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パナマハットが出来上がるまで

公開日:2025/03/19 更新日:2025/03/27
【パナマハットの歴史】
パナマハットとはエクアドルで作られている伝統的な帽子です。 名前の「パナマ」の由来は19世紀にパナマ運河の建設の時に、軽量で通気性が良く日差しを防ぐこの帽子が多くの労働者に人気があり、米国セオドア・ルーズベルト大統領が掘削現場の公式視察を訪れた際に、この帽子を着用していたことで「パナマハット」の愛称で世界的に知れ渡るようになりました。 パナマハットは今日までの歴史や伝統的な製法が世界に認められ、2012年ユネスコにより『世界無形文化遺産 』に登録されています。
【パナマハットが出来上がるまで】
パナマハットを製作する課程は今現在もすべて手作業。 熟練の職人が膨大な時間と手間をかけて一つ一つ丁寧に製作しています。
1.素材の収穫
パナマハットの素材として使われるのは、エクアドル特産の「トキヤ草」。 トキヤ草は標高800m級の山に開墾された農場で大切に栽培され、柔らかい草の内側のみがパナマハットの原料として用いられます。
2.洗浄、湯煮、乾燥
裂いて束にしたトキヤ草は、大鍋で茹でられます。こうして茹でられたトキヤ草の束は、自然な太陽光のみを利用し乾燥させます。 非常に手間暇のかかる工程と長い時間を経て、トキヤ草から繊維が抽出されます。この時点で繊維は非常に柔らかく、ようやく手で扱いやすい状態になります。
3.編み込み
編み込みはパナマハットの最も重要な工程で、熟練した職人によって一つ一つ手作業で行われます。 編み方にはさまざまなスタイルがあり、編み目の細かさや密度によって品質が決まります。編み目が細かいほど、ハットは高級であるとされます。 細かい手作業にはとても時間がかかり、一つ仕上げるのに数か月かかるものもあります。
4.脱色・染色、成形、完成
編み上げられたパナマハットは脱色または染色の工程を経て天日干しが終わると、最後に成形が行われます。型にはめ、手作業で形を整えていきます。 最後にリボンやブランドピン等の装飾品を付けて完成です。
機械でほとんどのものが大量生産できてしまうこの時代に、これだけの全過程を複数の職人たちが、時間をかけて、丁寧に、手作業で進め、ようやくパナマハットが完成します。 まさに「芸術品」と言えるパナマハット。 地球の裏側より日本の皆様に自信をもってお届けいたします。
Ecua-Andino パナマハット