お知らせを表示するにはログインが必要です。このエリアでは、楽天市場でのお買い物をもっと楽しんで頂くために、あなたの利用状況に合わせて便利でお得な情報をタイムリーにお知らせします!
ようこそ 楽天市場へ

当店のふるさと「美濃焼」の歴史と魅力

公開日:2025/03/31 更新日:2025/04/01
岐阜県東濃地方に息づく伝統のやきもの
美濃焼(みのやき)は、岐阜県東濃地方 特に多治見市・土岐市・瑞浪市を中心に 生産されている日本を代表する陶磁器の ひとつです。その起源は古く、約1300年前 奈良時代にまでさかのぼります。長い歴史の 中で、実用性と美術性を兼ね備えたさまざまな 器が生み出され、今日に至るまで脈々と 受け継がれています。
奈良時代 〜 平安時代
美濃焼の原点ともいえるのが 須恵器(すえき)です これらは灰色がかった素朴な外観を 持ち高温の窯で焼かれることで丈夫で 水が染みにくいという特徴がありました。 主に壺、甕(かめ)、杯などの日常器として 用いられ、当時の人々の暮らしを 支えていました。
鎌倉 〜 室町時代
鎌倉時代から室町時代にかけては 灰釉(かいゆう)といった釉薬を 用いた施釉陶器が登場し、焼き物の 幅が大きく広がります。器の表面に かけられた釉薬が、窯の中で自然に流れ 独特の色彩や質感を生み出すように なりました。実用性とともに美しさも 追求されたこの時代の器は現代に続く 美濃焼の基盤を築いたともいえます。
安土桃山時代
安土桃山時代は、美濃焼の歴史において 最も華やかな時代といえるでしょう。 茶の湯文化が隆盛を極める中、 茶道具としての美濃焼が高く評価され、 「志野」「織部」「黄瀬戸」などの 個性的なやきものが次々と誕生しました。
(志野焼) 日本で初めて白釉を本格的に用いた 焼き物で、柔らかな白地と鉄絵の 素朴な模様が特徴
(織部焼) 緑釉の大胆なデザインが印象的で、 前衛的かつ機能的なフォルムが魅力。
(黄瀬戸) 淡い黄色の釉薬に優しい絵付けが映える 上品な器で、特に茶碗や向付によく 用いられました。
近代の美濃焼
明治時代に入り、産業としての陶磁器生産が 本格化します。技術革新が進み窯業の 大量生産体制が確立されると、美濃焼は 海外への輸出も盛んになり日本のやきものを 世界へ届ける大きな役割を果たすように なります。特に欧米では手工芸的な 美しさと実用性を併せ持つ美濃焼が 高い人気を博しました。
現代の美濃焼
現在、美濃焼は日本国内で生産される 陶磁器のうち、**約50〜60%**という 圧倒的なシェアを誇ります。日常使いの 食器から高級な茶道具、モダンデザインを 取り入れた作品まで、多様なスタイルが 展開され、全国の家庭や飲食店、さらには 海外でも幅広く使用されています。
美濃焼は、長い歴史の中で人々の暮らしに 寄り添いながら、常に進化を続けてきた やきものです。その背景には、豊かな自然 優れた土、そして職人たちの情熱があります。 歴史に根ざしながらも、現代の生活にも 調和する器。それが美濃焼の魅力であり 今後も多くの人々に愛され続ける理由です。
  • 更新日04/1704/1004/16集計