とも言われるシエラデザインズは、1965年の創業以来、多くのファンに愛され続けています。 その歴史は、創業者ジョージ・マークスとボブ・スワンソンの出会いと情熱に始まり、過酷な環境でも耐えうる「命を託せるもの」を作りたいという強い思いに支えられてきました。 本記事では、シエラデザインズの成り立ちや代表的なアイテムの60/40クロス、そして最新の進化に至るまで、その魅力を深掘りしていきたいと思います。
シエラデザインズの歴史
シエラデザインズの歴史は、1960年代のアメリカ、カリフォルニア州バークレーにあるアウトドア用品店「スキーハット」で働いていたジョージ・マークスとボブ・スワンソンの出会いから始まります。 1931年生まれのジョージは、ニューヨーク大学でフランス語を学び、その後アメリカ海軍で南極基地の科学調査に1年半従事しました。 一方、1933年生まれのボブはカリフォルニア大学バークレー校に在籍していたものの中退し、ヒッピー・ムーブメントに影響されてバックパッカーとして活動していました。 共にアウトドアへの情熱を持つ二人が「スキーハット」で出会い、製造部門で働くうちに次々とクリエイティブなアイデアを生み出すようになります。 二人は、日々アウトドアスポーツに情熱を注いでいましたが、ある日、海で暴風雨によって遭難を経験。 この出来事からウェアが命を左右することを身をもって実感し、過酷な環境でも信頼できる「命を託せるもの」を作ろうと決意します。 1965年、彼らは倉庫で足踏みミシンを使い、アウトドア用品を製造する工房を設立し、シエラデザインズが誕生しました。
ブランド名の由来
シエラデザインズの名前は、カリフォルニア州東部を南北に走るシエラネバダ山脈に由来しています。 シエラネバダ山脈は、ロッキー山脈よりも高く、北部のフレドニア峠から南部のテハチャピ峠まで約650kmにもおよびます。 この雄大な山脈は、まさに「命を託せるものづくり」を決意した二人の精神を象徴しています。 ちなみに、ブランドロゴは、そのシエラネバダ山脈の絶景スポットである「ハーフドーム」に由来しています。
マウンテンパーカーの誕生
彼らが最初に手掛けたのは、バックパッキング用品の製造でしたが、1968年には60/40マウンテンパーカーという画期的なアイテムを発表します。 このマウンテンパーカーは、その高機能性とシンプルなデザインで登山史上の名作とされ、瞬く間にアウトドア愛好者たちの間で大ヒットとなりました。 日本では、1975年に読売新聞社が発行した「Made in U.S.A」で紹介され、1976年創刊の雑誌「POPEYE」でも取り上げられ、日本の若者に衝撃を与えました。 アウトドアで使用するギアを街着として取り入れた「ヘビーデューティー」ブームを牽引し、アイビースタイルにマウンテンパーカーを合わせるなど「ヘビアイ(ヘビーデューティー×アイビー)」スタイルが人気を博しました。
進化を続けるシエラデザインズ
1994年、シエラデザインズは再びカリフォルニア州エミリービルに移転し、研究開発部門をさらに拡充。 製品の開発と技術革新に力を入れました。そして2003年には、コロラド州ボルダーに本拠を移し、新たな市場に向けた展開を進めます。 この移転は、アウトドアブランドとしてさらなる成長を目指すための重要なステップでした。 2015年には創業50周年を迎え、2018年にはオリジナルの60/40マウンテンパーカーの発売50周年も祝われました。 シエラデザインズは、1965年の創業以来、アウトドアにおける機能性とデザイン性を追求し続け、その製品は今もなお多くのアウトドア愛好者たちに支持されています。 ブランドの歴史に深く刻まれているのは、単なる製品開発ではなく、ジョージ・マークスとボブ・スワンソンが遭難を経験し、命を守るための製品を作るという決意から始まった「命を託せるものづくり」の精神です。 この理念が今もシエラデザインズの根幹にあり、革新的な製品を生み出し続けています。
60/40クロスについて
シエラデザインズのマウンテンパーカーには「60/40クロス」と呼ばれる革新的な素材が使用されています。 その名の通り、横糸にコットンを60%、縦糸にナイロンを40%の比率で織り上げられた生地です。 この比率が、耐久性と快適性の絶妙なバランスを実現し、アウトドアウェアとしての機能を大幅に向上させました。 60/40クロスの最大の特徴は、その撥水性と透湿性にあります。コットンは水に濡れると膨張し、ナイロンを圧縮することで雨水の侵入を防ぎます。 この機能は、雨が降った際に特に効果を発揮し、防水ジャケットとしての役割を果たします。 同時に、コットンの自然な通気性により、ウェア内の湿気を排出することができるため、着心地も快適です。 この透湿性が、単なる撥水性を持つ生地とは一線を画し、発汗による蒸れを防ぐことで、長時間のアウトドア活動でも快適な状態を保ちます。
耐久性・経年変化について
60/40クロスはその耐久性でも高く評価されています。縦糸には高密度で強度のあるナイロンが使用されており、引き裂きや摩擦、傷に対する強さが際立っています。 さらに、コットンを使用しているため、化学繊維に比べて耐火性にも優れており、アウトドアシーンでのさまざまな状況に対応できる素材です。 さらに、ナイロンとコットンの組み合わせによりシンプルでありながらも上品な光沢が生まれ、使い込むほどに独特の風合いが増し、経年変化を楽しむことができます。 現代では高機能な透湿防水素材が主流となっている中、60/40クロスが今もなお使用され続けている理由は、その機能性だけでなくカジュアルなジーンズスタイルにもよく馴染む独特の風合いとファッション性の高さにあります。 このように、60/40クロスは単なる防水素材ではなく、アウトドア製品に求められる機能性とファッション性を両立した画期的な素材として、シエラデザインズの歴史とともに歩み続けています。
進化した60/40クロス
シエラデザインズは、60/40クロスをさらに進化させ、インビスタ社のCORDURA®ナイロンを使用した新しい60/40クロスを2023年秋冬に発表しました。 従来の60/40は、コットンとナイロンの混紡で優れた撥水性と通気性を持っていましたが、今回のモデルでは縦糸にCORDURA®ナイロンを使用することで引張強度や耐久性が大幅に向上。 また、横糸のコットンもより太く密に織られ、防風性と強度がさらに強化されています。 【補足】 CORDURA®ナイロンは、1967年にデュポン社で開発され、現在はインビスタ社が所有する高耐久ナイロン素材ブランドです。 特に耐摩耗性、引き裂き強度、耐久性に優れており、アウトドア用品や軍事装備、作業服、スポーツ用品などに幅広く使用されています。 軽量でありながら丈夫なため、過酷な環境下でも長期間使用できるのが特徴です。 最近では、リサイクル素材を使用したエコバージョンも登場し、環境にも配慮した素材として注目されています。
ROCOCO別注アイテム
ナンガ×ロココ×シエラデザインズのコラボレーションで誕生した【CORDURA 60/40 JAM PACKED DOWN JACKET】。 ナンガのアーカイブデザインを参考に、レトロと現代を融合させたモデルです。 初代オーロラダウンをオマージュし、スタンドカラータイプをベースにデタッチャブルフードを追加。 3段キルトで約280gのリサイクルダウン700FP 90/10をたっぷりと詰め込み、表面の膨らみは抑えつつ、内側でダウンが膨らみ肌に密着することで、極上の暖かさを実現するサステナブルな一着に仕上がりました。
ナンガ×ロココ×シエラデザインズのコラボレーションで誕生した【CORDURA 60/40 JAM PACKED DOWN JACKET】。 ナンガのアーカイブデザインを参考に、レトロと現代を融合させたモデルです。 初代オーロラダウンをオマージュし、スタンドカラータイプをベースにデタッチャブルフードを追加。 3段キルトで約280gのリサイクルダウン700FP 90/10をたっぷりと詰め込み、表面の膨らみは抑えつつ、内側でダウンが膨らみ肌に密着することで、極上の暖かさを実現するサステナブルな一着に仕上がりました。
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