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【あたりめとは?】するめ・さきいかとの違いや由来を解説

公開日:2024/10/13 更新日:2025/02/26
炙りたての香ばしい香りと、噛むほどに広がる旨味がたまらない「あたりめ」。 でも、「するめ」との違いや、「さきいか」との違いをご存知ですか? この記事では、あたりめの由来や特徴、するめ・さきいかとの違い、さらに簡単な食べ方をご紹介! お酒のお供にぴったりなこの一品を、もっと楽しんでみませんか?
あたりめとは?
あたりめは、イカの内臓を取り除き、素干しや機械で乾燥させた加工食品で、保存がきく乾物の一種です。日本だけでなく、朝鮮半島や中国南部、東南アジアでも親しまれてきました。 茶褐色で硬めの食感が特徴で、噛むほどにイカ本来のうま味が広がります。しっかりとした噛み応えがあり、満足感も抜群。 おつまみやおやつとして楽しめるほか、幅広い世代に親しまれている珍味です。
あたりめの由来・語源
あたりめとするめの違いは? 実は、この2つは同じものを指します。 江戸時代、博打が盛んだったころ、「するめ」は「運を擦る(する)」と読めるため、縁起が悪いとされていました。 そこで、「当たる(あたり)」という良い意味を込めて「あたりめ」と呼ぶようになったと言われています。 つまり、あたりめはするめの別名。 江戸の人々は、言葉遊びを楽しみながら、縁起を担いで食べていたのですね。
するめの由来・語源
「するめ」は、主にスルメイカを使って作られています。 スルメイカの名前の由来には諸説ありますが、その一つに「墨群(すみむれ)」が転じたという説があります。 昔、イカが墨を吐きながら群れで泳ぐ様子から「墨群」と呼ばれ、それが「するめ」になったと言われています。 するめという名前には、イカの習性が深く関わっているのですね。
するめ(あたりめ)が縁起物とされる理由
スルメは、お祝い事や儀式に欠かせない縁起物として、昔から大切にされてきました。 大相撲の土俵の中央には穴があり、神さまへの供物として「洗米、塩、昆布、勝栗、鯣(するめ)」の5つが納められています。 また、「寿留女(するめ)」という漢字が使われ、良縁が続くよう願いを込めて結納品にも用いられています。 スルメが縁起物とされる理由には諸説あり、 一つは「保存性が高く、幸せが長く続く」と考えられた説、 もう一つは「昔、お金を『お足』と呼んでいたことから、足の多いスルメは縁起が良い」とする説です。 つまり、「寿留女(するめ)」は幸運を願う正式な呼び方であり、「あたりめ」は「当たり」とかけた縁起の良い俗称。 どちらも、日本の文化や風習に根付いた、特別な意味を持つ食べ物なのです。 由来を知ると、食べる楽しみも増しますね。
「さきいか」と「あたりめ・するめ」の違い
あたりめやスルメによく似た商品に「さきいか」がありますが、実は食感や製法に違いがあります。 もともと「さきいか」は、あたりめを炙った後、ローラーで伸ばして細く裂いたもので、「するめさきいか」と呼ばれていました。そのため、スルメやあたりめよりもやわらかい食感が特徴です。 その後、生イカから作る製法が考案され、さらにやわらかい「さきいか」が誕生。現在では、皮付きのまま加工した「皮付きソフトさきいか」などが主流となっています。 また、さきいかは味をつけてから炙ることが多いため、スルメやあたりめと比べて、しっかりとした味わいが楽しめるのも特徴です。
あたりめ・するめ・さきいか、イカの種類
イカは世界で約450種類が確認されており、日本の近海だけでも約80種類が生息しています。そのうち、食用として流通するのは約25種類です。 あたりめに使われるイカは、スルメイカやヤリイカ、ケンサキイカ、コウイカ、アオリイカなどが定番ですが、漁獲量や旬によって異なる種類が使われることもあります。素材によって風味や食感が少しずつ違うため、食べ比べてみるのも楽しみのひとつ。 炙るとクルっと丸まるあたりめを、「熱い!」と言いながら頬張るのも醍醐味ですね。
「するめ」が再び高級食材に⁉
スルメイカは庶民のおつまみとして親しまれていますが、「するめ」という名前が文献に登場したのは、華やかな平安時代までさかのぼります。 当時、するめは朝廷への献上品や神事の供物として扱われ、庶民には手の届かない貴重な存在でした。詳しい記録は残っていませんが、貴族や特権階級の間で珍重された保存食品だったようです。 その後、するめは「あたりめ」として一般家庭にも広まり、日本人にとってなじみ深い食材となりました。しかし近年、スルメイカの漁獲量は激減しています。1968年には年間約70万トンも獲れていましたが、現在は約3万トンにまで減少。(出典:農林水産省「海面漁業生産統計調査」2022年) スルメイカは水温15~20℃の環境を好むため、地球温暖化などによる海水温の上昇が影響しているとも言われています。このままでは、かつて高級品だったするめが、再び手の届きにくい存在になってしまうかもしれません。 今のうちに、香ばしく炙ったあたりめを、じっくり味わっておきたいですね。
あたりめの美味しい食べ方
あたりめの特徴や由来、するめやさきいかとの違いがわかったところで、ここからは美味しい食べ方をご紹介します。 あたりめは旨味が凝縮されているので、そのまま食べるのはもちろん、料理にも活用できます。酒のつまみだけでなく、炒め物や煮込み料理、揚げ物にもアレンジできる万能食材です。 【あたりめの炙り方】 弱火で軽く焼くのがポイント。焼きすぎると硬くなるので、さっと炙るのがコツです。 ガス火はもちろん、オーブンやフライパン、トースターでも手軽に焼けます。温かいうちがやわらかくて美味しいですよ。 定番の食べ方は、マヨネーズと七味唐辛子を合わせたソースにつけるスタイル。ビールや日本酒との相性も抜群です! 【天ぷらに】 水と酒に浸して戻したあたりめを天ぷらにすると、サクサクの衣と濃厚な旨味がたまりません。仕上げに塩をふると絶品です! 【炒めものに】 水で戻したあたりめを野菜やお好みの具材と一緒に炒め、バターしょうゆや塩こしょうで味付けすると、旨味たっぷりのおかずに。仕上げに七味唐辛子をふれば、おつまみにもぴったりです。 【煮物に】 肉や魚介がないときでも、あたりめを加えれば旨味がプラスされ、煮込むほどにふっくらやわらかくなります。いつもの煮物が一段と美味しくなりますよ。 炙るだけでなく、いろいろな料理に使えるあたりめ。ぜひ、お好みの食べ方で楽しんでみてください!
まとめ
あたりめは、ただの乾燥したイカではなく、縁起物としての歴史や語源、噛むほどに広がる旨味、酒との相性の良さなど、さまざまな魅力を持つ食べ物です。 現代でも手軽なおつまみとして親しまれていますが、その背景にある文化や歴史を知ると、より一層美味しさを感じられますね。 さらに、近年ではアレンジレシピも増え、あたりめの楽しみ方はどんどん広がっています。普段そのまま食べることが多い方も、炒め物や煮物など、さまざまな料理に活用してみてはいかがでしょうか? いつもの食卓やお酒の時間に、ぜひあたりめを取り入れてみてください!
更新日04/1904/1204/18集計