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DUNLOP ダンロップ SPORTMAX Q5Sを筑波サーキットで試乗インプレ

公開日:2025/03/23 更新日:2025/03/30
ダンロップのハイグリップスポーツタイヤ、SPORTMAX α-14の後継品として2025年2月より発売されたSPORTMAX Q5S。すでにサーキット走行のレンジにはQ5、スポーツツーリングにはQ5Aがある中で、Q5Sの位置づけと特徴を試乗インプレと共にお届けします!
SPORTMAX Q5Sのコンセプト
Q5S
SPORTMAX Q5Sのコンセプト
「新時代“S級”ハイグリップ」をテーマとしたスポーツハイグリッププレミアムタイヤとして開発されました。 一般公道を走行可能なタイヤの中では、とくにサーキットでの積極的な操舵にも対応したモデルとして仕上がっています。 前作SPORTMAX α-14で定評のあったハンドリングと、レーシングスポーツタイヤの位置づけにあるQ5のグリップ力とを掛け合わせたモデルです。 それゆえに前作SPORTMAX α-14よりもややサーキット走行よりのキャラクターとなっています。 とくにサーキットでの積極的なマシン操作に対応した、ライダーの熱い気持ちに応える仕様です。
SPORTMAX Q5Sのスペック
【性能向上のポイント】 ・ドライグリップ: レース用微粒子カーボンを採用することで、強大なドライグリップを得ています。 またリアタイヤにはスチレンを採用することで、発熱量が上がり結果として熱が入った際のグリップ力が高まっています。 ・ウェットグリップ: タイヤミドル部の溝を長くとることでパターン剛性を最適化させ、結果としてバンク時の接地感や排水性を向上させています。 ・タイヤライフ: リアタイヤを2分割構造とした上で、センターにはシリカを配合しています。これによりタイヤライフも向上しています。 ・ハンドリング: フロントタイヤには強靭なアラミド繊維を2枚重ねた2CUTベルトを採用することで、鋭いハンドリングを得ています。 また一回り大きいプロファイルを採用しており、とくにブレーキング時の安定性が向上しています。 リアタイヤはJLB構造とした上で、ナイロンカーカス1枚のみを採用するモノプライ構造としています。 このため、しなやかな構造で接地感の掴みやすい仕様となっています。また乗り心地も確保しています。 またIRP(インテューイティブ・レスポンス・プロファイル)を採用し、トレッドエッジに傾斜をつけることでコーナリング時の応答性が向上しています。
SPORTMAX Q5Sのサイズ
大きな変更点としては、速度記号(スピードレンジ)が全て「Wレンジ」(270㎞)とされている点です。 これまで250㏄車両向けのサイズなどは「Hレンジ」(210km)とされていました。速度記号に対応するには、タイヤが高速で回転した際の形状変化を抑える方向でチューニングをすることでしたが、大排気量車両のスピード域に対応しつつも、今回採用した構造技術より適正なハンドリングを損なわない仕様になっています。
前作α‐14から進化したポイント
α14vsQ5S
【サーキット性能の向上】 α-14は一般公道でもスポーツ走行を前提に、前後バランスの取れたタイヤの仕上がりに定評がありました。 とくにライダーのマシンへ積極的に入力をしなくても、車体側で曲がってくれるようなハンドリングが特徴でした。 それに対してQ5Sは、サーキット走行でのより素早く旋回させるべく積極的な入力にも耐えうる懐の広さを持っています。 むしろ明確に曲がるための操作入力をライダー側が行うことで、タイヤのグリップ感や旋回性を発揮する仕様です。 【タイヤライフの改善】 どのくらいの距離タイヤライフが持つのか?という質問に対しては、一概に回答が出来ないのですが、 シリカ配合であったり、タイヤ構造の改善によりサーキット性能よりになったにも関わらず、タイヤライフは伸びているとのことでした。
Q5/Q5Aとの違いについて
→高いサーキット性能を誇るQ5 →一般公道での走行を前提とした上で、高いサーキット性能も備えたQ5S、 →ワインディングでのスポーツ走行を主軸にサーキット走行にも対応するQ5A、 上述のように記載すると、その差が分かりづらいですが、実際には大きな差があります。 Q5/Q5S/Q5Aでの違いはズバリ「性能を引き出すために掛かるスキルの度合い」です! Q5AとQ5とではそのギャップがあまりに広いため、そこを埋めるべく開発されたのが、今回のQ5Sになります。Q5Aほど、タイヤ主導では旋回しないものの、扱いづらさという部分はほぼなく、一方で積極的にタイヤへ入力することで、強大なグリップ感・安心感を得られるというような特性になっています。 どのタイヤも「スポーツタイヤ」の分類にはなります。 その中でQ5Aはビギナーライダーでもタイヤが曲がりやすくサポートしてくれるようなイメージです。大きな入力をせずとも、タイヤの方で旋回してくれる、タイヤに任せておけばそれなり曲がってくれる、そんな性格のタイヤになっています。ツーリング途中のワインディングなど、リズムよく流すようなシチュエーションでは、それほどライダーが意識せずとも、すいすいコーナーをクリア出来るので、誰にでもおススメ出来るタイヤです、 それに対して、高いグリップを引き出すために、ライダーが積極的にタイヤへ入力する必要があるのがQ5です。効率良く曲げる動作をすることで、その強大なグリップを手に出来るのですが、言い換えればそのスキルがないと、なかなかタイヤの「美味しい部分」が引き出せず、ともすれば「曲がりづらい」「扱いづらい」と感じる方もいるかもしれません。タイヤの性格としては、サーキットで存分にタイヤのパフォーマンスを引き出せるベテラン向けのタイヤになっています。
SPORTMAX Q5Sを試乗してみた!
ダンロップ試乗会_1
ダンロップタイヤメーカー主催の試乗会に行ってきました。場所は茨城県・筑波サーキット コース1000です。 試乗会当日は最高気温26℃と、汗ばむ陽気に恵まれて絶好の走行日和でした。路面温度も40℃前後はあったのではないでしょうか。 車両はS1000RR・CBR650R・CBR400R・YZF-R25・GSX-8Rなどがありました。いずれも2台ずつ用意されており、それぞれα‐14とQ5Sが装着されていました。なお気温や路面コンディションに恵まれたこともあり、よりタイヤの「たわみ感」を実感するべく、あえてタイヤの内圧をQ5Sに関しては、リアのみ標準内圧から下げるセットが施されていました。 走行するチャンスは2回ありました。それぞれ2台ずつ、α-14とQ5Sとを乗り比べる形です。一車種(YZF-R25)だけQ5AとQ5Sとを比較出来るものがあったので、まずそれから試乗しました。
試乗車
Q5AvsQ5Sでの試乗比較rレビュー
DL試乗会_3
走行1本目がYZF-R25 ×Q5Aの組み合わせです。 筑波サーキットのコース1000はコースインして一個めのコーナから大き目のRを描く右の複合コーナなのですが、とくにブレーキを掛けるでもなく、曲がる方向に視線を送り「タラ―」とバイクを転がす程度に曲がり始めます。するとタイヤの方がそこを補うかののように「スイっ」と旋回を始めてくれて、アクセルを開けるまで難なく車体の向きを行きたい方向へ変えることが出来ました。ヒラヒラするといった軽快感とも違う、安心感はあるけどハンドリングが軽い雰囲気です。 路面温度が比較的高い影響もあると思いますが、そのままインフィールドを通過して最終コーナーでブレーキを少し奥にしてブレーキを残したまま旋回を始めます。その際もとくにフロントに不安がよぎることもなく、やはりタイヤが自発的にストンと向きを変えてくれて、難なく最終コーナーを立ち上がることが出来ました。 その後も周回を重ねましたが、危なげな感触は全くないままでした。先導車両がいたこともあり、あまりペースが上がらない(加減速が比較的緩やか)状態では、とくに意識せずともラクにコーナリングをタイヤが処理してくれる印象です。 次にQ5Sを装着したR25 で走行しました。まず驚いたのは、ピットアウトした瞬間から分かるハンドリングの違いです。Q5Aと比べるとズッシリとした印象で安定感があります。Q5Aと同様にそのままアクセルオフのみにで1コーナーに進入するのですが、Q5Aほどにはタイヤから先行して曲がる雰囲気が薄いです。 そのまま1コーナーをやり過ごし、続く右のヘアピンに進入するのですが、やはりここでもブレーキ(&シフトダウン)→アクセルオフ→旋回、だけでは「ゴロン」というような印象です。 2周目に入り前のペースが上がったので、逆に少し前と距離を空けてから、進入の際にブレーキを残すくらいのスピードでコーナーに入ります。するとフロントタイヤが地面に押し付けられてグリップ感が増している感覚が伝わります。 またインフィールドではブレーキをリリースすると同時に二次旋回を意識してアクセルを開け始めると、ぐいぐいリアタイヤから向きがコンパクトに変わります。 雑な走りとは違いますが、メリハリにある走りをすればするほど、タイヤがそれに応えてくれる、さらにライダーのスキルを引き出してくれるような感覚です。
α-14
α‐14vsQ5Sでの試乗比較rレビュー
ダンロップ試乗会_2
次にテスト試乗したのはCBR400Rでした。まずはα-14を装着しての走行です。 そもそもα-14もスポーツタイヤとしてはよく出来たタイヤだっただけに、正直不満のようなものはありません。タイヤがライダーの入力に先行する形で転がってくれる感覚は、Q5Aに近しい印象です。 次にQ5Sを装着したCBR400Rで走行します。1本面のR25同様に、しっとりと路面を覆い掴むような感触で、安定感があります。R25よりは若干が馬力が上がっている一方で、サスペンションはかなりソフトな印象でした。その状況で、かつタイトコーナーからの立ち上がりでも不安なくアクセルを開けていくことが出来ます。 サーキットで路面の状態がかなり良かったこともあり、吸収性や乗り心地のような部分ではとくに意識することもありませんでした。 全体的には1本目と同様に、ライダーが積極的に操作をするほど、タイヤがそれに応えてくれる印象でした。
Q5A
まとめ
楽しく2本の走行を無事に終えることが出来たのですが、振り返ってみて少し悩んでいました。それはどんな人がこのタイヤを買ったら幸せになるだろうか?という部分です。 サーキット特性に関して、非常に懐の深いタイヤに仕上がっているのですが、あくまで一般公道での走行をメインとしたスポーツタイヤです。ほかの車両のスピードに合わせて走行する機会の多いツーリングをメインにするのであれば、とくにバイクを操ることに集中しなくとも曲がってくれるQ5Aで良いのかもな、と思いました。 そこを加味した上で考えると、週末に走行会やサーキットのスポーツ走行を愉しんでいて、かつたまにツーリングにも出かけるような方が最適だなと思います。 攻めるほどにタイヤが応えてくれる・ライダーとタイヤとが対話することで成長出来るような雰囲気に仕上がっていると感じました。スポーツ走行に興味を持っている方には是非一度試してみていただきたいです!